HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ブルクミュラー「つばめ」を簡単に弾く方法

2012年11月30日 | ブルクミュラー
Mちゃん(中2):
ブルクミュラー最後から2曲めの「つばめ」が課題です。
右手の分散和音が細かに作り出すリズムの上を、まるでつばめがスイスイと飛び交うように、左手がめまぐるしく舞い踊ります。
テンポが速く、音がいっぱいで 音符を読み取って鍵盤奏として再現するのはとても難しいですが、もし演奏者に、右手の分散を和音として捉え、コード進行を予測しながら進めていくセンスがあれば、この曲は一気に易しい内容となります。
そしてMちゃんには、そのセンスがあるのです。
起・承・転・結 が比較的はっきりしている曲なので、それぞれの部分を2~3回ずつ弾いてみると、もう曲の流れと和声進行をつかんでいるな、という手応えがあります。
思ったとおり、Mちゃんに「簡単な曲でしょ?」ときいてみると「うん」とアッサリ答えます。
分散和音を弾くときに、和音の形に手を拡げて準備しているのもその証拠です。
この準備ができていれば、相当な速いテンポで弾くことが可能なはずなのですが。
惜しむらくは、Mちゃんは練習が足りない。
判断は明晰なんだけど、それを定着するまでの練習が絶対的に少ないため、スラスラと弾きこなすまでに至っていないのです。
「来月、お誕生日でしょ? お誕生日までに「ブルクミュラー」終わらせてよ。お誕生日に新しい本あげたいんだけどな~」と、この間Tちゃんに使ったのと同じ手口で Mちゃんを釣ろうと試みる先生であった。
今月で月謝袋が全部終わりになり、来週から使う新しい月謝袋をもらったMちゃんなんだからさ。
テキストも新しいの早くもらおうよね。

音楽の花開く日を

2012年11月30日 | レッスン日記(小中高生)
M3ちゃん(中2):
「タランテラばっかり練習してた」と言ってピアノに向かったM3ちゃんは、速いテンポの「タランテラ」を 一気に最後まで弾きました。
このごろ乗ってるなあ、と感じます。
学校の部活、ブラバンでもがんばってるし、ピアノもこうして意欲的にどんどんやってる。
もう14才、英語で言えば「フォーティーン」と、ちゃんと「ティーン」がつく、一人前の「ティーンエイジャー」なのだ。(11才・12才は一応十代だけど まだイレブン・トゥエルブ、だからティーンエイジャーとは言わない)
M3ちゃんはもう、一歩前に進んだな...と感じます。
自ら音楽を求め、音楽の森に一歩一歩、踏み込み始めた。
レベル的にはまだまだ初歩という段階だけど、レベルは精神には無関係だから。
これから一気に花開いていくであろう彼女の音楽を楽しみに見守りたいです。

クリスマスの歌を♪

2012年11月30日 | レッスン日記(小中高生)
M4ちゃん(小2):
11月のレッスンも今日でおしまい。
来週からはもう12月、クリスマスシーズンです。
何かクリスマスっぽい曲をやろうよ、ということで、去年のクリスマスの頃にあげた「クリスマス曲集」の
中から、自分で「ジングルベル」をやってきました。
ちゃんと左手の伴奏もつけて、両手で楽しくリズミカルに弾いています。
すごいねえ。
確か去年は、「あわてんぼうのサンタクロース」の右手だけを弾いて、それでもクリスマスな気分になって満足したんだった。
でも今年はもう、好きな曲をどれでも、楽譜通りに両手で弾けるのです。
1年間で、こんなにバージョンアップしたことが改めてわかります。
来週もまた、クリスマス曲のどれかを弾いてくることにしました。
年に1回、クリスマスシーズンだけのお楽しみです。

リズム難しいけど

2012年11月28日 | レッスン日記(小中高生)
Aちゃん(中1):
「ここまで弾けるようになった!ゆっくりだけど・・・」
先週「難しい!」と言っていた2小節ほどのリズムが、確実に弾けるようになっています。
楽譜をみたら、補助線を弾いたり、難しいところにチェックを入れたりと、Aちゃんが一生懸命に工夫して努力した跡が現れています。
「がんばったね!学校も遠いし遅いのに、よく練習したね」
「この2小節は昨日やって、今日も、学校から帰って練習してきた」
今練習している「虹」は、6ページぐらいある超大曲なんですが、Aちゃんは本当に努力してきたと思います。
ポップスを弾くタッチやノリも、ずいぶん身についてきました。
曲の完成が近づいてきました。
全部通して弾けたら、めちゃめちゃかっこいいぞー

今日からソナタ

2012年11月28日 | レッスン日記(小中高生)
Hさん:
今日からいよいよ「ソナタアルバム」にはいりました。
ベートーヴェンの「ソナタ20番・ト長調」の第一楽章。
今日がソナタ初日レッスンですが、もう提示部を予習してきていました!
きちんと譜読みをしてあって、これなら全く心配ありません。
安心して、予習おまかせで大丈夫。
やっぱり、長年レッスンして実力がついているんだなー、と思いました。

このソナタは明るくてスピード感のある曲です。
Hさんがもう1冊並行して練習しているのは、ゆっくりで暗くてややこしいバッハのシンフォニアなので、この二つの曲は対照的です。
併せて練習すれば、それぞれ気分が変わってちょうどいいかも。
シンフォニアのほうも、今日は大分進んだので、引き続き進行が楽しみです。

HANNON(ハノン)!

2012年11月25日 | レッスン日記(小中高生)
Tさん:
今年の1月からピアノを始めたので、もうすぐ丸1年になろうとしています。
とても熱心に、よく練習しているので感心します。
どのくらい練習してきてるのかといえば、レッスン日には新曲をもう暗譜していて、最初から最後まで楽譜を見ないで弾けるまでになってる、ぐらいの練習です。
どうです。見習ったほうがいい人がいっぱいいるのでは。
そんなこと言うヒバリ先生も いばれたもんではなく、昔「ピアノのおけいこ」に通ってた頃は レッスンに行った時に宿題を初見で弾く、ということも実はけっこうあった・・・
みんなはそんなことしてはいけません。
ちゃんと家で練習をしてきましょう。なんか説得力ないけど。

話はそれたけど、そんな熱心なTさんなので、自分が弾きたい曲やそのイメージと、それを弾くためには遠く及ばない(と思われる)自分のテクニックとの大きなギャップを歯がゆく思ってるんじゃないかなー、とヒバリ先生は感じていました。
テクニックをつけ、指がよく回るようにする訓練として、「ハノン」があります。
昔からピアノ学習者にはほぼ100パーセントの割合で使用されています。
指のメカニカルな訓練に徹した教則本なので、効き目もありますが副作用もあります。
誤った使い方をすると、手や指を傷めることもあります。

1年前Tさんと初めて会ったとき、まずはピアノのイメージや表現や歌わせる喜びなどを体験してもらいたいと思ったので、そういう面をメインにレッスンしてきました。
ピアノというのは、決して「よく回る指の技術を育てるもの」ではないということを体験してほしかったので。
それに、練習熱心なTさんにHANNONを渡して、あんまり集中して練習してしまったら逆効果になりかねない、という危惧もあったりして。
どう? ほかの人には「練習しすぎたら困るから」なあんてひとっつも思わないよ。Tさんだからだよ。

ほぼ1年たって、今なら、メカニックの訓練を少ししても音楽性がゆらぐ心配はないと思い、Tさんに「ハノン」を勧めてみることにしました。
Tさんにお渡ししたのは、アメリカ製の「HANNON」です。
日本の楽譜は、どうも製本が立派すぎて分厚いし、譜面台に立てたときに開きにくいし、値段も高い。
アメリカ製のはペーパーバックで、製本も簡単なので開きやすい。値段も日本製の半額。
中の説明が英語だけど、大人のTさんなら大丈夫だ。
というか、かえって、日本語で「嬰ヘ短調和声的短音階」などというより 英語で「F♯マイナー・ハーモニック・スケール」というほうがわかりやすかったり。

そんなわけで、HANNONのスケールを中心に、使い始めてもらいました。
スケールのほかに、1~29までの中の練習や、アルペジオ、オクターブなどもまぜて使って、とアドヴァイスしました。
よい効果が出るといいと思います。


タイスの瞑想曲Again

2012年11月25日 | クラシック曲
キノパパ:
「前にやった曲ですが、もう一度これを思い出したいので」と キノパパさんが持参した楽譜は「タイスの瞑想曲」。
これは、ピアノを始めて 確か2年目ぐらいのコンサートのときに弾いたものです。
ゆったりとした美しい曲が似合うキノパパさんにと選んだのでしたが、当時とてもきれいに弾けたと記憶しています。
改めて楽譜を見てみると、わたしは忘れていたのですが、いくつかの部分で、易しく弾けるよう巧みに音を省いてありました。
そうか・・・あの頃は、まだキノパパさんが初心者だったから、複雑な和音とかを省いて楽に弾けるように直して弾いたんだ。
わたしはキノパパさんに言いました。
「せっかくだから、改めて楽譜通りに練習してみませんか。今だったらこの楽譜通りで大丈夫ですから」
キノパパさんも「そうですね。そうします」と言ってくれたので、最初から 前とは違うバージョンで練習し直すことになりました。
熱心なキノパパさんは、修了した曲もレパートリーとして 忘れないように弾き続けていると聞きました。
新しいバージョンで練習し直すとなると、せっかくキノパパさんが覚えていてなめらかに弾いている指使いなどを、一旦全部くずさなければなりません。
それでも、キノパパさんは真剣に、新しく、より複雑になった和音の指使いをひとつひとつ、覚え直しています。
ひとつずつの新しく覚えたフレーズは、キノパパさんの手でとても柔らかく美しく歌い始めます。
新しいバージョンの「タイスの瞑想曲」、仕上げていくのが楽しみになりました。


ブルクミュラー「帰郷」・イメージでモノクロがカラー映像に

2012年11月24日 | ブルクミュラー

Y子ちゃん(中1):
ブルクミュラー「帰郷」を仕上げました。
はずむような三連符のリズムも、中間部の左手のうねるようなメロディーラインも、先週からは見違えるように 上手に弾けるようになっていました。
ブルクミュラーは練習曲集ですが、ただ単に三聯符やレガートを練習する、というのではなく、「長い間都会の大学へ行って、やっと卒業し、何年振りかで家に帰る、そのはずむようなうれしい気持ちで馬車に揺られてるんだよ」とか、「中間部は少し切ないね。『けんかした幼なじみのアイツ』のこととか、『初恋のあの子』のこととか思い出したりして、ちょっと感傷的になったりして」とか、「そしてまた回想から現実に戻り、馬車に揺られて、だんだん家に近づいて・・・速度が落ちて・・・ただいま~ (^o^)丿」とかイマジネーションを働かせると、どうでしょう。
演奏が、まるでモノクロのさし絵が とたんにカラーのアニメーションに変わるぐらい生き生きしたイメージとなって流れ始めます。
今日のY子ちゃんの「帰郷」は、まさに「若き大学生ハンス(誰やねん)」のドラマが 生き生きと描けていましたよ!
来週は「つばめ」に入ります。
いよいよブルクミュラーも、残りあと2曲だ!


ドラクエⅤの楽譜♪

2012年11月24日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(小3):
「ドラゴンクエスト」の曲集から、「おてんば姫の冒険」という曲をやっています。
先週、後半部分の左手伴奏をレッスンして、今日はそれをスラスラと弾けるように練習してきていました。
今日はいよいよ、最後まで残っていた前半の伴奏を習って、これで曲全体が 全部両手で弾けるまでになりました。

「ドラゴンクエスト」は ゲームミュージックの金字塔みたいな作品で、クラシックの香気も感じさせるすばらしい組曲です。
「おてんば姫」は ドラクエⅤの中に入っていて、♭が4つつく、Sちゃんのレベルとしては難解な曲なのですが、さすが「好き」という気持ちは何事をも乗り越えます。
Sちゃんは難しい譜読みや、半音階進行などもちっとも嫌がらずに、がんばって練習し、来週は「おてんば姫」を仕上げてくる、というのが宿題になりました。

Sちゃんが楽しく練習できる「ドラクエ曲集」をと思って、いろいろ探していたのですが、なにぶん現在は「ドラクエⅩ(10)」まで出ているシリーズなので、ドラクエ5の楽譜、しかも満足いく編曲のものというのは もはやなかなか売っていない。
今日、ようやく「ⅠからⅤまで」という曲集で 編曲もバッチリなバージョンがAmazonに出ているのを見つけ、さっそくSちゃんのお母さんにメールして、購入してもらうようにお願いしました。
Sちゃんきっと喜ぶよ!
いろんな曲を見て、どんどん好きな曲を弾いていこうね!\(^o^)/

歌ってエーデルワイス♪

2012年11月24日 | レッスン日記(小中高生)
Nちゃん(小2):
「むすんでひらいて」を練習してきました。
「右手と左手の合わせ方が、わからないところがある」と言うので見てみましたが、右手も左手も、それぞれちゃんとできているのです。いっしょにやると、タイミングがわからなくなる。
そこで、ゆっくりと音符を歌いながら、ト音部譜表とへ音部譜表同時に 縦の線に注目しながらタイミングを合わせていくと、確実なタイミングで合わせることができました。
ついでに、次のページの 伴奏が分散になってるバリエーションの部分も、ゆっくりゆっくり合わせ、初めての楽譜だったけど最後まで弾いて、もう弾けたからいいね、とマルになりました。
Nちゃんは、話し方もやわらかだし、チャキチャキバリバリやるタイプじゃなく ゆっくりと噛みしめるように進んでいくタイプだと思います。
世の中が何でも早く早く、とセカセカ流れていく中にあって、Nちゃんのようなタイプは貴重だと思うので、周りに流されることなく、ゆっくりと成長してもらいたいです。
Nちゃんは、歌がとても好きで、また、8歳とは思えないような美しい発声で歌うことができます。
今日は、教室にあった「ソルフェージュ」の本を使って、歌のレッスンも少しやってみました。
それから、歌集にあった「エーデルワイス」の歌も歌ってみました。
Nちゃんは、大人みたいにうっとりした表情で歌いました。
「いいね!Nちゃん、また来週も、エーデルワイス歌おうね。それから歌のレッスンも少しずつやっていこう」
「はい!」
こういうときのNちゃんの返事は、とっても大人です。
帰り、お迎えに来たママに、Nちゃんはさっそく
「わたしね、先生のところで、歌のレッスンもやることになったの」と嬉しそうに報告していました。
歌は、Nちゃんの良さを 何倍にもして引き出してくれるような気がします。
ピアノとの相乗効果に期待!

すてきにエーデルワイス

2012年11月22日 | レッスン日記(小中高生)
M4ちゃん(小2):
「ぴあのどりーむ5」の5番、「エーデルワイス」が宿題になっていました。
このテキストをやってきて、初めてのスタンダードナンバー課題、といえるでしょう。
これまではいつも、「課題のための課題」というか、幼い学習者用に作られた短い歌ばかりだったこのテキストで、ここへきて初めて、一般にも堂々と通用する曲が課題として登場したわけで、ある意味大きく1段ステップを上がったといえます。
「エーデルワイス」は、去年 教室でクリスマス映画会をしたときに、みんなで見た「サウンド・オブ・ミュージック」の中の歌。
「この歌の場面、覚えてる? お父さんが 連れてきたお客さんのために、子どもたちがみんなで歌うのよ。お父さんもギター弾いて歌うの」
「うん、覚えてる」
「あと、最後の方で、音楽会の舞台の上でもう一度歌ったよね。そのあと、家族みんなで逃げるんだよね」
「うん」
去年 一緒に映画を観たとき、M4ちゃんは1年生でしたが、サウンド・オブ・ミュージックの映画の内容はちゃんと覚えているようでした。
こういう優れた音楽映画は、ぜひみんなに観ておいてもらいたいと思い、去年のクリスマス会で観たのですが、幼い子どもであっても その年齢なり感じ取るものがあり、そしてそれは貴重な感性の糧になると思っています。
また、そういう曲に、こうして何かの折に再会したときに
「ああ、前に観たあの映画の曲だ」と そのときの感動がよみがえったり、「一緒に観たね」と思い出を共有するのも楽しいことです。
こういう小さな感動や思い出は、みんな貴重なジュエリーとなって、子どもたちの心の奥深くに貯金されていきます。
こうした「ジュエリー」があって弾く「エーデルワイス」は、ただテキストの課題だからと楽譜を見て弾くだけのものとは 全然違った演奏になることでしょう。
今日、M4ちゃんが予習してきた楽譜を見たら、曲の区分分けや難しいところのチェック、それに 曲の最後のところに、なんとクレッシェンドとディミニュエンドの記号まで書き込んであるのです。
「うわあ、すごいね。クレッシェンドとディミニュエンドも書いてある。こう弾いた方がいいな~、って思ったんだ?」
「うん、そう」
「じゃ、こうしよう。曲の最後のところは、だんだんゆっくりしていくのって、どう? M4ちゃんの思ってる感じになるんじゃない?」
「うん、そうする!」
M4ちゃんは、ほんとに嬉しそうな顔でうなずきました。
M4ちゃん、エーデルワイス、大切なレパートリーにしてね。


じょうずになってきたね

2012年11月22日 | レッスン日記(小中高生)
Hちゃん(年中):
先週あたりから、目に見えて指がよく動くようになってきました。
ちょっと前までは、自分の思った指を鍵盤に合わせて弾く、ということがけっこうな「アクション」でしたが、先週ぐらいから 音符を見ながらそれに合った鍵盤を次々弾いていくという一連の動きが とてもスムーズにできるようになってきて、びっくりです。
自分の指をスラスラとコントロールできるだけの理解力、そして指や手の力がしっかりついて、一段と成長してきたのを感じます。
今日は「アルプスいちまんじゃく」、「ビッグ・ベンのかね」、それに「バケツのあな」まで上手に弾きました。
そして、弾きながらはっきりとした声で歌っています。
鍵盤奏に余裕が出て、同時に曲を楽しんでいることがわかります。
「1月になったらおたんじょう日会なの!」と、5歳になるのを楽しみにしているHちゃん。
その時は、どんなピアノが弾けるようになってるか楽しみ。

爪は大事

2012年11月21日 | レッスン日記(小中高生)
Aちゃん(中1):
ピアノに来るようになって3か月目のAちゃんは、月2回のレッスンというペースで ポピュラー奏法をメインに進めています。
今月は前半に学校の定期テストがあったため、ピアノのレッスンは後半2回で、ということにして、今日が今月最初のレッスン。
ずいぶん久しぶりにやって来たAちゃん、ピアノの前に座って パッ!と両手を鍵盤に置くと・・・
「爪が長いね!」と先生から指摘されました。
しばらく会わない間に、Aちゃんの爪は おしゃれなロングネイルになっていたのです。
中学生だからマニキュアとかは塗ってないけど、ネイルアートをすると素敵だろうな、という形・・・指先から5ミリ近く伸びています。
「長いとダメなの?」
Aちゃんは無邪気に聞きました。
「ダメ
無慈悲に一蹴した先生は言いました。
「ちゃんとしたフォームで弾けないし、爪が長いと鍵盤の隙間にひっかかって折れちゃったりするよ。
切り落とすか、ピアノ弾かないか、どっちかだよ」
「切り落とす!」
Aちゃんは何のためらいもなく、先生から手渡されたスヌーピーの爪切りで、長い素敵な爪をパチパチと切りました。

Aちゃん以外にも、爪を切ってくるのを忘れて、レッスン室でスヌーピーの爪切りのお世話になる人が時々いますが、レッスンに来るときは必ず、爪の状態を確認してきれいに整えてきてください。
1週間に1度、レッスン日とか あるいはレッスン前日とかに爪を切る、と決めておけば、切り忘れて伸びてしまうこともなく便利です。

ピアニストにとって爪の形はとても大事。
そのことについては、HPの「音楽のツボ」の中に「ピアニストの爪」という項目があるので、読んでみてね。

さて、爪を切り落としたAちゃんは、大好きな「虹」という曲を一生懸命練習しています。
ポピュラーピアノには、クラシックとは違った独特のノリとかタッチが必要なので、ヒバリ教室に来て初めてその演奏法を習っているAちゃんには初体験のことばかりだと思います。
難しいリズムがどうしても弾けない~、などと苦労しながらも、レッスン時間の終わりには
「できた!このリズムできた\(^o^)/」
「忘れないように、家まで歌って踊りながら帰って!」
「え~、恥ずかしいよー」
と、毎回新しいフレーズやノリをキャッチしているAちゃん。
まだ5回しかレッスンしてないけど、これから楽しみな中学1年生です。

チャティーハロウィーンコンサート2012の写真

2012年11月21日 | 発表会・コンサート記録
10月に行った、チャティーハロウィーンコンサート2012の写真です。
クラシックピアノ、ポピュラーやジャズピアノ、バンド、トランペット、ジャズコーラス、音楽つき朗読など、多彩な楽器・多彩なスタイルの音楽を持ち寄って楽しいパーティーを開きました。
ワインとおつまみも充実してます


バッハは大人の遊び

2012年11月21日 | クラシック曲
Hさん(大人):
この秋からバッハのシンフォニア(三声の練習曲)を始めて、11月の今は2番に進んできています。
「少しずつしかできませんわよ。まちがえて覚えると大変ですから」と、Hさんは予防線を張っています。
「少しでいいですよ。バッハは難しいんですから。ましてシンフォニアは本当に難しいんですから、ほんの少しでいいんですよ」
と言っていた先週、Hさんはシンフォニア2番を 半ページ予習してきていました。
丁寧に譜読みをしたのがよくわかる、きちんとした音取りができています。
そして今日は、さらに進めて、1ページ目を最後まで予習してありました。
「バッハは少しも退屈しないし、弾いていて心が落ち着きます」と言うHさん。
「でも、これは発表会とかお出になる方には向きませんわね? 地味だし短いし。それなのに難しいんですものね。こんな曲やる人いませんわね」
その通り、バッハは「労多くして功少なし」。
すごく難しくて苦労する割には 華やかな見せ場もないし、一見したところでは「おいしくない」曲といえるかもしれません。
けれど、バッハの曲を一度丁寧に分析して弾いてみると、その深淵さに引き込まれます。
入り組んだ謎をひとつひとつ解き明かすような、迷宮の森に踏み入ったような、それでいて天駈けるペガサスの翼を得たような。
「大人の遊びですね」
とHさんはうなずいています。
そう、バッハは知的な大人の遊び。
いぶし銀の宝物なのです。
Hさんは、その喜びを知ってるので、長い時間をかけ、少しずつ少しずつ、弾きこなしていくことを楽しんでいるのです。

Hさん、今日はもう一つのテキスト「モーツァルト・ウィーンのソナチネ」も完成させて、いよいよ次回からは「ソナタアルバム」を弾くことになりました。
まずは、ベートーヴェンのト長調のソナタを弾くことにしました。
Hさん、もうすっかりベテランピアニストの域にはいりましたね!