HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

「バーナム」とゆうやけこやけ

2017年03月30日 | レッスン日記(小中高生)
Lちゃん(小1):
「さあ、今日はどれからやろうかな?」
「じゃあ、これ・・・」
今日も「バーナム」から、Lちゃんのレッスンが始まりました。
「バーナム」は、低学年の子どもでも一人でちゃんと楽譜を読み取って弾くことができ、それなりの手ごたえがあるためか、けっこうみんな喜んでやっています。
今日、Lちゃんも2ページ進み、「げんきいっぱい さあひこう」まで合格です。
※上はLちゃんの「バーナム」の絵。(合格した所は色を塗っていい、ってことにしてます)

さて、曲集の中で、今日、「これやってきた」とLちゃんが楽譜を広げたのは「ゆうやけこやけ」です。
みんながよく知っている歌だと思いますが、ピアノで弾くと、何カ所か指使いの難しいところが出てきます。
とくに、2ページ目の「おててつないで、みなかえろう」「カラスといっしょに、かえりましょう」この2つのフレーズは、付点リズム、寄せ指、クロッシング、開け指、と 要注意ポイント満載。
Lちゃんに赤エンピツを渡して、楽譜に付け加えられている「指番号」の数字を、目立つように〇で囲んでもらいます。
自分で指番号を見て、ついている音と照らし合わせ、生徒自身で赤エンピツでしるしをつけることで、一層しっかりその部分を意識することができるからです。
こうして、指番号のちょっと難しい「ゆうやけこやけ」を練習し、注意するポイントもわかったので、来週は両手でスラスラ弾けるようにしようね、ということになりました。
「ほかにも、何かやってみた?」
「やってみた。これ」とLちゃんが広げたのは、アメリカの子どもたちが歌う遊び歌「Head, And Shoulders, Knees, And Toes(あたま、かた、ひざとつまさき)」という歌でした。
指の動きが細かくてもつれそうだけど、♯がひんぱんに使われたメロディーが魅力的な歌です。
とくに中間部は、指を大きく広げて回転させなければならないんですが、それもまたスリルがあって面白いと思うので、「右手だけでいいから、スピード出して弾けるようにやってみて!」と言ってみました。
Lちゃんも「うん!」と楽しそうにうなずき、このチャレンジに取り組んでくれそうだ。
来週、どんなになってるか楽しみです。




「ビリーブ」合格!

2017年03月30日 | レッスン日記(小中高生)
Aちゃん(小3):
「今、春休みでしょ?」
「うん。ダラダラできていいよ~」
「思い切りダラダラした?」
「うん!ダラダラして、今、来る前だけしか練習してない」
「どれどれ」
ってわけで、先週 もう一息!のところまで行ってた「ビリーブ」を聴いてみたら、「もう一息」でした。
当然だ。
っていうか、先週 緊張しながら気をつけて弾いた、いくつかのポイントがあいまいになりかかってさえいます。
「ダラダラしてるうちに、こないだ覚えた所が忘れそうになってない?」
「ああ~」
「じゃ、ちょっと一人で練習して思い出してごらんよ。今から10分間、あぶなっかしい所を中心に練習して、もういいな、と思ったらそう言ってね。その間 先生は、聞こえないってことにしとくから」
先生はそう言って、手帳を点検したりとかしながら、Aちゃんには注意を向けないようにしています。
Aちゃんは 右手だけで全体を弾いたり、自身のない所を取り出して両手でやってみたりと、一人で練習しています。
約10分後、
「もういい?」とAちゃんに近寄ってみると、「うーん・・・」と あまり自信はなさそうです。
「よしっ、じゃ、いつものように『3回まで』をやろう」
「3回(間違い)はセーフで、4回はダメってこと?」
「そう。4回間違えたら、不合格ってことでまた来週まで練習してくるの。じゃいくよ?」
「あ~~~」
「もう一回、練習しとく?」
「うん、もう1回だけ練習する」
「いいよ」
Aちゃんが”1回だけ”練習したあと、先生が聞きます。
「大丈夫?自信ない所だけ、もう1回やってもいいよ」
「うん」
Aちゃんは、いつも間違えやすい所を見つけ出して、指番号を確認しながら短い練習をしました。
しめしめ。こうやって、何度も自分から熱心に練習させることに成功だ。
「じゃ本番いくからね。3回=合格、4回=失格」
「あの、途中で間が空いちゃったりしても、、間違ってなければいいの?」
「いいよ。間違った音さえ出さなければ」
実はAちゃんの「ミス」というのは、よく指番号を見ていなかったり、指のポジションを確認せずいい加減に音を出して、違っていたら何度も弾き直して正しい音になるまで訂正する、というクセがあるからです。
注意深く弾いていれば防げるミスがほとんどなので、あえてAちゃんには「ゆっくりになっていいから、間違った音を出さないように」という命題を与えました。
緊張しながら、Aちゃんは弾き始めました。
慎重に楽譜を見て、ポジションが変わるときには指番号を確認し、指替えもわすれず、ミスタッチしやすい箇所は 慌てないように落ち着いて手の位置を確かめてから音を出す・・・
という風に じっくり注意深く弾いたら、なんと初めから終わりまで、ひとつのミスもなく弾けました!
ほらー、いつもこうやって、気をつけて弾けば間違えないのに。
さっきまでは気をつけずに弾いてたから、1小節に3回は間違えてたぞ!
ともあれ、これで「ビリーブ」合格。
次は ト長調の「アルプス一万尺」です。

Cのラウンドコード「シェリー」

2017年03月30日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲

Y子さん(大人):
Cメジャーのラウンドコードを学習中。
今年に入ってから練習してきた「ダイアナ」が 前回のレッスンで合格し、今日の宿題は「ダイアナ」と同じくらいの年代に人気のあったオールディーズポップスの「シェリー」です。
コード進行は「ダイアナ」と全く同じで、Cのラウンドコード。
C-Am-F-G と、コードを循環させていくのは同じなのですが、「ダイアナ」が 同じコードを2小節ずつ弾いていくのに対し、「シェリー」の方は 1小節ごとにコードを替えなければいけないので、大忙しです。
それに加えて、Y子さんはいつも慌てて 速いテンポで弾くので、ますますコードの変換が大変になってしまうのです。
そこで、まずはC-Am の2小節だけを、右手・左手いっしょに練習してみました。
何度も繰り返すうちに慣れてきて、頭で真剣に考えなくても、サッとコードもメロディーも出てくるようになります。
そうなったら、次の2小節を同じように練習します。
それもできるようになったら、最初の2小節(上手になってるはずだから)につなげて弾き、もしうまくいかなければ、また2小節ずつに分けて覚えるまで練習。
それの繰り返しです。
全体を初めから終わりまで、緊張しながら弾くのではなく、短い単位に分けて、少しずつ覚えていくようにしてみましょう、とアドヴァイスしてレッスンは終わりました。
「急(せ)いては事を仕損じる」なので、長い曲もいちどきに全部弾こうとせず、コツコツと1フレーズずつ自分のものにしていきましょう。


文武両道、スポ観ギャルとバッハ

2017年03月29日 | レッスン日記(小中高生)
Hさん(大人):
教室に入るなり「お相撲とサッカー! 感動しましたねえ〜。ご覧になりました?!」とハイテンション。
おなじみ「元祖スポ観ギャル」、Hさんです。
「お相撲」は 春場所の千秋楽、怪我にもかかわらず優勝した稀勢の里のこと。
「サッカー」は 昨日のアジア最終予選のことです。
「見てる時は大丈夫だったんですけど、終わってからドキドキしちゃって」と、未だ興奮さめやらず。
「だからね」とHさんは続けて「練習できてません」
「ピアノどころじゃないですもんね」
「そうですよー」
と言いながら、Hさんは バッハ平均律・2番のプレリュードを 堂々たる演奏で終了し、「もし余裕があれば、少し見ておいて」と言ってあった 10番のフーガを、何と半分までもやってあったのです。
魅力的なスポーツ番組目白押しにもかかわらず、これだけしっかり練習してる!
Hさんの「練習できてません」は、単なる社交辞令 または類(たぐい)まれなる奥ゆかしさの現れなのです。
本当は、スポーツもピアノもガンガンこなす「文武両道ギャル」なのです。

もっとも、「文」はともかく、Hさんの「武」は もっぱら観戦専門ですけどね。

「いとまき」連奏記録更新中。

2017年03月28日 | レッスン日記(小中高生)
Cちゃん(年中):
レッスンの順番が来て、ピアノの椅子に座って、さあ、今日は、あの曲弾くかな?!
テキストを広げて・・・
弾いた!\(^o^)/
「いとまき」。毎週必ず、いちばんはじめに弾く 現在Cちゃんの「マイブーム曲」です。
今日で連続、何回弾いてるんだろう。
そういえば、こんなこと、以前にもレッスン日記に書いたことがあった・・・
探してみたら、ありました。
2013年の9月です。
登場人物は、誰なのか、ご想像にお任せします。
やまのおんがくか 連奏記録

これの前の週の日記がこちら
大好きな曲はいいことばかり

やっぱり、小さいみんなは、大好きな曲を何度も何度も弾きたいんだなー。
そして、それをくり返しながらも、その都度バージョンアップして、ピアノそのものも上達していくんだ。

今日のCちゃんの「いとまき」も そうです。
あんなに大変だった右手の8分音符も、難なくスラスラ弾けるようになっていたので、先生が提案しました。
「ねえ、こんなに上手に弾けてるんだから、伴奏もつけようよ」
「うん、いいよ」
そして、右手のメロディーに合わせながら、左手を和音でジャン!ジャン!とつける伴奏を考えていきました。
「いとまきまき」のところは、Cのコードを合わせます。(Cちゃんはまだ小さいので、Cのコードはドとソの二つだけです)
ひっぱって、とんとんとん のところは、G7(これも2音)、C、G7、C、とコードを替えて。
でーきたできた は 伴奏なしの右手と左手の掛け合い(これはCちゃんが考えました)
こびとさんのおくつ は ひっぱってとんとんとん と同じメロディーなので、伴奏も同じ。

これを、両手で華やかに弾き、先生がカスタネットでパーカッションをつけました。
そのあと、テキストの方も順調に進み、左手の新しいポジションを読みながら伴奏をつける課題も簡単にこなしました。
着々と上達してるCちゃんです。

音階練習 バーナム2

2017年03月28日 | レッスン日記(小中高生)
Hちゃん(小3):
先週 緑のバーナム(バーナム2)でやった「階段をおりよう」という課題。
「速く弾こう」ということになっていたので、「よーし」とモーションかけて張り切っています。
いちばん高い方のドから4オクターブ下のドまで、両手そろえて一気に駆け降ります。

ドーシラソファミレ、ドーシラソファミレ、ドーシラソファミレ、ドーシラソファミレド!

3年生のHちゃんにとって、両手4オクターブ分のピアノ鍵盤は広い!高音は雲の上、低音は地面の下、くらいの落差に感じられてるんじゃないかと思う・・・
2オクターブ下りたところで、指をまちがえた!もう一度!
今度は3オクターブで間違えた!
高い音、低い音はどうしても手の位置に無理が出そうになり、フォームが崩れて、そのためつい違う指を使いたくなってしまうのです。
Hちゃん、椅子の上でちょちょっ!と移動しながら弾いてみたりしましたが、そのうち「えーい」と立ち上がりました。
「椅子いらないね? 取っちゃうよ」と先生が椅子を遠くへ外し、「うんっ!」とHちゃんは、ピアノの最高音位置に勇ましく仁王立ち。
せーの!

ドーシラソファミレ、ドーシラソファミレ、ドーシラソファミレ、ドーシラソファミレド!

音が下がるにつれてHちゃんもカニのように横ばいで移動しながら弾く。
ドーシラ、ソファミレ、ドーシラ、ソファミレ、とリズムに乗り、ヒザではずみをつけながら。
うん、そのリズム、なかなかいいな。

見ていたS子ちゃんから「うわー、すごいことやってる」と驚かれながら、Hちゃんは大健闘して「階段を降りよう」を弾きとおし、合格することができました。
ふうー、がんばったね!

このところ、「音階」に取り組んでいる人が、Hちゃんを含め たまたま何人かいて。
それぞれがテキストも課題も各人各様で、なかなか興味深いです。
でも、音階の理想形は同じ。
なめらかに、粒をそろえて、はやく正確に。
音階の道のりは長い・・・

花のファンタジー 来週しあげよう!

2017年03月28日 | レッスン日記(小中高生)
S子ちゃん(小3):
「ぴあのどりーむ5」の最終曲、「花のファンタジー」終盤にかかっています。
先週、中間部のところを一通り、一緒にやってみて、「来週までスラスラ弾けるようにやってきてね」ということにしてあったのですが、スラスラとまではいかず、ちょっと手こずってるようでした。
もしかしたら、今日、この曲合格するぐらいになってるかな、とも思ってたんだけど、さすがにそれはムリだったか。

宿題になっていた中間部、右手はオクターブの跳躍が続き、同時に左手は ベース音を保持しながらの伴奏、という形なので、右手・左手別々にならうまく弾けても、両手いっしょにとなると難しいようです。
何度か左右の手を別々に練習し、それぞれをよく覚えてから両手合わせてみます。
ゆっくりなら、なんとか大丈夫、弾けそうだ。
だけど、曲の初めから通すと、どうしてもこの部分が遅くなってしまいます。
最初の方がとってもきれいに出来上がっている分、よけいにギャップが出てしまうのが惜しい。
「よしっ、じゃ来週までもう1週間、がんばってくることにしよっか。」
「うん・・・ここが遅くなっちゃうから・・・」
S子ちゃんも残念そうにうなずきます。
「そうだよね。ここだけがんばって、ほかのところに追いつけるようになればいいんだから。今、春休みだから、春休み中はこの曲がんばる、ってことにしよう。そして来週、全部がおんなじ速さで弾けて『合格』になったら、新しい本もらう、ってことにしよう!」
「うんっ!」
今度はS子ちゃん、パッと顔をかがやかせてうなずきました。
さあ、来週、スラスラ弾いてくれるの楽しみにしてるからね。

音階の練習・ハノン38番

2017年03月28日 | 音符・楽譜・テクニック
K子さん(大人):
「ハノン」の練習がけっこう楽しいとのことで、レッスン曲の合間によく弾いているみたいです
たまたま先日も、「ハノン」について書いたばかりですが、今日は39番の「音階」のひとつ手前、38番を弾いてみました。

38番は、音階の予備練習といった感じの課題です。
いちおうハ長調の音階ですが、ドレミファソラシド、と1オクターブ弾くだけで、同じパターンを繰り返していくというもの。 
39番に比べればずっと気楽に弾けるのです。

気楽な分、指や手のフォームに気を配る余裕が持てそうですね。
いつも、今弾いている音よりひとつ先の音がスタンバイできている状態をつなげていくと、なめらかな音階が弾けます。
たとえば「ド」の音を出した時には、「レ」の音の上に次の指がいるように、です。
あと、指だけでなく手全体の動きとか、上体の重心移動とかにもきをつけて、やわらかに円を描くような動きで重心を移動していきます。
それらに気をつけながらK子さんが「ドレミファソラシド」を弾いてみたら、とってもやわらかに、きれいな音階が弾けています。
「その調子!今のを忘れないように、お家でも弾いてみて!」と応援しました。
音階は、ピアノの基本ですからね。
これがきれいに弾けていれば、今後いろんな曲を弾くときにも、いい音で弾けることでしょう。
それを楽しみにがんばりましょう。

ハノンの使い方

2017年03月26日 | 音符・楽譜・テクニック
Tさん(大人):
「もう一度これを」練習したいと思って...」と出したのは「ハノン」です。
「ドレミファソラシド?」と聞いてみたら図星でした。
「音階」は、ハノンの39番に入っています。
調合がひとつもないハ長調から始まって、♭や♯がだんだん増えながら(♭、♯それぞれ6個まで)、全部で39種類の音階練習がズラズラ並んでいます。
ページ数にして12ページ。
これ全部やって、ようやく「39番」にちょこんとマル、なんて、そりゃないぜ~(涙)
と、子どものころハノンをやらされていた私は、いつもそう思っていました。

「ハノン」...ポイントを押さえて上手に使えば、なかなか効果のある教材なのですが、ただ単に「バイエルが済んだから、これ弾いてらっしゃい」と与えられただけの小学生には、その効果もわかりませんでした。
「良薬、口に苦し」と言いますが、せっかくの良薬も 小学生のヒバリにはただただ苦いばっかりで 効き目が薄かったのかも、と 今になって思うんです。

ハノンの中の、特に 今日Tさんが示した39番の「音階」は非常に重要で、ピアノを弾く人にとって永遠の課題です。
たまたま初めて39番を習ったのが小学生時代だったとしても、それで終わるわけではありません。
ハノンを最後まで終えても、中級クラス、上級クラスになっても、音大生になっても、プロになっても、ずーっと「音階練習」はくり返していくのです。
音階って、ただ単に ド、レ、ミ、ファ、ソ・・・と隣の音を弾いていくだけなんですが、実際に弾くのは簡単ではありません。
テクニック的には山あり谷あり。
まずはドレミファソラシド、と1オクターブ弾くだけでも、5本しかない指で8個の音を均一に弾くんですからね。
工夫やワザも必要ってもんです。
弾くのを2オクターブに増やせば、鍵盤を弾くエリアが2倍になって、手の条件も変わってきます。
ちなみに「ハノン」のテキストでの「音階課題」は4オクターブ弾くことになっています。
けっこうピアノの端から端まで使うので、その長い道のり(?)の間、指の形、指替え、手のフォーム、手首の柔軟さ、腕の動き、上半身の姿勢と重心の移動、床に置いた足の踏ん張り、などなど 全身くまなく気を配って、音の1つ1つ、きれいに揃った真珠のように粒をそろえ、一連の真珠のネックレスのような音階を弾くのは至難の業です。
しかもそれを両手で弾くのですから、難しさも倍増、いや2乗になるといっていいでしょう。
「音階練習」の中には、実際の曲を弾く上で必要なテクニックやメカニック、あらゆる要素が入っているので、これを練習することによって、かなりのピアニズムが身についてきます。
また、39番以降には、アルペジオ、オクターブ、3度の音程、同音連打、トリルやトレモロ、など、さまざまなテクニックにポイントをしぼった練習曲があるので、実際にそういったテクが使われている「ソナタ」などの曲を弾くときは、「ハノン」の中から選んで それなりのテクを合わせて練習すれば、効率の良い練習ができますね。
自分でポイントを意識して練習するのとそうでないのとでは、その効果にも大きな開きが出てくるはずです。

ハノンの使い方、もうひとつ。
ストレスがたまってる時とか、なーんかムシャクシャするときとか、何する元気も出ない・・・なんていうとき、「ハノン」を弾いてごらんなさい。
それには、 逆に「ポイントをしぼらない曲」がいいです。
前半の、1番から30番くらいのページをパッと開いて、次々と弾いていくのです。
「音階」などと違って、ただただ同じ指使い、同じ音型の曲を、何も考えず、頭も心も無にしてひたすら弾き続ければ、心地よい運動疲労と反比例して、いつしか疲れた頭も疲れた心も スッキリと浄化され、リフレッシュした自分を見出すことができるでしょう。
これは、「ムシャクシャしたらひたすら掃除する」とか「家じゅうの鍋をみがく」などという「主婦の知恵」にも似た、高い効果を得られるワザです。
ぜひお試しください。

題名のない音楽会・五嶋龍さん お疲れさまでした♪

2017年03月26日 | レッスン日記(小中高生)
本日の「題名のない音楽会」は、五嶋龍さんの司会 最終回でした。

一昨年の秋、5代目司会者に就任された最初から、いろんな意味で「若さ」を感じる司会者・五嶋さんでした。
なにしろ大御所ともいえる佐渡裕さんの後任、また佐渡さんは7年半もの間 司会を務められていたので、その後を引き継ぐというのは大変なことだったと思います。
27歳という年齢はもちろんのこと、そのほかにも音楽家としての経験値・話術・器の大きさ・世界の広さ・など どれをとっても佐渡さんとは比べるべくもない中、本当によくがんばってくれたと思います。
最初の頃は「だいじょうぶかなあ・・・」と不安になったりもしましたが、1カ月、2カ月と回を重ねるうちに、五嶋さんの若い感性が、年長者とはまた違った新鮮な空気を広げてくれるのを感じ、また、飾らない人柄にも親しみを持てました。
それに、若いといっても、就任当時27歳、現在28歳という年齢の五嶋さんですが、同年代の青年たちを思い浮かべると、五嶋さん、むしろとても大人ですよね...
1年半という短い期間でしたが、司会者・五嶋龍さんの時代は「題名のない音楽会」の歴史の中、大変ユニークで貴重な軌跡であると思います。

本日のテーマは「五嶋龍 原点回帰の音楽会」。
五嶋さんは7歳でデビュー。弾いたのは「ヴァイオリン協奏曲第1番(パガニーニ)」です。
デビュー演奏のようすがVTRで映し出されました。
指揮者は佐渡裕さん。
フルオーケストラをバックにし、大柄な指揮者・佐野さんと並んで立つ、7歳のちっちゃなソリスト・五嶋龍くん(「さん」じゃなく「くん」・・・いや、「五嶋龍ちゃん」と言った方がいいような )。
この小さい男の子が、この指揮者の人の後任として、司会やったんだなあ・・・と思うと、感慨深いものがあります。

今日、「題名のない音楽会」最終回に、五嶋さんは再びその時の曲を演奏しました。
弾いている姿は、心から音楽に魂を捧げてる、といった表情で、まさに「演奏家」でした。
これまで、番組ではいつも「聞き役」「脇役」に徹し、本格的な演奏をされることはほとんどありませんでしたが、これからは本来の「演奏家」「ソリスト」の顔に戻り、世界を舞台にご活躍されますよう、お祈りしています。
番組の中でたくさん参加された、クラシック以外の曲...ジャズやラテンや民族音楽、またその演奏家の皆さんとのセッションも、これからの彼に大きな幅をもたらしていることと思います。

より大きな「五嶋龍」に期待!



Nちゃん 春色の卒業生♪

2017年03月25日 | コード奏法
Nちゃん(小6):
Nちゃんも昨日は小学校の卒業式でした!
保育園のときにピアノを始めて、もう小学校卒業。
早いなー。

Nちゃんが初めてピアノに来たのは、2月の寒い日でした。
ジャンパーやセーターや防寒ズボンを暖かく着込んでいますが、足元は 服装に不似合いなピカピカのエナメルシューズ。
「のだめちゃんみたいになりたいの!」と言ってやって来たのを、印象深く覚えています。
「ピアノに行くんだから、ピアノにふさわしい靴をはかなきゃいけないって・・・どうしてもこの靴を履いていくっていうもんですから」
とママが教えてくれました。
目標は「のだめちゃん」、弾きたい曲は「ペトルーシュカ」と、目を輝かせていた5歳のNちゃん。
毎週、ピンポ~ン♪ とチャイムを鳴らして「Nちゃんで~す」と来ていましたが、それがいつしか「ちゃん」が取れて「Nで~す」になり、12歳になった今では「Fでーす」と名字で名乗って来るようになっています。
ハア・・・大人になったもんだ。

先週「アレンジコース特待生」を認定されたNちゃんの、今日の課題曲は、春らしく明るい曲がいい、ということで「赤いスイートピー」と「てんとう虫のサンバ」の2曲です。
「赤いスイートピー」の方は、分散和音をメインに 静かな優しい音色で表情豊かに弾き上げ、まったりと柔らかな仕上がりになっていました。
まさに、歌詞にある「春色の汽車に乗って・・・」というイメージです。
もうNちゃんの演奏で充分な仕上がりなんですが、なにしろNちゃんは「特待生」なので、もう一段階上のバージョンを提案しました。
コードはすべて7thコードおよびmajor7thコードにして、おしゃれ感をUP。そして歌のタイトルにもなっている「赤い、スイートピー」の部分は、さりげない「ブレイク」のテクニックを使って、ハイクラスの弾き方にします。
フィニッシュの部分は、Nちゃんがちょっと弾いていた小さなフレーズを使い、それをさらにおしゃれに膨らませて エンディングフレーズを作りました。
結果、フィニッシュは C13th というコードで アーバンなジャズテイストになりました。
「てんとう虫のサンバ」も、リズム良く サビの部分も適切に盛り上げて弾けていたので、いくつか「キメ」ポイントをアドバイスし、2曲とも来週仕上げてくることに。
クラシック曲は「乙女の祈り」、もうすぐ終わりまでできそうです。

「のだめちゃんみたい」というのが夢だった、7年前のNちゃん。
その夢は かなったでしょうか。
12歳の今の姿は「アレンジコース特待生」です。
5歳のときに思い描いたのとはまた違った、いえ、5歳の頃には想像もつかなかった、すてきな「アマチュアピアニスト」になれたんじゃないかなあ。

Mちゃん 卒業式でピアノ伴奏♪

2017年03月24日 | レッスン日記(小中高生)
今日は、いよいよ地域の小学校の卒業式です。
午前中に中学生のSちゃんがレッスンに来てさっそく、
「今日、Mちゃん卒業式ですよね?」
「そう。今ごろやってるんじゃない? ピアノの伴奏」
と 二人でMちゃんの姿を想像し、成功を祈りました。
「Mちゃん、袴で出るんだって」
「私も袴で卒業式、出ましたよ」
「今、袴の人多いよね」
「うん、私の時も、半分くらいは袴だった」
と、しばらく盛り上がりました。

午後になって、Mちゃんのママから「無事終わりました」というLINEと、写真、そして動画が届きました。
Mちゃん、振袖と袴がよく似合って、はいからさんの女子大生みたい。
動画に映ってるピアノ伴奏も、普段通りしっかり弾けていて、合唱大成功だったと思います。
卒業おめでとう。
いい思い出ができましたね!

「天使たちの歌声」 Sちゃんの特徴って

2017年03月24日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(中1):
学校が春休みになったので、今日は午前中に来ました。
先週 とってもきれいな音色で弾くことができた「天使たちの合唱」・・・
「今日はどう?きれいにできてる?」
「できてます。練習もたっぷりやってきました」と頼もしく答えるSちゃん。
おおー、それはよかった。
もともとSちゃんは、真面目によく練習してくる生徒なのです。
中学生になってから、毎日が忙しすぎてピアノを練習する時間がなくなっていたのですが、春休みになって、ちょっとでも余裕が持てたならよかった・・・
Sちゃんの言うとおり、左手 → 右手へと受け渡すアルペジオが、やわらかくとてもきれいに弾けています。
何より、音の流れに自信を持って弾いているので、音色が落ち着いて安定してる。
久々だ・・・というか、私は、これが本来のSちゃんの力だと思っています。
和音を転回させて弾いていくことにも慣れているし、曲の流れや和音のつながりをとらえるのも早い。
1度弾いてみたら、2度目にはほぼ曲の流れを覚えて、楽譜を見なくても弾くことができる。
音楽の構成や流れをとらえるカンがすぐれているのが、彼女の良い特性です。
そして、もう一つ、練習してあるという自信のある曲では リラックスして 良いフォーム、良い響きで弾けるのに、練習してなかったり譜読みに自信がなかったりすると とたんに緊張してフォームも音色も 気の毒なほどこわばってしまう、という、わかりやすい反応もまた、Sちゃんの持ち味(?)です。
そう、Sちゃんは「すぐ動揺が顔に出る」わかりやすいタイプ・・・
正直なんだね。
それもまたよし。

今日は「天使たちの歌声」を最後まで、丁寧にレッスンして、来週仕上げてこようね、ということで終了しました。
短い春休みですが、少しでもピアノに触れる時間が多く持てたらな・・・と願っています。

Lちゃん お姉さんの演奏と「ドレミのうた」

2017年03月23日 | レッスン日記(小中高生)
Lちゃん(小1):
いつもの時間にレッスンに来たら、思いがけず6年生のMちゃんがいて、レッスンしてる音が聞こえてきました。
明日が小学校の卒業式なので、Mちゃんのレッスンを今日に振り替えていたのです。
LちゃんにとってMちゃんは「保育園のときのお友だちのお姉さん」で、教室の生徒の中で唯一、知っている人です。
頼もしく、また憧れの先輩でもあるのではないでしょうか。
ちょうど良い機会なので、Mちゃんに、卒業式のときにピアノ伴奏する曲を弾いて聞かせてもらいました。
いつも一人だけでレッスンしてるLちゃんなので、大きい人のピアノを こんな近くで聞くのは初めて。
付き添いのママともども「すごい~♪」と目を見張りました。
上手な人の演奏を直接見たり聞いたりするのは、とっても良い刺激になります。
Lちゃんの心に、ピアノのすてきな音がたくさん届いたことと思います。

さて、今日のレッスンは先週やった「ドレミのうた」です。
Lちゃんが右手のメロディー、先生が伴奏を弾いて、連弾で合わせます。
「ソは青い空、ラはラッパのラ、シはしあわせよ、さあ歌いましょう」
この部分が、シャープやフラット、ナチュラルがいっぱい出てきてとっても難しいです。
指番号をまちがえると、次のメロディーにつながらなくなってしまうので、指番号を間違えないよう気をつけて、クロッシング(指をくぐらせる)のタイミングも外さないよう、いっしょうけんめいに弾きます。
楽々弾けるようになるまで、何度もくり返してメロディーを弾き、楽譜どおりに弾けるようになりました。

そうしたら、次は楽譜に書いてない、「ソードーラーファーミードーレー」とか「ドミミ、ミソソ、レファファ、ラシシ」とかの部分も弾いてみます。
できるできる。ぜひこれも入れて続けよう。

まず、メロディーを2回くりかえして弾きます。
つづいて「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド、ド、シ、ラ、ソ、ファ、ミ、レ、」と音階を弾き、その次には「ドミミ、ミソソ、レファファ、ラシシ、」と軽快なBメロを弾きます。
それがすんだら「ソードーラーファーミードーレー・・・」の所を弾いて、それが終わったら、また最初にもどって「ドはドーナッツのドー」と繰り返し、最後は「ドレミファソラシド、ソ、ド!」とポーズして終わりです。
先生との連弾で、イントロ&エンディング付き、堂々3コーラスの「フルバージョン・ドレミのうた」が弾けました!\(^o^)/
楽しかったね♪

Mちゃん 明日は卒業式

2017年03月23日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん( 小6 ):
明日は いよいよ卒業式です。
そしてMちゃんは、卒業生全員で歌う「青い竜」という合唱曲のピアノ伴奏をするのです。
本当は、明日の金曜日がピアノのレッスン日ですが、明日は卒業生と謝恩会があるので、レッスンを今日に振り替えました。
なので、今日は明日の本番のための最終レッスンとなるわけです。
もう何度も何度も弾き込んだ「青い竜」。
躍動感あふれる生き生きとした演奏、さすがヒバリ教室の生徒だ。
ちょっと「生き生き」すぎてテンポが走りそうになったり、ジャンプが隣の音に着地しそうになったりしても、ドンマイだよ!
合唱する人たちや指揮の人、6年生みんなで、思いっきり歌い上げられれば最高だ。
Mちゃんのレッスンの終わり頃、次のLちゃんとママが来たので、最後にもう一度「青い竜」を弾いて、聴いてもらいました。
2人のお客さんを前にしての予行練習です。
Lちゃんとママは「すごい〜」と大絶賛してくれました。
明日は着物に袴という姿で卒業式に出るというMちゃん、袂( たもと)がジャマにならないかどうか、バスタオルを袂代わりに腕に掛けて練習してきたとのこと!
明日の本番、うまくいきますように。
がんばれー!