Rくん(年長):
このところ一気にレベルが上がってきたRくん。
やる気・実力ともに満々です。
教室に入って、まずはさっさとピアノの所へ行き、発表会に弾く「ビッグ・ベンのかね」と「ハッピーバースデー」を弾いて、もうOK。
先生が「じゃあ、いつもの本出してね。あの、黄色い本」と言う間もなく
「わかってるよ!」と譜面台に本を広げて、次々ページをめくっていきます。
丸のついたページをめくっていったら、先週やった「いっしゅうかん」のページが開きました。Rくんの知らなかった歌だけど、みょーに調子よく、楽しそうに弾いていた曲です。
「これ、マルがついたけど、おもしろかったよね」と先生が誘い水。
「もう一回、やってみようか?」
「うん、いいよ」
♪ にちようびにいちばへでかけ いととあさをかってきた
テュリャ、テュリャ、テュリャ、・・・
イラストと歌詞を見ながら大きな声で歌い、そのあと楽譜を見ながらピアノで弾きます。
慣れるとどんどん弾ける調子よい曲。
Rくん、その勢いで次々ページをめくり、ロンドンばし、かたつむり、めだかのがっこう、とけいのうた、おおきなふるどけい、ハイホーと弾き進めていきます。
「あっ、次の曲はもう『パート3』だよ。左手の場所が変わるんだよ」先生が言いました。
もう1冊使っている「たのしいピアノレッスン」でも この前ポジションが変わりましたが、ここで再度確認します。
「今まで、この音符(左手のソの音)は4の指で弾いてたよね?」
「うん」
「だけど、今度は1の指で弾くの。ほら、左手のソの音を4の指から1の指に変えて。そしたら、今までド、シ、ラ、ソ、って弾いてたのがソ、ファ、ミ、レ、ってなって・・・全部の指を使ったらソファミレドになるでしょ。ほら、こっちから弾いたら、ドレミファソ。」
「ほんとだー!」
Rくん、大発見!という声で叫びました。
「右手といっしょに、そろえてやってごらんよ」と先生から言われて、両手ユニゾンでドレミファソ、を弾いてみます。
うわあー、すごい音だ。
「かっこいいよね」先生から言われて、Rくん誇らしげに目を輝かせています。
「こっちの本もやってみるよ」と、「たのしいピアノレッスン」の本を譜面台に置いたところで、お迎えの時間となりました。
来年の春には小学校に上がるRくん、今ちょうど「伸びるモード」に入ってきたかもな、と思いました。
いろんな曲のページをめくる間、楽譜をさがす間、ちょっとした合間ごとに、Rくんは「テュリャ、テュリャ、テュリャ、・・・」と口ずさんでいました。(笑)
HP HIBARIピアノ教室
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