HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

しもきた天狗祭り

2011年01月29日 | 下北沢いろいろ
毎年、節分の行事として行われる「しもきた天狗祭り」。
今日は、一番街商店街を天狗が練り歩く「天下一天狗道中」が行われました。

午後2時、山伏の吹くホラ貝の音と太鼓のとどろきを皮切りに、天狗の一行が賑々しく道を練り歩きます。
  これが先頭。

  本日のヒーロー、大天狗さまです。

  足もとは一本歯の高下駄。

  からす天狗。


途中、いくつかのスポットで福男・福女たちにより豆がまかれ、見物人たちが競ってそれを拾います。
ここ下北沢の豆まきでは「鬼は外」と言わず、かけ声はもっぱら「福は~内~」のみです。

  袋に入った豆もまかれます。ヒバリがゲットしたもの。

行列が通り過ぎたあとの道路は、おびただしい量の豆やふみつぶされた豆で覆われていますが、わずか3分後には 道路に面した商店の人たちの手であっというまに掃き清められているのはアッパレです。
また、商店のないような道には、お揃いのグリーンのおしゃれなウェアに身を包んだ、ディズニーランドのキャストみたいな若い「お掃除隊」もいて、さっさとお掃除していました。
下北沢、COOL


あたらしい本♪ ともだちピアノ

2011年01月26日 | レッスン日記(小中高生)
Nちゃん(年長):
先週は、お熱でお休みでした。
新しい本を2冊あげていたので、今日はその2冊を、並行して弾いていきました。
ひとつは「ともだちピアノA」。譜読みや運指を系統立てて学んでいく、いわゆる「テキスト」です。
そしてもうひとつは、「併用曲集」で、テキストで学んだことを応用して歌を弾くようになっています。
どちらの本も、中央のドの音を中心にして 両手で1オクターブぐらいの音域を使い、広い範囲のメロディーを弾いたり 伴奏に移行したりする、というシステムになっています。
この形式は、メロディーに使える音の範囲が広いため より音楽的な歌がひける、という利点がある魅力的な方式なのですが、はじめからト音記号とヘ音記号を同時に読まなければいけないので、覚える音符が多く、あまり小さな子だとこんがらかってしまう、という不安もあるため、ヒバリ教室では ここしばらく採用していませんでした。
けれど Nちゃんには合うのではと思い、ひさしぶりに使ってみたのです。

まず、Nちゃんは左利きなので、はじめから左手もメロディーにどんどん使える このスタイルがぴったりだと思ったこと。
たくさん音を使える分、きれいなメロディーが弾けて、歌の好きなNちゃんに満足してもらえそうなこと。
そして たくさんついているさし絵は 全部シンプルな線描きなので、絵の好きなNちゃんが色を塗って楽しむこともできそうなこと。

こんな点で選んでみた「ともだちピアノ」方式でした。
今日、Nちゃんが弾くのを聞いて、よしっ、うまくいきそう!と思いました。
もうすぐ1年生になるNちゃんは、最近めきめき読譜力が上がっているので、ト音記号とヘ音記号に渡った譜読みも ちゃんと理解して、右手・左手を手際よくスイッチして メロディーを弾いてくれました。
きれいな歌も楽しんでいますし、さし絵も気に入ってくれたようです。
何より、テキストが毎回どんどん何曲も進んで、ママもびっくりしたようでした。

そうそう、だってね、今日でNちゃんは、ピアノ始めて丸1年たったんです。
今日はお月謝袋を渡す日だったけど、1年たって もうはんこがいっぱいになったので、新しいお月謝袋をあげました。
たくさんある中から、「どれがいい?」と言われて、Nちゃんが選んだのは、濃いピンクの地に黒いにゃんこがついた袋。
さあ、来月からは ピアノ2年生だ!

あたらしい本♪ ピアノで歌を2

2011年01月26日 | レッスン日記(小中高生)
M4ちゃん(年長):
この間、ついに「ピアノで歌を1」の本が最後まで終わって、つづく「ピアノで歌を2」の本をもらって帰ったM4ちゃん。
「1」の本はピンクの表紙だったけど、今度の「2」の本は きれいなブルーの表紙です!
本を開くと、最初の「とけいのうた」は けっこうこみいった伴奏がついて難しそうだったので、2番目の「はるのこえ」から弾くことにして、今日はそれを練習してきました。
嬉しそうに本を開いて、ピアノの前に座ったM4ちゃんは
「もう、りょうてでぜんぶひけるよ」と言って、じょうずに最後まで両手で弾きました。
「これ見て、わかったんだけど、ほら、こことここが同じでしょ。それから、さいごのところは『かっこう』とおなじなの」
さっそく、M4ちゃんは、明晰な分析力を発揮して、曲をアナリーゼ(楽曲分析)してくれました
「うわあー、すごいねー。もう、○になっちゃったよ」
と、先生に○をつけてもらって、M4ちゃんはニコニコです
「じゃ、次は1番の『とけいのうた』にもどる?」ときくと、
「うーん、これはまだダメ」とのこと。
けっきょく、次の3番よりも4番のほうが弾きやすそう、というM4ちゃんの意見で、4番の「あさのいずみ」を先にやることに決めました。
ほんとは、どれでもたいして変わらないんだけどね。
でも、本人が「これならできそう!」と思ってる曲の方が、うまくいくことでしょう。
M4ちゃん、新しい本、どんどん弾いて上手になろうね


本日のウォーリーズ

2011年01月25日 | レッスン日記(小中高生)
T&Tきょうだいは、先週 二人とも具合が悪くてお休みでした。
今日は、おにいちゃんのTくんが社会科見学でお休み、妹のTちゃん(小3)が2週間ぶりにやってきました。
「『魔女の宅急便』の楽譜、忘れてないだろうね?!」
「持ってきた!」
今年になってから 毎週忘れていた「魔女の宅急便」なので、今日は今年初めての演奏というわけだ。
聴いてみて、「ああ、そうだった・・・」と思い出しました。
「魔女の宅急便」はメドレーです。
最初の曲「木漏れ日の路地」のイントロを聴いたときにすぐ、
「ああ、Tちゃんは、こんな柔らかいすてきな音色のピアノを弾くようになってたんだった」と思いました。
いつの間にか、とても柔らかな、ちょっぴり大人っぽい音色が出せるようになってたんだった。
せっかくこんなきれいに弾けるんだから、今年はぜひ ウォーリーを返上してもらいたいもんです。

M3ちゃん(小6):
先週、グノーのアヴェ・マリアが終了して、「次は何やる?」と聞いたときに迷わず「威風堂々!」と決め、今日は、その初めてのレッスンです。
左手の伴奏は 音さえ読み間違えなければ、なんとか大丈夫そうですが、右手がごっちゃごちゃになってしまいそう・・・
それもそのはず。
この曲は、四部合唱と同じ形式で編曲されていて、右手は、メロディーと伴奏の両方を弾き分けなければいけないのでした。
「この曲は、合唱と同じ編成になってるの。右手で2つ、左手で2つのパートを弾くようになってる。右手がソプラノとアルト」
「えっ、アルトは左手じゃないの?メゾは?」
「そう、小学校の合唱は、ソプラノ・メゾ・アルトの3パートだよね。だけどこれは、混声合唱のスタイルだから、右手が女声パートのソプラノとアルト、左手は男声パートのテノールとバスなの」
小学校の合唱団で、ずーっとソプラノを歌っているM3ちゃんは、「声部」という説明を すぐにのみこんでくれたようです。
ソプラノ・アルト・テノール・バスの4つのパートを、それぞれ1パートずつ取り出して弾き、旋律を確認してから合わせてみると、さっきよりずっときっちりと弾けるようになってきました。
この調子で、来週がんばろう。

Mちゃん(小6):
ブルクミュラー「せきれい」を最後まで弾きました。
ちょうど、うちに「鳥の図鑑」があったので、せきれいの写真を見せ「こんな鳥だよ」とイメージをつかんでもらいました。
「せきれい」は 和音の転回と分散の練習曲なのですが、Mちゃんの分散和音は 大分上手になったと思います。
フィニッシュの部分を何度か繰り返して練習し、来週は自信をもってスピーディーに弾けるように仕上げておいで、ということになりました。
また、先週まで忘れてきていた「ピアノで弾くザ★ヒット2010」を ようやく持ってきたので、Mちゃんの大好きな「嵐」の「Dear Snow」を聴かせてもらいました。
「えっと・・・はじめはこんな感じで・・・」とイントロから右手で弾き始めたMちゃん、曲の感じは大体できていますが、弾いているのはボーカルの部分だけで、途中のフィルインとか、間奏とかの伴奏部分は とばすか声で「ちゃらら~♪」と歌うか、どっちかでした。
「なるほど。伴奏は声でやるのか」
「うーん、あんまりわかんないから」
まあいいや。好きな音楽を弾いて楽しむのには、こんなスタイルでいいのです。
まずは弾けそうなところから、果敢に取り組んでみるっていうのは、とってもいいです。
だから、来週もボーカル部分中心でいいから、たまに和音になってたりするところは、がんばって弾いてみよう。できそうなところだけでも、ちょびっとフィルインにも挑戦してみよう、ノリノリでごきげんに弾けるようにやってきてね、ということにしました。

三者三様の本日のレッスン。
まあ、それぞれ「らしい」な~、というウォーリーたちでした。
来週は ウォーリー2号の参戦も楽しみに。


チム・チム・チェリーが弾きたい

2011年01月24日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(小1):
先週「チム・チム・チェリー」が宿題になっていました。
「どう、やってみた?」ときくと、
「やってきたよ。いっぱい練習した。お母さんに『ちがうでしょー!』って言われながら、すごく練習した」と言って、さっそく弾いてくれました。
楽譜は、リズムパターンをエンピツで囲ったりして書き込みもしてあり、お母さんが一緒に練習してくれたんだなあ、ということがわかりました。
Sちゃんは、むずかしい両手を真剣に合わせながら、いっしょうけんめい弾いたので、最後まで両手で弾き切ることができました。
すごい。がんばってきたね。
「あのね、わたし、発表会で、これ弾きたい。ぜったい弾きたいの」
「ふうん、いいよ」
えっ、いいのか、そんなにあっさり決めて!とお思いでしょうか。
しかしこれには、Sちゃんの気持ちを大事にしたい、という私の思いがあるのです。

最初は「むずかしい~」と言っていた「チム・チム・チェリー」ですが、いっしょうけんめい練習した達成感も含めて、大好き!という気持ちになったのでしょう。
クリスマス会のときに映画を観て、そのシーンもイメージに浮かんでいることでしょう。
発表会なんて、まだまだ先のこと。
そのころには、Sちゃんもっと上手になってるかもしれないし、そのときでもまだ、チム・チム・チェリーが弾きたい気持ちが続いているかも、わからないことです。
でも、今、この瞬間に、Sちゃんがチム・チム・チェリーを大好きで、発表会で弾きたい!と思っている気持ちは本物です。
その気持ちは、とってもすてきな、大事なこと。
だから、Sちゃんの気持ちを、一緒に分かち合いたいのです。今、このときにね。

新年度が始まって、発表会の計画が具体化して、選曲を始めるころには、Sちゃんの気持ちは「チム・チム・チェリー」から離れているかもしれない。
そしたら、その時は、その時のSちゃんと、またすてきな夢を膨らませて選曲すればいい。
あるいは、その時にも、まだSちゃんは「チム・チム・チェリー」への思いを大事に持っているかもしれない。
それはそれで、すてきなことです。ぜひ弾きましょう。
チム・チム・チェリーは 大変よくできた、ハイクオリティーな曲です。
いかようにもアレンジできますし、どんなおしゃれな演奏にも作り上げることができます。
さて、これからのSちゃん、どうなりますか。

人形のお葬式

2011年01月24日 | その他日記
夕べ保護した、瀕死の小鳥。
猫に噛まれて、胸から血を流していました。(噛んだのはジルじゃありません)
一晩必死で看病して、今日の午前中までがんばったけど、とうとうお昼過ぎに 小鳥は死んでしまいました
(「ガーデン日記」に いきさつが書いてあります)

朝は、まだ暖かい体で止まり木に止まってじっとしていたのに
ストローの先から、温めたハチミツ水も飲んだのに
もう体は固く冷たくなって、つぶらな目もうつろになってしまいました。
ほんの数時間、世話をしただけの小鳥なのに、こんなにも悲しみがあふれてくるなんて

紙でつくった小さなお棺に寝かせて、お水と餌とお花を飾りました。
小鳥のために、ピアノを弾きました。
チャイコフスキー「こどものアルバム」の中の「人形のお葬式」を。
短かった小さい魂のために、せめて小さな葬送の曲を。

ブルクミュラー「ちょっぴり不満」

2011年01月22日 | ブルクミュラー
Y子ちゃん(小5):
ブルクミュラーの「ちょっぴり不満」に入りました。

ひととおり自分で練習してきて、2、3の音間違いなどを除き 大体弾けています。
ただし、アーティキュレーションやダイナミクスはまったくなく、一本調子です。
そこで、話しかけながら 一緒にイメージを想像してみることにしました。

「『ちょっぴり不満』って、どーんな感じなんだろうね?」と聞いてみます。
Y子ちゃんは、考えながら
「うーん・・・ちょっと、やだっていうか、ちょっと悲しい。曲も悲しい」
「そうだねえ。『ちょっぴり』だから、そんな深刻な不幸、ってことではないと思うけど、やっぱりちょっと悲しいんだよね。
「うん」
「たとえばさ、こんなことってない? 自分はそれなりにやってるんだけれども、お母さんからは『きちんとしなさい!』って言われちゃうとか」
「うん、ある」
「そんなときって、自分では『私はそんなつもりじゃない。自分ではがんばりたいと思ってるの。だけどなかなかやれなかった』とかって思っててさ」
「うんうん」
「お友だちから誤解されちゃって・・・とかさ。そういう、『やだな~』とか『悲しい~』とかって思う気持ちが、左手の『たりらり、たりらり』ってザワザワする心の中。そして、右手の、1本 スーッと通ってるメロディーが、自分の理想とか、『ほんとは、私はこう思ってるの』っていう気持ち」
「ああ~」
「その、2つの気持ちがゆれ動いて、右にいったり左にいったりしてるって感じじゃない?そしてけっこう傷ついたりしてるんだけども、みんなの前ではその気持ちを隠して、明るくふるまってる。でも本当は、悲しい」
「うん、そうかー」
こんな風にイメージを想像してみながら、実際にピアノで弾いてみます。
「左手は、もっと押さえた感じにね。自分が悲しんでる気持ちは、外には見せないようにしてるんだから。逆に、右手は美しく理想を歌おう」
1回弾くごとに、みるみるY子ちゃんの音色は美しく表現されていきます。
前半をこうして弾き、後半にはいって 少し曲調が盛り上がったところにかかりました。
「ここはどう?右手と左手が揃って和音を弾きながら、一気にクレッシェンドして・・・ガーン!」
「ああ・・・もうここは・・・」
「爆発しちゃったねえ?」
「そう」
「だって、心の奥の『やだなーの気持ち』と外に見えてる部分が一致しちゃったからね。ついに叫んじゃったね。『やだー!』」
「うん!」
Y子ちゃんの演奏も真に迫ってきました。
もう、フィニッシュ部分をまとめるだけです。
「いったんは爆発したけど、最後はだんだん静かに終わっていってるね。この子はいい子だから、そのまま家出したりグレちゃったりはしないみたいね。いっときは爆発したけど、だんだん頭を冷やして冷静になって、これを経験として成長していく・・・って感じかな」
「ああ、そうかー」
10才の少女の「ちょっぴり不満」を、日常よく起こりうるのではないかというシチュエーションでイメージしてみましたが、きくと Y子ちゃんには けっこうツボを突いていたようでした。
来週、10才のY子ちゃんのみずみずしい感性を注いだ「ちょっぴり不満」の完成を、楽しみに待ちたいと思います。

新春レッスンはじめ・月曜日

2011年01月17日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(小1):
「チム・チム・チェリー」の歌を、冬休みにおうちで予習してきました。
「あのね、右手しかやってない。左手はむずかしいから。それと、右手、ちょっとヘンにやっちゃった。こういう指で、自分でやっちゃったから、ちょっとダメなの」
今年も さっそく元気な(とくにおしゃべりが得意な)Sちゃんです
どうやら、楽譜に指示してある指使いとちがう指で、自己流に弾いてしまってる部分がある、ということらしい。
「ああ、そうなの?じゃ 弾いてみてね。おうちでやってきた通りでいいから」
「はい」
ピアノの上に楽譜を広げたSちゃんは、真剣な顔をして楽譜を見つめながら、いっしょうけんめい右手を弾きました。
ちゃんと楽譜通りに弾いています。
なんだ、気をつけて、ちゃんと弾いてるんだ。いいじゃないの。
途中、リズムがちょっと微妙になりそうなところもあったのですが、
「じゃ、先生が伴奏つけるからね」
と言って、伴奏を合わせながら一緒に弾くと、微妙だったリズムも正確なものを飲み込み、ちゃんと「チム・チム・チェリー」が弾けました。
「右手ができたから、今度は左手をやろうよ」と言うと、
「えっ、ダメダメ。左手は難しいもん」と Sちゃんは恐れをなしています。そこで、
「初めの1段だけ、ちょびっと見てみよう!」と誘ってみました。
一緒にゆっくり楽譜を読んで弾き方を分析し、「ほら、これだったら、できそうじゃない?」と誘導すると、「ほんとにできるのかなあ・・・」と半信半疑だったSちゃんも、思い切って弾いてみました。
「ほらっ、できたよ。ねっ?」
「うん・・・ちょっとむずかしいけど」
「じゃあ、じゃあ、ここのところだけ、両手やってみようよ」
「えーっ、それはダメだよ~」
「ここだけでいいから!右手なんて、こんな簡単なんだもん」
などと ジワジワ誘導して、ついに1段目を両手で弾くところまで、Sちゃんはやりとげました。
「見て。1段目と3段目は、おんなじだよ。だから、1段目=両手、2段目=右手、3段目=両手、4段目=右手、で弾いてみよう」
こうして 少しずつ誘い込んでいき、レッスンの終わりには、ついに「2段目と4段目も弾けるように、おうちでやってみる」と約束するところまでこぎ着けました。
しめしめ。Sちゃん、新年の出だしはいい調子だ!

新春レッスンはじめ・月曜日

2011年01月17日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(小1):
「チム・チム・チェリー」の歌を、冬休みにおうちで予習してきました。
「あのね、右手しかやってない。左手はむずかしいから。それと、右手、ちょっとヘンにやっちゃった。こういう指で、自分でやっちゃったから、ちょっとダメなの」
今年も さっそく元気な(とくにおしゃべりが得意な)Sちゃんです
どうやら、楽譜に指示してある指使いとちがう指で、自己流に弾いてしまってる部分がある、ということらしい。
「ああ、そうなの?じゃ 弾いてみてね。おうちでやってきた通りでいいから」
「はい」
ピアノの上に楽譜を広げたSちゃんは、真剣な顔をして楽譜を見つめながら、いっしょうけんめい右手を弾きました。
ちゃんと楽譜通りに弾いています。
なんだ、気をつけて、ちゃんと弾いてるんだ。いいじゃないの。
途中、リズムがちょっと微妙になりそうなところもあったのですが、
「じゃ、先生が伴奏つけるからね」
と言って、伴奏を合わせながら一緒に弾くと、微妙だったリズムも正確なものを飲み込み、ちゃんと「チム・チム・チェリー」が弾けました。
「右手ができたから、今度は左手をやろうよ」と言うと、
「えっ、ダメダメ。左手は難しいもん」と Sちゃんは恐れをなしています。そこで、
「初めの1段だけ、ちょびっと見てみよう!」と誘ってみました。
一緒にゆっくり楽譜を読んで弾き方を分析し、「ほら、これだったら、できそうじゃない?」と誘導すると、「ほんとにできるのかなあ・・・」と半信半疑だったSちゃんも、思い切って弾いてみました。
「ほらっ、できたよ。ねっ?」
「うん・・・ちょっとむずかしいけど」
「じゃあ、じゃあ、ここのところだけ、両手やってみようよ」
「えーっ、それはダメだよ~」
「ここだけでいいから!右手なんて、こんな簡単なんだもん」
などと ジワジワ誘導して、ついに1段目を両手で弾くところまで、Sちゃんはやりとげました。
「見て。1段目と3段目は、おんなじだよ。だから、1段目=両手、2段目=右手、3段目=両手、4段目=右手、で弾いてみよう」
こうして 少しずつ誘い込んでいき、レッスンの終わりには、ついに「2段目と4段目も弾けるように、おうちでやってみる」と約束するところまでこぎ着けました。

今年は2年生になるSちゃん、新年の出だしはいい調子だ!

世田谷ボロ市

2011年01月16日 | その他日記
毎年 12月と1月の、15日&16日に行われる、世田谷のボロ市。
知る人ぞ知る、かなり有名なイベントです。
久しぶりに、その「ボロ市」に出かけてきました。

下北沢から小田急線で3駅、「豪徳寺」下車。
そこから、今度はオモチャみたいな たった1両の電車「世田谷線」に乗り換えて2駅、「上町(かみまち)」で降りたら、ボロ市はすぐそこです。
  豪徳寺は「招き猫発祥の地」と言われている。駅には大きな招き猫。

昔は、古着や日用品を持ち寄って市を開いたという「ボロ市」。
今でも、古着や骨董の露店はいっぱいあります。     
臼(うす)や杵(きね)を売ってるお店もあった!
その他、食べ物屋の屋台やアンティークのお店などもいっぱいです。
ものすごく大勢の人出で、その中にギューギュー紛れながら歩き回ったあと、帰りは豪徳寺までブラブラ歩いていきました。

豪徳寺は、とても大きなお寺です。
ついでに(といっちゃ悪いか)お参りもしてきました。
そのあと、 豪徳寺の駅の近くの、「200円ラーメン」で有名だというラーメン屋さんに入って、その「200円ラーメン」を食べました。 シンプルな醤油ラーメンで、200円なのに量がたっぷりでした~ ここのご主人は「世田谷で、ラーメン一筋60年!」というスジガネ入りで、テレビにも何度も出ているということです。

今日はすっごく冷たく冷え込む日だったけど、久々の「世田谷ローカル線の旅」おもしろかったです。

新春レッスンはじめ・土曜日

2011年01月15日 | レッスン日記(小中高生)
土曜日の最初のレッスンは キノパパさんでした。
年末年始はいろいろと忙しかったということで、「練習がちゃんとできてなくて・・・」と恐縮していました。
曲はベートーヴェンの「ト長調のメヌエット」です。
練習できていないといっても、普段から真面目なキノパパさんなので、指使いなどに最新の注意を払い、精いっぱい弾いています。
「ト長調のメヌエット」は、冒頭の三度の音程でメロディーを弾くところが、なかなか揃わずとても難しいところです。
キノパパさんも、そこのところに苦心していて、どうしても音がギクシャクしてしまっていました。
そこで、右手も左手も、それぞれ小節単位で、和音として手の形をあらかじめ作り、そのフォームのなかで旋律を弾いていくようにとアドヴァイスしたところ、見違えるようになめらかな音色に変わりました。
これなら、もう大丈夫です。
格調高いベートーヴェンの「メヌエット」、順調な滑り出しでスタートできました!


ハモプリ:
コーラスグループ「ハモプリ」も、今日から今年度の活動スタートになります。
昨年のハロウィーンコンサートで発表し、12月に忘年会をやってから初めての顔合わせ。
今日は、軽いカノンなどを歌ってノドならしをしたあと、今年度練習する歌を何にするか 検討しました。
まず1曲目は、ミニー・リパートンの「ラヴィン・ユー」に決めました。
スティービー・ワンダーがプロデュースしていて、軽いボサノヴァ・タッチで揺れるリズムがとてもおしゃれ。
メンバーみんなが好きな曲です。
そして2曲目は、スタンダードナンバーより「蜜の味(A Tasate Of Honey)」です。
独特の雰囲気のあるメロディーに 「あなたのキッス、それは蜜の味。ワインよりもずっと甘い蜜の味」という意味の大人っぽい歌詞。
「大人の女のジャズボーカル」を目指すハモプリに、ぴったりの曲ではないでしょうか?!

ところで、新年初めての今日は、ミケがみんなに「お年賀」をくれました。
新宿伊勢丹で売っている、飴(あめ)の老舗「榮太郎」の「スイートリップ」というものです。
リップグロスみたいなチューブ入りで、塗るとくちびるがツヤツヤ輝くのですが、実は「飴(あめ)」なのです。
江戸時代の女の子たちは、水飴をくちびるに塗って、ツヤを出していたんだって!
一つずつコレをもらって、さっそく「わ~い」とくちびるに塗り、「甘~い」と喜んでペロペロしてるハモプリ・・・
うちらにはやっぱり、こっちの「蜜の味」の方がぴったりなのかも

Y子ちゃん(小5):
ブルクミュラーの「ちょっぴり不満」で、今年のレッスンが始まりました。
この曲、ヒバリが小学生で習ったときには「小さな嘆き」というタイトルで、当時のヒバリは 吹雪に吹かれながら歩いていく「マッチ売りの少女」っぽい映像が頭の中に浮かんでいて、かなりドラマチックな「嘆き」を想像していました。
「小さな嘆き」の「小さな」は、「大人ではなく『小さな』少女の」というニュアンスで捉えていました。
しかし、新しい訳では「ちいさな」ではなく「ちょっぴり」で、しかも「嘆き」ではなく「不満」。
大分ニュアンスが変わってしまってます。
オリジナルのタイトル、フランス語の内容を調べてみると、本当にこっちの意味の方が近いようだ・・・
Y子ちゃんには、内容や情景については 特に何も説明していません。
彼女が、この曲から、そしてこのタイトルから、どんな情景をイメージしていくのか、ちょっと興味深いところですね。

もらっちゃった♪

2011年01月13日 | いろんな楽器
三味線を始めて半年。
秋の「チャティー・ハロウィーンコンサート」のときに ほとんどシャレで「お披露目」したんですが。
今日、その時に見に来てくださっていた、ご近所のYさんからお電話がありました。
「私が昔、民謡習ってたときの三味線があるの。もう使わないから、あなたいらないかしら?」
思わず「もらう~\(^O^)/」と言ってしまいました。

で、いただいたのがコレです。
三味線は、ヒバリが持ってる ばーちゃんの形見の「細棹」(長唄用)より一回り大きくて棹(さお)も太く、音も迫力のある「中棹」(地唄・民謡用)です。
Yさんがくれたのは、三味線だけではありませんでした。
桐の木でできた「三味線立て」
三味線が2本、入れられます。
桐の木は湿気を防ぎ、生きている三味線を良い状態に保ちます。でも高いよ!

レザー貼りハードケース  

象牙の撥(ばち) 
象牙の撥は最高級品。それから糸のスペアも何本も何本も。
楽譜もたくさん。

これをみんな、惜しげもなく「もういらないから!」と ヒバリにくれちゃったのです。
うっひゃ~ すごいものもらっちゃった。
ここまで来てしまった以上は、頑張って三味線やっていくっきゃないです

新春おけいこはじめ・三味線

2011年01月12日 | いろんな楽器
今日の水曜日は、ヒバリが月に2回 習いに行っている、三味線のおけいこもレッスンはじめでした。
一年の初めだから、「今年もよろしくお願いします」ってご挨拶しなきゃな・・・と思いながら先生のお宅に行ったら、チャイムを押してもシーンとして、先生の気配もありません。
何度かピンポンしたり、呼んだりして、ようやく先生が出てきました。
なんとじーちゃん先生は、午前中で 今日のおけいこは終わったと勘違いし、ヒバリの来るのをすっかり忘れて、三味線もテーブルも片づけてしまっていたのでした。
先生、大丈夫かなあ・・・

やっとレッスンのことを思い出した先生が、テーブルを出し、三味線を用意してくれて、おけいこが始まりました。
今日習ったのは、ジャズでいえばスィングみたいな はずむリズムの曲が2曲で、三味線は 今までには珍しく、洋楽でいうバンプ(メロディーではなく バッキングのリズムを弾くこと)みたいなパターンがずーっと続く曲でした。
じーちゃん先生が歌ってくれて、ヒバリがバッキング弾いて、続けてるうちに どこまでやってんだかわかんなくなったりしながらも、リズミカルで調子よく、ごきげんなセッションで 忘れられた新春おけいこはじめは盛り上がりました。

新春レッスンはじめ・水曜日

2011年01月12日 | レッスン日記(小中高生)
水曜日の最初は Hさんのレッスンです。
「『コンコーネ』の本 買いましたけど、ぜーんぜん練習できてません!どうにも意欲が湧かなくて・・・」
というHさんですが、バロック曲集のソナタから弾いてもらうと、去年の暮れに聴いたときより 数段上手になっているのです。
表現に余裕が出て、ダイナミクスやフレージング、テンポ感なども あっと驚くほどハイレベルに。
「すごーいじゃないですか~」とベタ褒めなのですが、Hさんは
「まあ、初めの方は慣れてますからね。問題は終わりの方なんですよ。もう、ごっちゃごちゃになっちゃって」と、あくまで謙虚なのでした。
「やってない」というコンコーネの曲も、序奏の部分はちゃーんと譜読みがしてあり、なんの心配もありません。
さっそく楽しみなHさんのスタートでした。

夕方からは、M4ちゃん・Nちゃんの「保育園おひさまぐみ」コンビが続けてやってきました。
M4ちゃんには、暮れに1才のお誕生日を迎えたばかりの、妹のM5ちゃんも 去年と同じように付き添ってきています。
「M5、少しお熱あるんだよ」と、小さいお姉さんのM4ちゃんが教えてくれましたが、M5ちゃんは機嫌もよく心配なさそうです。
みんな 去年より少し大きくなって、元気な顔を見せてくれました。
M4ちゃんは「ゆうえんち」の曲を、ゆっくり弾いたり速く弾いたり、何回も繰り返して楽しみました。
左手の動きも、音符読みも、しっかり確実に実力がついてきたのがわかります。
ほんとにじょうずになったね!
テキスト、残りはあと1曲だけです。
いよいよゴールも間近に見えてきた!

Nちゃんは、クリスマスの日にあげた「ジングルベル」を、独自のやり方で両手弾きしていました。
基本的には、右手と左手を対称的に動かす、というパターンなのですが、すべてそうではありません。その動きで和音がにごってしまう部分は、ちゃんと左手を移動させて、きれいな和音になるように(無意識でしょうが)設定しているのです。
Nちゃんのセンスというか 感覚に、とても音楽的な物を感じます。
今日は、新しい本を2冊あげました。
「ひいてみるね!」
Nちゃんは、さっそく開いてひいてみます。
「音符がわかりやすいように、色をぬってみようか」と先生が提案して、色エンピツで塗りはじめたNちゃん。
前とは見違えるように、少しも迷わず すばらしい速度で次々と正しい色で音符を塗りわけていくではありませんか。
すごい! 年を越えて、一気に成長したように思いました。
今年は、もう1年生になるんだもんね。

水曜日の今日は、大学を卒業して○○十年の 一番大きい(?)生徒と、これから小学校に入る、二人の一番小さい生徒のレッスンだったわけだ!
大きい人も、小さい人も、みんなクラスメート。
今年もがんばろうね!

♪新春レッスンはじめ・火曜日

2011年01月11日 | レッスン日記(小中高生)
ヒバリ教室の今年のレッスンが始まりました。
初日の今日は火曜日なので、「ウォーリーズ」からのレッスン開始となりました。
さて、ウォーリーズのみんなは 年が変わって成長してるでしょうか。

Tちゃん(小3):
「あ・・・『魔女の宅急便』の本、わすれた・・・
初っぱなからかい!
それは、練習してた証拠なのか それとも練習してなかった証拠なのか?
ま、追求はやめておくよ。新年だから。
罰として、Tちゃんには「バイエル74番の写譜」が課せられ、それを弾かされることになりました。

Tくん(小5):
「バカだなあ、T、また忘れてきたのか!」といばっていたTくん、自分の番になってカバンの中を探しまわり
「あ・・・『ひまわり』わすれた・・・
自分もかい!
Tくんは練習曲集の写譜をさせられ、リズム練習として 教室にあった、「カシオペア」のバンドスコアから、ドラムのパートを エレクトーンのバーカッションで練習させられました。
16分音符連続の、ロックのドラム譜です。
これはけっこう楽しいので、罰にはなってませんが。

M3ちゃん(小6)=グノーのアヴェマリア、Mちゃん(小6)=ブルクミュラー「せきれい」は、共に不出来であったので、5分ぐらいずつ見て練習のポイントを指示しては ヘッドフォンをつけてエレクトーンで練習させる・・・ということを、二人 交代交代にくり返し、マンガを読む間もなくバッチリしごかれました。
おかげで、けっこう弾けるようになりました。
ところで、Mちゃんは クリスマスにサンタからもらって、せっかく「嵐」の曲を練習しようと決めていた曲集を忘れてきました。
「まったく、どいつもこいつも!本年の『ノーわすれもの記録』1日でダメじゃん! M3は?わすれものしてない?」
「してない!今日は全部もってきた」
「おお~、すごい!M3チャンピオンだ
「やった~\(^O^)/」と大喜びのM3ちゃんですが、
「でもさ、これって『運動会 みんなころんで 一等賞(五味太郎/"ことわざ辞典"より)』っていうのとおんなじじゃん」と先生に言われて
「アハハ、アハハ」と大受けです。

期待通りの、バリバリ「ウォーリーズ」らしい新春スタートでした・・・
ま、みんな風邪も引かず、元気に来れたのはめでたいことだ。
それに、これだけピアノがヘタってことは、クリスマスやお正月を めいっぱい楽しんできたんだろうな。
それはそれで めでたいことだ。