HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ハロウィンコンサート2011

2011年10月29日 | 発表会・コンサート記録
ついに ハロウィンコンサートの当日がやってきました

今年は初めて、子どもクラスと大人のコンサートを一緒にやってみました。
とてもにぎやかな楽しいコンサートになりました。
子どもたちのいっしょうけんめいなピアノ演奏や 生徒同士・ファミリーでの演奏、それにみんなでやった合奏。

ゲストの人たちのジャズバンド演奏もすてきだったし、それに、タップダンスの「なる先生」もサプライズ参加してくれました
思いがけないハプニング、珍プレー、好プレーも、HP「POCO A POCO通信」珍プレー好プレー」に書いたので、おひまがあったら見てくださいね。



スライドショーもみてね。ハロウィンコンサート2011



コンサート前・練習UP - 1年生コンビ

2011年10月26日 | レッスン日記(小中高生)
M4ちゃんとNちゃんの”1年生コンビ”。
なかよく揃って、2回目の発表会です。

M4ちゃんは、自分の持ち曲「ポルカを踊りましょう」をよく練習して、しっかり暗譜もできています。
フォルテやピアノの強弱にも気をつけて、両手でいっしょうけんめい弾いている姿を見ると、去年 入門したばかりで発表会を迎え、キーボードで「チューリップ」を弾いた姿がオーバーラップし、「成長したもんだなあ」と感慨深く思います。
毎週ついてくる、妹のM5ちゃんまでが 曲をおぼえているらしく、おねえちゃんと同じように 鈴やリコーダーなどの楽器を持ったり 歌詞カードを広げて歌って(いるマネ)をしたりと、力いっぱい参加しています。
パパやママとの合奏もあるし、今年のM4ちゃんファミリーは、全員揃っての大活躍になりそうですね!


Nちゃんは、去年よりずいぶん背が伸び、おねえさんぽくなりました。
今年は「フィエスタ!」という曲で、ペダルを使ってみることにしました。
背が伸びたとはいえ、やはり1年生なので、ペダルをふむのはたいへんです。
ペダルを踏めるギリギリの高さまで、様子をみながら椅子を調整していきます。
「これくらいでどう?」
「だいじょうぶ。」と言って、がんばって弾くのですが、つま先がギリギリかな・・・
「やっぱり、もうちょっと下げてみよう。今度はどう?」
「うん、このほうがいい」
こうして、大分低い位置に椅子の高さを決めました。
Nちゃんも、去年のデビューのときは 先生に伴奏してもらって弾いたのですから、ひとりでペダルも使って弾けるようになったことは 大きな成長です。

M4ちゃん、Nちゃん、それぞれの個性が、これからだんだんと表れてくることでしょう。
まだピアノスタートして間もない二人ですが、成長を楽しみに見ていきたいと思っています。

さあ、これで、M4ちゃん・NちゃんもレッスンUP。
ヒバリ教室、発表会出演の全員が練習を完了しました。
みんな、風邪引かないで、元気に土曜日がんばろうね! 

コンサート前・練習UP -T&T大躍進!

2011年10月25日 | レッスン日記(小中高生)
2週間ぐらい前まで、「どうするつもりだろ、こんなんで」と ひそかに完成を危ぶんでいたT&T(Tちゃん・小4とTくん・小6の兄妹)。
今日来たら、なんと二人とも、驚くような大進歩をとげていた!
暗譜はもとより、それぞれの曲に勢いがついて、「まちがえずにひける」以上の完成度になっていたのだ。

前回、おにいちゃんのTくんには「君は大人かっこいいんだから、その期待を裏切らないでよね」と暗示をかけておいた。
正直に言って、このセリフは「おせじ半分・ウソ半分」であったのだけど。
なんと今日は、そのウソが、いやおせじが、ホントになってたんだよ~\(^O^)/
もうTくんは、掛け値ナシに大人かっこいいです。
いや~、言ってみるもんだな~

妹のTちゃんも、「エリーゼのために」をすっかり暗譜し、なめらかに、そしてTちゃん自身でイメージした「水色の音色」で弾いています\(^O^)/ かっこいい!

こんなに二人が大躍進した陰には、おかあさんの大きなフォローがあったのだと、私は思っています。
先週のメールでも、「あと1週間、楽しく練習できるように、私もがんばります」と言ってくださっていたおかあさんは、ふだんから折に触れ、子どもたちが練習できるように、サリゲなフォローをしてくださっているのです。
そうしたら、今回は、驚きの協力をしてくれたことが判明。
その秘密は、HP「ピアノのすすめ・POCO A POCO通信」に書きました。
「珍プレー・好プレー」のページですので、ごらんください。

さあ、これでT&Tも練習UPです。
かっこよく、美しく弾いてください。

あ、そうそう、くれぐれも、当日「ウォーリーズ」にはならないようにね・・・

コンサート前・練習UP -おねえさんとリハーサル  

2011年10月24日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(小2):今日が発表会前、最後のレッスンです。
ソロの曲「春」と「メヌエット」を弾こうとしているところへ、中学生のMちゃんとM3ちゃんが来ました。
二人は、今週 移動教室でいつものレッスン日に来られないため、今日に振り替えたのです。
中学生の"おねえさん"二人に ソファーでお客さんになってもらい、Sちゃんはその前で演奏しました。
突然お客さんが現れて動揺したのか、これまで一度も間違えたことのないところで音がわからなくなって続けられなくなりました
とうとう「メヌエット」の後半の最初まで戻って弾き直したら、続きがすんなり出てきて弾き終えることができました。
本番じゃなくてよかったね
こういう経験も大事なので、今日チャンスがあってよかったです

さて、Mちゃんとの連弾「オー・キャロル」を、1回合わせておこうね、と言って弾いてみたら、伴奏するMちゃんの暗譜があいまいなまま今日に至っていることが判明。
上級生は 伴奏で下級生をリードしていかなきゃいけないのに、ダメじゃないか!
Mちゃんは叱りとばされ、それを目の当たりにしたSちゃんまで、びっくりしたか神妙にレッスンを受けていました。
「オー・キャロル」復元に多大な時間を費やし、えらく時間をくったフゥ
最後の頃には、Mちゃんも曲の流れを思い出してくれたので、Sちゃん、安心してね。

そのあと、三人で 全員合奏の「ワン・ノート・サンバ」「アダムス・ファミリー」「セント・トーマス」「ドキドキ・タイム」と続けました。
合奏曲は、どれもバッチリです。
お互いに、初めて他の人のパートと合わせてみて、「ホゥ~、ここでこんな風にはいってるのか~」と発見したようで、有意義に「リハーサル」は終わりました。

これで、Sちゃんレッスンアップです。
すっかり中堅になった、2回目の発表会。
がんばってください。

キーボードバッグ♪

2011年10月24日 | その他日記
どうだ! 作ったぞ~
キーボード袋!
わたくしがデザインいたしました。
というか、自分にできるレベルのことだけやったら、こういう形になりました、といった方が正しい。

・採寸はせず、キーボードの周りにぐるっと布を巻き付けて大きさを決め、周りを縫った。
・周りにファスナーをつけるなどという技は高度すぎるため、普通に市販されてる「キーボードバッグ」のような「横入れ」は無理と判断、縦入れにした。
・持ち手はナシ。(持ち手はヒバリには高度すぎる)
早く言えば、布でつくった封筒、みたいなもんです。
上からスポンと入れておしまい。

それでも、入れ口はマジックテープで閉じられるようにしたし、あり合わせのボタン(フェルトのネックレスをバラしたもの)を縫いつけて、ゴムで止めるようにしてある。
ちゃんと底マチだってついてるよ。

注目は、上から3分の1ぐらいの所に巻き付いてるベルトです。
一応持ち手をどっかにつけようと1メートルだけ買ってきたテープを、ぐるっと配して15センチおきぐらいに 本体に縫い留めてある。
コレは、我ながらナイスな処置であった。
このキーボードは10㎏以上あって重いので、普通におけいこバッグみたいにぶら下げることはしません。
運ぶのはコンサートの時だけなので、縦に持ち上げて抱えることになる。
その時、このテープの、縫いとめてある「すき間」に手を入れると、ちょうどいい大きさの「持ち手」になり、ここを持つと しっかり持ち上げられて最高なのだ。
裁縫オンチのヒバリが2時間半で作った作品としては 天才的な出来映えだ。


これを作ったきっかけは、昨日の日曜日のこと。
コンサートの音合わせのため近所のスタジオ入ったとき、今まで使ってたフクロがあまりにボロいことに気づいて、これじゃあんまりだと思ったことから・・・

一緒に行ったTさんが「これ、お父さんのパジャマ?」と言ったそのフクロは、このキーボードを最初にコンサートで使ったときに、とにかく何かに入れて運ばなきゃ、と あり合わせの布で作ったものだった。
まさに「お父さんのパジャマ」色の粗末な薄い生地で、しかも裁縫オンチのヒバリが大急ぎで作ったその形は なんとキンチャク型であった。ヒモで口をキュッとしぼる・・・キーボードなのに
「とにかく今日がすんだら、なんか調達するから」と思ってたのに、何も調達しないまま時は過ぎ、コンサートの度にそのフクロが動員されて はや十余年・・・
「そうだ、今こそもっと立派なフクロを作ってやろう」と思い立って、布とテープを買いに走り、夕方のレッスン前までに完成させたのでした。

よしっ、これで、土曜日のコンサートには おニューのフクロでキーボードが運べるぞ!

コンサート前・練習UP -モーツァルトのソナチネ

2011年10月22日 | レッスン日記(小中高生)
キノパパ(大人):
いよいよ、来週の今日はコンサート。
キノパパはレッスン日が土曜日なので、今日がコンサート前 最後の練習です。
モーツァルトのウィーンソナチネ、ハ長調第一楽章を、キノパパは全部通して暗譜で弾きました。
すごいです\(^O^)/
出だしの音も堂々としてるし、フィニッシュも力強く決まりました。

途中の細かなパッセージでは、この夏どんなに苦労したことか。
今でも、一番難しいところでは緊張してしまうし、指がもつれることもあるのです。
でも、並々ならない努力を重ねて重ねて、こんな複雑な音列を弾きこなせるようになったキノパパはすごいです。
私から見ても、大変満足できる演奏だと思います。キノパパさんの努力に感服いたします。
あと1週間、一人だけで このテンションを保っていかなければならないので、他の生徒より速くUPしてしまったキノパパさんはちょっと気の毒ですが、大人だからがんばってくれるでしょう。

本番まで、くれぐれも体調管理に気を付けてください。
Take it easy !\(^O^)/

来週はコンサート - 妖精のように

2011年10月21日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(中1):
現在のヒバリ教室の中では 最古参のMちゃん。
今年のコンサートでは、大人っぽいショパンの「別れのワルツ」にチャレンジしています。
もう今日は、曲の全部を暗譜し、かなり伸び伸びと弾けるようになりました。

しかしな~・・・
やっぱり、なんというかこう、うっとりするようなイロケに欠けるのう・・・
なんちゅうか、長靴でズン・タッ・タッ・と足踏みしてるようなリズムなんだよな・・・

「Mちゃん。もう暗譜できてるし、もっと速く弾いてごらんよ」
こう言ってみました。
「えっ、もっと速く?弾けるかな。これくらい?」
「もうちょっと・・・そう、それくらい。そしてね」
先生は言いました。
「これはワルツなんだから。ワルツのダンスっていうのは、1拍目の『ブン』だけがステップで、あとの2拍、『チャッチャ』は つま先にヒュッと乗って回るだけなの。その時に、男性がクルッと持ち上げて回すのよ。『チャッチャ』では、できるだけ自分の体重をつま先に乗せて、体を持ち上げる。バレリーナのように。軽やかな妖精のように」
「うーん。わかった。妖精のように、ね」
「そうだよ。重たいと回れないんだよ。左手は、その、妖精のバレエのように軽やかにね。スピード出して」

そうしてもう一度弾いてもらうと、どうでしょう。
Mちゃんのショパンは、まるで別人の演奏のように、「軽やかな妖精のバレエ」みたいになった!\(^O^)/
テンポは、ある程度速く、その曲に合った速度で弾かないと、軽やかさが出ないのです。
よしっ、この調子だ。限りなく妖精のテンポと軽やかさに近づけるようにね。

さて、Mちゃんも、M3ちゃんとの歌物語を歌います。
昔々の、王女と召使いの 運命にもてあそばれた悲しい物語・・・必聴!

来週はコンサート - 歌姫M3ちゃん

2011年10月21日 | レッスン日記(小中高生)
M3ちゃん(中1):
「アルプスの夕ばえ」の仕上げに入っています。
中学1年生のM3ちゃんの手にとっては、オクターブや幅の広い和音連続の(というより、オクターブと幅広和音のみで構成されている)「アルプスの夕ばえ」は、かなりしんどいだろうと思います。
が、よくがんばったと思います。
この「アルプスの夕ばえ」は、アルプスの風景を描写した音楽で、最初のわき上がってくるような旋律と、一番最後の華やかなフィニッシュが とてもゴージャスです。
夏から秋までかかって、とうとうフィニッシュまできたので、ここをいかに堂々と、華々しく終わるかが演奏の鍵です。
これまでに見聞きした さまざまな演奏、舞台、映画やTVなど、あらゆるイメージを総動員して、華やかなフィニッシュを決めてほしいです。

M3ちゃんはコンサートの日、歌も歌います。
なんと「カルメン」の中の「ハバネラ」を独唱、そしてMちゃんとのユニットで歌物語も披露します。
とても美しい「歌姫」の歌は、ピアノよりずっと安心!
これもコンサート当日のお楽しみです。

来週はコンサート - ウォーリーズ リハーサル

2011年10月21日 | レッスン日記(小中高生)
Tちゃん(小4)とTくん(小6)の「T&Tきょうだい」を、合奏の練習に呼んでありました。
今日、金曜日は、もとK小学校でT&Tと一緒、今はK中学校に行っている「M&M」のMちゃん(中1)とM3ちゃん(中1)のレッスン日なので、彼女たちの卒業以来 半年ぶりの「ウォーリーズ」メンバーのリユニオン(再結集)となりました。 

オープニングの「ワン・ノート・サンバ」、全員合奏の「アダムス・ファミリー」「セント・トーマス」「ドキドキ・タイム」を、4人で合奏しました。
ウォーリーズたちは、もうコンサートを何度も経験し、アンサンブルにも慣れていますし、教室での古株ということもあって、それぞれ重要な役割や楽器を担当しています。

おばけの一家を主人公としたTVや映画のテーマ「アダムス・ファミリー」は、Tくんの不気味なエレクトーンのイントロに始まり、Mちゃんのピアノ、M3ちゃんの伴奏、そしてTちゃんの鉄琴オブリガートで、合奏を支えることになっています。

ゲストとセッションする予定の「セント・トーマス」では、Tちゃんがエレクトーン、Tくんが鉄琴と入れ替わり、Mちゃんはとてもかっこいいデジタルホーン、そしてM3ちゃんは、学校のブラスバンドで担当しているトロンボーンを吹く予定。

どの曲も、毎週1回弾くだけなのですが、ウォーリーズたちは全員、ちゃんと手順を心得ていてバッチリ。
ウォーリーといわれるほど しょっちゅう忘れ物ばっかりしてる彼らですが、こうやって揃うと なかなか頼もしい。
君たち、下級生たちをしっかりサポートしてやっておくれ。

来週はコンサート - 楽譜の色分け

2011年10月19日 | レッスン日記(小中高生)
Nちゃん(小1):
持ち曲の「フィエスタ!」という曲。
これまでテキストで習ってきた練習曲とは違って、黒鍵をたくさん使ったり、ペダルを使ったりと課題がいっぱいです。
だいじょうぶかなあ・・・と少し心配していましたが、この間から一気に進歩し、今日もきれいなリズムで元気よく和音を弾いてくれました。
驚くほど上手になってて、思わず拍手
「Nちゃん!上手になったねえ~」

ただ、同じフレーズのくり返しが多いので、
「今、がくふのどこまできた?」
「こんど、どこひくの?」などと 迷子になってしまうことも。
そこで、色とりどりのカラーシールをもってきて、楽譜を分類することにしました。

「Nちゃん、初めの『ブンチャカチャー』のところは、赤いシールをはるよ」と、小さい赤いシールを貼ってあげました。
「つぎは『ミ♭ッミファミファ~』のところ。何色にする?」
「うーん、白にする」
「はい、白のシール貼ってね。じゃ次のところは?」
「緑」
「はい、緑を貼ろうね。それじゃ、その次のページの、ここは何色?」
次のページの最初は、冒頭の出だし部分と同じメロディーです。さあ、Nちゃん、なんと言うか?!
「ここは赤!」
やったー。そう、赤だね。初めと同じだからね。(これはけっこうポイントです)
こうして楽譜を、色によって整理し、
「赤~白~緑~白~緑、そしてまた赤、の順ね」というように練習していきました。
これで、迷子も解消されることでしょう。Nちゃんがんばれ!

ママと連弾する「菊次郎の夏」は、ほんとにきれいに弾いています。
ママの伴奏も、やわらかい音できれい。
すてきな連弾です。楽しみだね。

来週はコンサート -姉妹で楽しく

2011年10月19日 | レッスン日記(小中高生)
M4ちゃん(小1):
コンサートに出演する生徒の中で、一番小さくて一番ピアノ歴も短いM4ちゃんですが、今日現在で、一番完成度が高いのは 誰あろう彼女だと思います。

持ち曲の「ポルカを踊りましょう」を、毎週ちゃんと練習してきて、強く弾くところ、そっと弾くところなども気をつけて、いっしょうけんめいに弾いています。
弾いているときも とっても嬉しそうなので、見ているこちらも嬉しくなります。

ママとのアンサンブル「すいかの名産地」も、前みたいに駆け出したりせず、リズムが安定してきました。
また、妹のM5ちゃん(1才)も、M4ちゃんのやってることをじっと見ているらしく、歌や演奏が始まると、おねえちゃんと同じようにカスタネットやスズを持ち、歌詞カードを目の前で両手にもって、熱演しています。
とても心なごむM4ちゃん姉妹のレッスン。
昨年のコンサートデビューのときから 見違えるように上達した姿を、コンサートで発表してくれるのが楽しみです。

来週はコンサート - 違いのわかる男

2011年10月18日 | レッスン日記(小中高生)
Tくん(小6):
かっこいいブギウギの曲「ハーマンズ・ブギ」に挑戦しています。
ブギウギは、12小節で1コーラス。これが何種類ものアドリブによって演奏されます。
いろんな点でクラシックの弾き方とは異なるブギウギのノリを、Tくんはよくがんばって身につけてきたと思います。
もう曲の最後まで全部覚えて、いっしょうけんめい弾いているんですが・・・
どうしても、弾きながら何回も何回も止まってしまいます。

ミスタッチで止まる。
手の用意が間に合わなくて止まる。
何の音だったか考えて止まる。
ミスタッチしそうになって止まる。

こんな具合で、止まらず弾ける部分の方が少ないかも、という状態です。
そこで先生は言いました。

「Tくん、ブギウギはさ、かっこよさが命なんだよ。スピードとかっこよさ。」
「うん・・・」
「確かに、この曲は難しいよ。それに速いよ。だけどね、『難しいです。苦労してます』っていう顔を人に見せちゃいけないの。どんなにどんなに難しくても、苦労しても、それを表に出さず、ささーっとかっこよく弾かなきゃいけないの。それが『ショーマンシップ』ってもんなのよ。意味わかる?」
「ショーマンシップ?・・・」
「Tくんはサッカーやってるんだから、『スポーツマンシップ』は知ってるよね?」
「ああ、わかった。正々堂々と、とかっていうことでしょ」
「そうそう。それの、ショーバージョンだよ。ステージに出る人の心意気のことよ」
「ああ、その『ショー』か。お笑い芸人とかの根性?」
うん・・・まあ、そうも言えるかもしれんが。

ここで先生は、必殺技を使いました。
「Tくんは、もう子どもじゃないんだからさ。Tちゃんや、ほかの小学生の女の子たちとはもう違うんだし」と、わざとさりげなく言いながら 横目でTくんの反応を見ると
「うん、まあ・・・」
Tくんもさりげに答えながらも、口元は 思わずにんまりほころびそうになってる
「だからね、子どもっぽい弾き方はしないでほしいのよ。大人っぽく、かっこよくやってほしいわけ。『青年』らしく」
にまま~
「お客さんから『ボク、小さいのにがんばって、えらかったね』っていう、『温かい拍手』もらって、小さい子ならそれでいいけど、それはやだよね?」
「うん、それはやだ」
「じゃ、今度の時まで、つっかえる所はよくチェックして、止まらずかっこよく弾けるようにしてきてね」
「うん、わかった!」
さあ、けっこう必殺パンチを浴びせました。
次回のレッスン、『青年T』はどう成長してくるか

来週はコンサート -「エリーゼ」の色は?

2011年10月18日 | クラシック曲
Tちゃん(小4):持ち曲は「エリーゼのために」。
初めて弾く、ほんもののクラシック曲です。
これまで経験してきたジブリやなんかの曲と違って、よーしゃなく出てくる難しい譜読みやテクニック。
夏も終わろうかという頃から先生の特訓が始まり、ここへきてようやく 曲の全貌が形になってきました。(やっと)
そこで、今日は 曲の表情や表現ということに触れてみました。
「『エリーゼのために』は、大きく分けて3つのメロディーに分けられるでしょ。それで、その3種類を、全部、ちがった色のように弾いてほしいの。たとえば、今練習してる『B』の部分ね・・・ここは、くり返し出てくる、柔らかくて美しい「A」のメロディーと違って 元気で明るいよね。色でいうと・・・」
「黄色かな?」
Tちゃんが言いました。
「そうそう。黄色いいねー。キラキラと明るく元気な感じ。じゃ、Aの部分はどうかな?」
「水色、かな・・・なんか、さわやかな感じがするし」
「そう、水色がいいかもね。じゃ、最後のCの部分はどう? 嵐のような迫力の部分」
「むらさきとか・・・」
「そうだね。不気味な感じ」
「うん」
「むらさきとか、グレーとか・・・嵐の色。そうしてだんだん、嵐が治まって」
「また水色になって、さわやかに終わるんだね」
A、B、C、それぞれの部分の「色」のチョイスに、Tちゃんらしい個性が現れているなと思いました。
Tちゃんは、曲の一番最後の静かな音を、とてもきれいに弾いたので、ごほうびにかわいいヤマネのシールを貼ってあげました。


また、おにいちゃんのTくんとのアンサンブル「ストレンジャー」。
二人の呼吸が少しずつ合ってきて、今日はかなり上手に弾けました。
しかしまだまだ油断は禁物。
気を抜かずにがんばろうね。

来週はコンサート - セッションの待ち時間

2011年10月17日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(小2):
自分の持ち曲、ビバルディの「春」とバッハの「メヌエット」を楽譜なしで弾いたあと、コンサートの流れに沿って オープニング~連弾~合奏~第一部フィナーレ と通して弾いてみました。
それぞれの曲の入りや待ちのタイミングなども身について、OKな仕上がりになったと思います。
先生の「ほらっ、今だよっ」とか「まだまだまだっ」などという声がなくっても、ちゃんと自分で入れるようになっている(と思う)

ゲストのお兄さんたちとのセッションになる予定の「セント・トーマス」などでは、ゲストのアドリブ演奏の間 生徒たちは2コーラス分待ってることになります。
その間、ただ待ってるだけというのも手持ちぶさただけど。
「そうだ!その間、こうやって隠れようか!」
Sちゃんは、担当楽器であるキーボードの下に沈みました。
「(^○^)あはは、それもおもしろいかも」
「でしょ?! みんなで隠れちゃうの」
ゲストのアドリブの間、子どもたちがみんなどこかに隠れちゃって、アドリブが終わったとたん ひょいっ!と現れる光景を想像すると笑っちゃうな

あ~、先生なのに、またこんな大人げないことを。
Sちゃんは、「隠れよう」と提案したこと覚えてるのかな。
本番では隠れるのでしょうか。
それもまたライブのうちかも。ドキドキ。

もうすぐコンサート - 10月第2週め

2011年10月16日 | レッスン日記(小中高生)
今月末の「ハロウィーンコンサート」まで、レッスンはあと3回となりました。
今週の、みんなのようすをお伝えします。

月曜日:Sちゃん(小2) 持ち曲の どれもひととおりできるようになり、楽しんでレッスンしています。
合奏など余裕が出てきて、出番じゃないところまでブンチャカやって、先生におこられました

火曜日:Tちゃん(小4)、Tくん(小6) 普段のレッスン日じゃない日にも呼ばれて ガンガンしごかれた甲斐あって、なんとか軌道に乗りました。
でも油断は禁物だ。この特訓を忘れず、本番まで精進してくれたまえ。

水曜日:M4ちゃん(小1)毎日練習を重ねたので、とてもじょうずになりました。
ママとの合奏では、これまでM4ちゃんがどんどん駆け出して、テンポがズレまくりだったのですが、今日はなぜかバッチリできた! M4ちゃんいわく「待ってる間、足でリズムとることにしたからね!」なるほど。独自のテンポキープ法を考え出したか。それならきっと安心だね。

水曜日:Nちゃん(小1)毎日、夕方おうちに帰ると、もう起きていられなくて眠ってしまうというNちゃん。なかなかピアノの練習ができなかったのですが、今週は、三連休を利用してママがみっちり一緒に練習してくれたそうで、とっても上手になっていました。小1のNちゃんには負担が大きかったことと思いますが、なんとか乗り越えてほしいです。

金曜日:M3ちゃん(中1)先週の出来映えに比べて、今週はちょっとボロが目立ちました。
「え~っ、どうする、こんなんで」と言うと「家でがんばる!」と即答。もう中学生だから、その言葉には信憑性ありです。来週に期待。また、彼女は歌の持ち曲もあり、そちらの方はピアノより得意なので、安心できそうです。

金曜日:Mちゃん(中1)ショパンの「別れのワルツ」、ほとんど暗譜もできて弾けているのですが、なんかイロケがない。
「恋人同士の二人は、最後のワルツを踊って別れていくのよ・・・これじゃ、ダンスっていうより柔道の組み手じゃん」
「うわ~っ、ほんとだ。『別れ』ね。なるほど!がんばる!」
こちらのセリフも、信憑性ありです。期待。

土曜日:キノパパ(大人)都合で、なかなか思うように練習ができない日が続いたとのことですが、ずいぶん迫力が出てピアノらしくなってきた「モーツァルトのソナチネ」です。強気で弾いてほしいです。

さあ、本番まであと2週間。レッスンはあと2回です。
みんな、がんばろうね!