ゴマちゃん(中1):
ブルグミュラー25曲集も残り3曲です。
23番の「帰り道」、A-B-A-CODAという構成のBメロ(サビ)がなかなか納得いくように弾けず苦心しています。
Aメロではワクワクする気持ちで馬車に揺れている、といったイメージで刻まれていた8分音符の伴奏が、Bメロでは右手に移り、調子も変ホ長調(E♭)からハ短調へと転調されて ドラマチックなイメージへと変わります。
楽しげなAメロの時とは打って変わって、右手の8分音符は 短調の和音が次々と変化して現れ、心の中の葛藤やさまざまな思いを表現しているかのようです。
曲の中でもアクセントとなる重要な部分なので、間違ったり止まったりするわけにはいきません。
Bメロが8小節、そのあと元のAメロへとつなぎ、その後は徐々にテンポをゆるやかに落とし、馬車が速度を落として家に到着する情景を描写して…めでたしめでたし。
としたいところなんですが、ゴマちゃんはBメロの部分で音を迷ったり、タイミングを外したり、となかなかうまくいきません。
指はもつれるし、先生のゲキは「止まっちゃダメだよ!馬車なんだから!」とか「フォルテ!次はいきなりピアノ!」とか「フレーズ違うよ!」とか容赦ないしで、コーダに入るきっかけが回ってくるたびにゴマちゃんは「もう一周する!」と叫んで、またBメロの頭に戻る。
よーし、今度こそ!
あ”〜ダメだ。コードつかめない。
もう一周!
ぐわ〜っ、その音じゃない。
もう一周!
「なっかなか家着かないねー」と先生。
もう一周!
こうして何10周か走った(?)あと、ようやくノーミスでBメロ→ Aメロを通過。「うわー、コーダ行ける!」となって、ゆっくりと減速、「ただいまー」と家に帰ることができました。

めでたしめでたし…
次の曲は「つばめ」です。
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