HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

大人のピアノ

2010年02月27日 | レッスン日記(大人)
キノパパ。
テキストの「嘘は罪」It's A Sin To Tell A Lieというジャズワルツを、素敵に仕上げました。
「きれいに弾けましたね~」と言ったら、お家で弾いていると、隣の部屋で聞いていた奥さま(キノママ)から「ラウンジみたい」と言われたとか 
この曲は、古いスタンダード・ナンバーで 大人っぽくおしゃれなので、いつでも弾けるレパートリーにしておくといいですね。
大人の男性がピアノで弾く「嘘は罪」なんて、素敵じゃないですか

キノパパ、今年のハロウィーン・コンサートには、ショパンのワルツをオリジナルスタイルで弾くという目標を立てました。
曲はワルツNo.9「別れのワルツ」です。
いつもロマンチックな曲を弾くキノパパ、今年もまたがんばってほしいです

狩・左手

2010年02月27日 | ブルクミュラー
Y子ちゃん(小4):
先週、ブルクミュラーの「狩」を 新しく練習してくるように、という宿題でした。
「どう、できた?」
「あのね、左手だけ最後までやってきた」
へえ、おもしろいね!

右手のメロディーだけやってくる、という子はいっぱい(ほとんど)だけど、裏方パートの「左手だけ」をやってくる小学生、というのはユニークだ
たまたま、この「狩」は描写音楽で、左手にもいろんな役割が割り振られています。
ちょうど好都合なので、左手のレッスンをじっくりやることにしました。

最初の部分。左手は、馬が走る蹄(ひづめ)の音を現しています。
パカッ、パカッ、パカッ、・・・・ 軽やかに、はずむように、馬の感じを出しましょう。
テンポも、おのずと決まるというものです。

次の部分。左手は角笛です。
2本の角笛が一緒に、遠くの仲間へ合図を送り、すぐさま相手から同じように角笛の合図が帰ってきます。あるいは、山々にこだまする音かもしれません。

中間部は、ちょっと暗く緊迫した雰囲気のあるくだりです。
左手の伴奏にコードネームをつけてみましょう。
「Am・・・Dm・・」Y子ちゃんは、コードを見分けることに大分慣れてきています。和音の音が省略されているものも、空いている音を考えて、完成したコードを答えることができました。

こうして、今日は左手だけを素材に、充実したレッスンを行なうことができました。
来週は、いよいよ両手全部だね。

ピアノ伴奏

2010年02月27日 | レッスン日記(小中高生)
S子ちゃん(小5):
卒業式で 在校生の合奏「威風堂々」のピアノ伴奏をやることになり、学校の音楽の先生から渡された楽譜を、一生懸命練習しています。
「3月から本格的な全体練習になるから、2月中に仕上げておくように言われました」というのですが、そのピアノパートというのが、あちこちのパートをみんな詰め込んだような、かなり弾きにくいものです。
しかもパート譜ではなく手書きのスコア状態なので、ページ数多すぎて、譜面代に並ばないし。
全部のパートを弾いてるので、一瞬も手を離して譜めくりするタイミングないし。

楽譜をもらってから、見やすいピアノパート譜を作成し、通常の自分のレッスンを返上して、この「威風堂々」だけをレッスンしてきました。
今日は、S子ちゃんの2月度、2回目のレッスンですが、同時に2月の最終レッスンでもあります。

実は前回のレッスンのとき、少し知恵を授けていました。
いちばん弾きにくい数カ所に対し、楽譜通りに弾かなくても、うまく工夫して楽に弾け、しかも演奏効果が変わらないような手段を考えてあげたのです。
「これで音はほとんど変わらないし、かえってテンポが安定してしっかり弾けるし、音もはっきり出せる。こうやって弾いていいですか、って音楽の先生にきいてごらん」
「はい、絶対この方がいいと思います」
ということで、S子ちゃんは帰っていったのですが。。。

今日、S子ちゃんに
「どうだった、直したところ?」と聞くと、
「『ダメです、楽譜通りに!』って言われた。一人ずつ先生の前で自分のパートを弾かされて、『私は完璧主義だから、楽譜通りでないとダメ』って・・・」とのことで、がっかりです。
しかも先生が、見本を示してくれるわけでもなく(弾けないそうで)
「あなたはピアノを習ってるんだから、ピアノの先生に教わってしっかりやってらっしゃい」ということだと。

このことについて、私がどう思っているかはさすがに書きません。

しょーがないので、先生お望みの『楽譜通り』に弾くため、もう一度指番号を設定し直し、今までの指番号をゼロにして、新しく決めたアクロバットみたいな離れ業やジャンプを 1時間たっぷり練習し、とにかく弾けるようにはしました。
S子ちゃんには、「普段はこんなことまで練習しないけど、それを練習できたんだし、実力もアップしたんだし、よかったんじゃない?」と言いました。

前回のS子ちゃんのレッスンの日記にも書いたことですが、S子ちゃんが、この経験を「よい勉強になった」ととらえて、自分のプラスにしてくれたら、やった甲斐があると思います。
「威風堂々」というすばらしい曲が、負の思い出にならないでほしい、それだけを願っています。

フィギュアスケート女子フリー

2010年02月26日 | TV・映画・ステージなど
今日は、フィギュアスケート女子のフリー演技が行われ、バンクーバーオリンピックでの女王が決定されました。
私はその時間、外出していたのでTVも見れなかったし、リアルタイムでの勝負の行方も知らなかったけど、街では 金メダルの行方を見守る人たちで 大変な盛り上がりだったようですね。号外も出たそうで。
(今頃、スポ鑑ギャルのHさんどうしてるかな・・)などということも、頭をよぎりましたよ

結果は、韓国のキム・ヨナが金メダル、日本の浅田真央が銀メダル、カナダのロシェットが銅メダルだったと、夕方知りました。
TVで、試合の様子も見ました。

SPが終わった直後から、日本中が異常ともいえるほどの興奮のるつぼとなり、浅田選手が金メダルを取らなきゃ→いや絶対取れる→がんばってくれ~みたいな空気で満パンになってしまった感じでした。
こんな空気の中で何ですが、私はこのメダルの配置、順当な気がしています。

客観的に見てキム・ヨナの演技は 技だけでなく妖艶なツヤっぽささえ感じさせる色気があり、大変芸術的でよかったと思います。
一方 浅田選手は キム・ヨナとはちがった清楚さと真剣さが感じられる演技でしたが、表情に悲壮感が表れていて、緊張が伝わってきました。
そのせいかどうか、2度ほど、小さなミスがありましたが、もし浅田選手が、このミスなく演技を終わったとしても、キム・ヨナを越える魅力的な演技には到達しなかったのではないかと思います。
何ていうか、浅田選手は純粋すぎてというかストイックすぎてというか、もうひとつ円熟味が足りない。
バラはなぜ かくも魅力的か? それは、美しすぎる花と甘い香り、そしてそれだけでなくトゲがあるから。
美しさだけではなく、ちょっぴり「毒」もないと、心底魅力的にはなれないのさ。

とはいえ、浅田選手の演技はたいへん純粋な真剣さを持っていて、これはキム・ヨナにはない魅力だと思います。
ミキティ(安藤美妃)選手の演技も大変ハイレベルで、衣装も振り付けもセンスよかったし、鈴木明子選手のひたむきな瞳、そしてリズム感よくキレのある演技も大変よかったです。
そう、みんなよかったんだよ

私はスケートとかオリンピックとか大好きですが、実は オリンピックのメインコンセプトである「勝敗」にはあんまり感動しないので 困りもんです。
勝ち負けはどっちかというとどうでもよく、各々の選手が練習してきたものを全て出し切り、精いっぱいやっている姿は本当に美しく、それを見るのが好きなのです。
また、本番には、普段の練習からは予想もできないような「魔法」が働き、あっと驚く結果がでたり、思いがけない美しい表情を選手たちが見せてくれたり、思わぬ力が出て大喜びしたり また逆に思わぬハプニングで結果が出せず 涙する人がいたり・・・と、小説などとは桁違いに迫力のあるドラマが生まれたり、と、そういうのを見るのが好きなんです。 たぶん。

本音をいうと、こんなすてきなスケートや、すごいスキージャンプ、スノボの妙技・・・などは、競争しないで「超絶パフォーマンス」として 選手たちの全力の演技をドキドキしながら見せてもらって、「みんなすごかったね~\(^O^)/」と言い合う、というのがいちばんいいです。

というわけで、こんな私が 残り少ないオリンピックの日々に 次に期待しているのは、フィギュアのエキジビションと 閉会式です

美しいものへの感性を

2010年02月25日 | 音楽のツボ
Nちゃん(年中):
レッスンを始めて、今日で2回目です。
ピアノの前に座り、先生が「さあ、何をひこうかな?」と言うと
「あのね、この前やった、ライオンさんとことりさんの歌!」
と、はりきっています。
ピアノの一番低い音(ライオン)と、一番高い音(ことり)を交互に弾くので、小さいNちゃんは大忙しです。
両手をうーんと広げて、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、先週よりもずっと自信にあふれて弾いています。

今日は、先週習った「ド」に加えて新しく「レ」の音も習い、その2つを使って「橋の上で」を弾きました。
「ともだちのーと」の、「しゃぼん玉をかこう」というページに、大きいのや小さいのや、たくさんのシャボン玉をかきました。
このページは、大小さまざまな(目標としては小さな)丸を描く、というのがポイントの課題なんですが、先生から「いろんな色をつかってもいいよ」と言われて、Nちゃんはピンク、ブルー、オレンジ、グリーンなどさまざまな色の色エンピツを使って、シャボン玉をほんとにきれいに彩りました。

ピアノのレッスンは、ピアノという楽器の扱いを習うだけでいいのではありません。
美しい音色、楽しい物語、美しい色や形、など あらゆる「美」を感じ、その感性を養っていくことが、とても大事です。
まだピアノレッスンに 一歩を踏み入れたばかりのNちゃんですが、ゆっくりと時間をかけて、美しいものを感じる心が育っていくのを見守りたいと思っています。

テキスト2巻修了

2010年02月25日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(年長):
1月の半ばすぎ頃からやってきた「歌とピアノの絵本・2」を、きょう、最後の「ぱんぱんパレード」までひき通し、あたらしい「歌とピアノの絵本・3」をもらいました。
ちょうど1ヶ月ぐらいで、2の本を1冊しあげたことになりますね\(^O^)/

今度の「3」の本はオレンジイエローの表紙です。
どんな曲が出てるのかな?
中をのぞいてみると、Sちゃんの知ってる歌がたくさん出ています。
「あっ、これ知ってる。『おおきなくりの木の下で』だ!」
3の本では、指のクロッシング(交差)を習い、広い範囲の音が弾けるようにレッスンします。
「大きなくりの木の下で」でも、さっそくクロッシングが出てきますが、Sちゃんは、もうそれを試してみました。
「『こぎつね』もしってるよ。3ばんまで、歌があるんだ・・・」
Sちゃんは、楽譜についている歌詞を いっしょうけんめい読み始めました。
「こぎつね こんこん、山の中。。。はいっ」
と先生に振ります。次の「山の中」を先生が歌い、伴奏も弾き始めました。
「くさのみ つぶして おけしょうしたり・・・」
Sちゃんは夢中で歌っています。3番まで通して、先生と掛け合いしながら「こぎつね」を歌いました。
「おうちで弾いてこようね」ということになりました。

お迎えに来たお母さんは、新しい本と、もう終わった2の本を見ながら
「前の本も、いただいた時には、最後の曲をみて『こんなのが弾けるようになるのかしら』と思いましたけど、ちゃんと弾けるようになるんですね。次の本も楽しみです」と言っていました。

Sちゃん、3の本も、楽しんでたくさん弾こうね。

スポ鑑ギャル多忙

2010年02月24日 | その他日記
Hさん:
毎週、水曜日の12:30からがHさんのレッスンの時間です。
ところがなんと、今週は バンクーバーオリンピック中盤のクライマックスともいうべき、女子フィギュアスケート・ショートプログラムのライブ放送が、バッチリその時間に当たってしまったのです。
それも、ちょうどHさんのレッスン開始に合わせたかのように、本日のハイライト、浅田真央・キム・ヨナ、鈴木明子3選手が登場する「第5グループ」の滑走が始まることになってるなんて。安藤美妃選手は、そのあとの第6組です。
こりゃぜったい目が離せないよ!

前にもお話しした通り、Hさんは元祖スポ鑑ギャル。
オリンピック期間は 競技のチェックで大変です。
開口一番、「今日は、レッスン時間を変更していただこうかと思っちゃいました
「そうそう、私もさっき(他の日に変えればよかった)と思ったんですよ~ Hさんフィギュアで大変だと思って・・・」
「でもいいんです。どうせ夜にまたやるんですから、今は見ない方が」
「そうなんですか?じゃ隣の部屋にTVつけてありますから、もしレッスン中にワーッと盛り上がってきたら、急いで一緒に見ましょ
「そうですわね」
などと言いながら、誘惑に負けないようにがんばって レッスンを始めました。
レッスンが始まって5分ぐらいで、オリンピック会場では整氷作業が終了し、第5グループの選手たちが氷上に登場して練習を始めている様子が 隣の部屋のTVから伝わってきます。
Hさんは気が気ではありません。
バッハ、ソナチネと、心ここにあらずといった様子で弾き終わり、音を直したりしても
「はい!はいはいはい!」と 思い切り気もそぞろです。
20分ほどはがんばったんですが、ついに二人とも その努力をギブアップ
「もう今日は早めに終わって、その分来週、たっぷりやりましょ
「はいはいはいはい」
ということになって、Hさんは「応援がんばりましょうね!」と言う言葉を残し、そそくさと帰っていきました。

Hさんが玄関から消えて3分で、氷上には浅田真央選手が登場しました。
みんなもう知っているとおり、これまでの彼女のSPで最高の出来・・・
Hさん見れたかなあ?

カノンの楽譜

2010年02月23日 | レッスン日記(小中高生)
M3ちゃん(小5):
今年の発表会でパッヘルベルのカノンを弾きたい、と決めたM3ちゃん。
今やっている「大人のためのピアノ教本2」に この曲が載っていて、気に入ったのがきっかけです。
テキストに載っているのは、原曲を短くまとめた練習用の楽譜なので、発表会用には より原曲に近く再現したい。
そう思って、先生はM3ちゃんのために、もっとすてきなアレンジ譜を作り始めました。
とりあえず、今日は最初の1ページ分だけが出来たので、プリントアウトしてM3ちゃんに渡しました。
「これ・・・どうなってるの?ちんぷんかんぷんだよ
渡された譜面を見て、(?_?)顔になってるM3ちゃん。
そうだね、ちょっと高級すぎ? でもよーく見れば、バーナムで弾いてる範囲の音符なんだから大丈夫なのよ。

「パッヘルベルのカノン」は、最初、二分音符の和音でゆったりとテーマが歌われます。
同じくゆったりした二分音符で最初のバリエーションが現れたあと、徐々に四分音符、8分音符と バリエーションの譜割りはだんだん細かくなり、最後は16部音符の細かい動きのバリエーションが華麗に舞う・・・
音符が細かくなるにつれて、弾くのも難しくなっていくのです。
ところが、M3ちゃんは、最初の二分音符の部分でちょっと表記にとまどったものの、その後 熱心にメロディーを追って右手を弾いていき、とうとうページの終わりの16分音符の部分まで、全部弾いてしまったのです。
「すごい!すごいよ、M3ちゃん。全部弾いちゃったじゃない。最初の1段ぐらいを宿題にしようかと思ったのにさ」
「え・・・最後まで弾くのかと思った」
「こんなとこまで弾くと思わなかったよ!」
「え、そうだったの?(^_^;」
「16部音符の所は難しいもん」
「でもM3、かえって細かい所の方が弾きやすいよ」
「そうなんだ。すごいねー」
「ねえ、今日のブログは何て書くの?」
「”M3ちゃんが優等生”って書くよ」
M3ちゃんは 照れたようにほほえみました。いつも先生のブログを見てくれていて、「今日のレッスン」がアップされるのを楽しみにしています。

するとMちゃんが横から
「あたしの所は、『やっと合格』って書くの?
「そう。『やっとタラ...』って書くのよ」
「アハハ~ f(^□^;」
ほめられても やっとこさでも、のびのびピアノをエンジョイしてるM&Mコンビです。

音階練習クリア(やっと)

2010年02月23日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(小5):
先週の約束だった「バーナム『走ろう・ニ長調の音階』10秒台で弾く」の本番です。
右手だけなら9秒台で弾けるのですが、左手がどうも苦手です。
明らかに右手より速度が遅く、指の動きも思うようにいきません。
それでも、タイムを計ってみると 10秒1!
「おおーっ、弾けてる!」と狂喜しているMちゃん。
「でも、両手いっしょにすると、遅くなっちゃうんだよね・・・」
そうだね・・・両手のモーションをよくそろえて、一気に弾かないと間に合わないよ。
「よしっ、やってみよう」
やってみると、やっぱり。右手と左手の動き、タイミングが合わず、12秒ぐらいかかってしまいました。
「指番号をぜったい間違えないように。両手をそろえるように。指のクロスや位置変えを最短時間ですばやくするように。1度でもつっかえたら、時間オーバーするよ」
「よし、もう一度」
こうして1回、2回とやり直すうち少しずつタイムが縮まり、3回目にはようやく、10秒8で弾くことができました。10秒台、クリアです。
「\(^O^)/やった~、やっと」と喜ぶMちゃん。
テキストに○をつけ、「やっと」と書き加える先生。
こうして、かろうじてニ長調の音階練習を通過したMちゃんでした。 よかったよかった。

一週間

2010年02月23日 | レッスン日記(小中高生)
Tくん(小4):
先週、「一週間」を速く弾く、というのを課題にしていました。
今日ははじめから、速いテンポで弾いています。
最後の部分、Tくんは
「ミレ ミミレド レーミーラーって、ほんとはなるんだよ」と、最後のラの音を1オクターブ高く弾いてみています。
そうだね。最後は、高い音の方がいいよね。

「じゃね、2回続けて弾いてみよう。1回目はテキスト通りに レーミーラ~♪って弾くでしょ。そしてすぐ2回目にはいって、2回目の最後は、今度はレーミーラ~♪ って、高い音にして! そして最後に、ジャン!てダメ押しをひとつ弾いて終わり」
「うん、わかった」
「いっせーの!」
こうして迫力を増した「一週間」は 何度も繰り返し流れるのでした・・・

おそれず挑戦しよう

2010年02月23日 | レッスン日記(小中高生)
Tちゃん(小2):
先週選んだ「となりのトトロメドレー」。
最初に出てくるのは「さんぽ」です。
はじめに前奏があって、それから歌のメロディーが始まります。
「歌のところの、右手だけちょっとやってみたけど・・・」と自信なさげ。
「伴奏は難しいし・・・」と、たくさんある音符に圧倒されてるような様子です。
「そう?大丈夫だから、少しずつやっていってごらん。次に出てくるのは『風の通り道』だね」
「こういうのが弾けたら、いいんだけど・・・」
Tちゃんは、「風の通り道」が好きみたいです。
前奏部分に見慣れないアレンジがついていて、「難しそう」と恐れをなしているようなので、まず「こんな感じよ」と弾いてあげ、それからゆっくり、一緒に音符を読みながら弾いてみました。
たくさん細かく書いてある音符も、恐れずにひとつひとつ読んでみれば・・・
ほうら、ちゃんと弾けるよ。
前奏が弾けたついでに、「つづきも弾いてみてごらん」と先生は言いました。
「えーっ?」と言いながら、Tちゃんは弾き始めました。すると、次々にメロディーが音になっていって、なんと「風の通り道」の最後まで弾いてしまったではありませんか。
「すごい!全部弾けちゃったじゃない」
「うん、弾けた!」
「はじめの『さんぽ』のところだって、弾けるんじゃないの?やってみようよ」
さっき「難しそう」と言っていた「さんぽ」の冒頭のところを弾いて、それから「メロディーも弾いてごらん」と先を続けていって・・・
ほうら、「さんぽ」のメロディーも全部弾けちゃった。
「ほら、これでさっきの『風の通り道』につながる所までできたよ。そうすれば、もう2曲分、続けて弾けたってこと!」
「うわあ・・・」
Tちゃんは、自分でもびっくりしてるようです。
意外と、恐がりなのかな? ダメもとと思って、思い切ってやってみようよ。
ほんとは出来るんだから!

かっこいい演奏パフォーマンス

2010年02月20日 | ブルクミュラー
Y子ちゃん(小4):
ブルクミュラー「優雅な人」が、ほんとに優雅に弾けました。
ターンを2回して、最後に しゅっ、と手を抜くところが、とてもきれいです。
小学生であっても、イメージを大切にすれば、こんなに美しい音が出せるんだね

「優雅な人」が終わって、次は「狩」に入ります。
これはもう、最初から『描写音楽』なので、狩の馬のひづめの音、角笛の響き、緊迫したチェイスの模様などを説明して、弾いてあげました。
来週は、どれくらいできてるか楽しみです。

「忍たま乱太郎」の「100%勇気!」も よくがんばっています。
リズムもコードも、よく練習していて感心です。
とはいえ、正確に弾けていても、それだけではかっこいい演奏にならないのが、難しいところです。

「サビのところは、『待ってました!』みたいな感じで、もっと思い切って弾いてごらん」
「最後が、あっさり終わっちゃうね? ちゃんと合ってはいるんだけどね・・・」
先生は、Y子ちゃんのマネをしてみせました。
最後、何のアピールもなくそそくさと弾き終わって、聞いている人に曲が終わったことが伝わらず、困ってキョロキョロしてるようすも つけ加えて。
それを見て、Y子ちゃんは吹き出しています。
「ねっ、おかしいでしょ? じゃあ、こんなのはどう?」
今度は、ラストのフレーズをぐーんと引き延ばして、フォルテシモでダーン!と弾き終わってみます。
「うん!終わったって感じがする!」
 
ちょっとした工夫で、同じように弾いていても、かっこよくなったりしょぼくなったりする。
そういう「演出」みたいなセンスも、演奏者には必要なのです。
だけど、まだ9才のY子ちゃん。
今から、そんな「演奏効果をねらった」パフォーマンスが自力でできてしまうのも、なんか技巧的でかわいくないです。
今のうちは、先生が その都度アドバイスして、「ここを2回繰り返すことにしよう」とか、「最後はだんだんゆっくりにしていってごらん・・・そしてジャーン、と和音をつけて終わろう」とか、仕掛けを考えてあげて、それを忠実に再現する程度で充分です。
そうやって、引き出しにいろんなモチーフがたまっていったら、いつか大きくなったときに、取り出して使えるようになっていくことでしょう。

魔女の宅急便

2010年02月18日 | レッスン日記(小中高生)
M2ちゃん(小4):
イ短調の「1週間」、そしてイ短調の音階を弾きました。
長調とちがって、短調は「自然短音階」、「和声短音階」、「旋律短音階」の3種類もあります。♯がついたり、またそれが消えたりと、大変ややこしいのです。(◎o◎)
でも、M2ちゃんはがんばって、指使いにも注意しながら 難しい短音階をクリアしました。

「ねえ、この前、発表会に『魔女の宅急便』弾くって決めたでしょ。その楽譜って、いつくれるの?」
「もう、ここに用意してあるのさ~ ほらっ」
「わあー\(^O^)/」
「長いよ~っ 4ページだよ。いい?」
「うん、いい
さっそく、メロディーを弾いてみることに。

「魔女の宅急便」の中の、これは「風の丘」という曲。
とてもピアニスティックで、ちょっと懐かしいような、それでいてクラシカルな気品もある、すてきな曲です。
右手で、最初のフレーズをポツポツと弾いてみたM2ちゃんは、
「ちゃんと歌になって聞こえてきた!\(^O^)/」と、感激しています。
近頃、ピアノのタッチがとてもしっかりして、きれいな音が出るようになったなあ、と思っているM2ちゃんに、ぜひこの曲を弾いてもらいたいと思って選びました。
ピアノの音色が 最大限に美しく引き立つ曲です。
M2ちゃんなら弾けると思います。
がんばろう

あたらしいおともだちです♪

2010年02月17日 | レッスン日記(小中高生)
先週 見学に来た、Nちゃん(5才)が、今日から正式に生徒になりました\(^O^)/
先週は、ライオンやことりのペープサートを使って「ライオンとことり」の歌を弾いたり、真ん中の「ド」の音を教わったりし、
「のだめちゃんみたいに弾けるようになりたいの!発表会もがんばる!」と、
で帰っていったNちゃんでした。

今日は、楽譜をもらったら入れられるように、まっさらのカバンを大事にかかえて、意気揚々と現れました。
「Nちゃん、こんにちは!わあ、すごい。ピアノのバッグだね」」
Nちゃんが持つと床にひきずりそうな 立派なバッグは、黒くて、片側がピアノの鍵盤になっていて、そのままピアノを横にしたみたいです。
「あのね、これ、のだめちゃんのバッグなの
Nちゃんが からっぽのバッグの内側を見せてくれました。裏地に「のだめカンタービレ」という文字が見えます。
うわあ、ほんとだ。もう、のだめ命なんだね。
そういえば、先週「のだめちゃんみたいに『ペトルーシュカ』が弾きたいの」と言って、ママも「どんな曲なんだかもわからないです・・(^_^;)」と言ってた・・・
7月に開く、全員参加の発表会では「千と千尋の神隠し」が弾きたいんだそうで。
まだ「ド」しか弾いてないけど・・・
その曲を、夏にはなんとか弾かなきゃ許されないかもね・・・

バリバリフレッシュマン、バリバリ期待いっぱいのNちゃん。
がんばろうね~ \(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/

ママのお迎え

2010年02月17日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(年長):
レッスンを始めて、もうすぐ5ヶ月になります。
最初の日から、「ひとりでレッスンする!」と言って、ママに付き添ってもらわず一人でレッスンしてきたSちゃん。
今でも、相変わらず ママは玄関ポーチの下まで送ってくれ、また帰りにお迎えにきてもらうまでは一人です。
「今日もママに入ってもらわなくていいの?」と時々きいてみますが、
「うん、いいの」と強い意志で臨んでいます。

最近では、レッスンでおもしろいアンサンブルをやったり、会心の演奏ができたりしたときに「あとでママに聞かせてあげる」と言うことが多くなっていましたが、今日は、ママがお迎えに来ると
「早く!入って!」と手招きをして、レッスン室に誘っています。
今日は特に、「これを聞いてもらおうね」といったような、「ひみつの演奏」は決めてなかったんだけど・・・
ママの前でピアノに向かったSちゃんは、「これ作ったの」と言いながら、楽しげに あちこちと鍵盤に指を遊ばせています。

どうやら、「帰りにはママに聞いてもらう」というのが、Sちゃんの中で 毎週の楽しい流れになっているのかなあ、と思いました。
それもSちゃんらしくて、おもしろいな、と思います。
来週はどうするのかな?