HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ピアノひけるよ♪ 修了式

2013年01月31日 | レッスン日記(小中高生)
Hちゃん(年中):
「私ね、むずかしい歌、やってきたよ」
Hちゃんは、そう言ってピアノの前に座りました。
先週、「ピアノひけるよジュニア1」の最後の曲「赤い河の谷間」を、先生が
「これはむずかしいから、やらなくてもいいんだけど・・・」と言ったにもかかわらず
「やってくる!」と持ち帰っていたのです。

Hちゃんはちゃんと弾きましたよ。
両手の指を、それぞれの鍵盤にスタンバイして、たくさん出てくる「タイ」の記号も「これはつなげる」といってちゃんとクリアし、難しい「赤い河の谷間」を 見事に弾き通しました。
「ジュニア1」は、めでたく全曲合格となり、最終ページにある「修了証」に名前と日付を書き込んで 修了式を執り行いました。
先生が「修了証」を読み上げ、ヘンデルの「見よ、勇者は帰る」の曲(表彰式でよく流れる音楽)をおごそかに歌う中、直立不動で最敬礼するHちゃんに、うやうやしく修了証が授与されました。

次は「ピアノひけるよジュニア2」です。
さっそく、新しくもらったピンクの本を開いて さし絵を楽しんだあと、最初の曲「10人のインディアン」を少し弾いてみました。
春がきたら、年長組になるHちゃん。
いろんなことをどんどん覚えて、ピアノ上手になろうね。


映画「レ・ミゼラブル」

2013年01月30日 | TV・映画・ステージなど
ついに観た。話題の映画「レ・ミゼラブル」。

「レ・ミゼラブル」原作の小説は何度も読んでるし、舞台ミュージカル版も何度も見ています。
ミュージカル版の歌の数々も いろんな人の伴奏やBGMで何度となく経験しています。
これだけ知ってる「ミュージカル、レ・ミゼラブル」。
新たに作られた「映画版」を観て、はたして満足できるだろうか。ドキドキ。

映画館の照明が暗くなり、始めの音がグワァ~ン と鳴った瞬間、もうヒバリの心は感動に包まれてしまった。
「Look down ! look down ! 」ああ、囚人の歌だ。
舞台とはまた違う、映画版のミュージカル。
キャスト、みんな素晴らしかったです。
自分がイメージしていたビジュアルと同じじゃなくても、どの人もバッチリ、役に合っていました。
こんなに多くのキャストがいて、全員の配役に大満足というのも、ヒバリとしては珍しい経験です。
そして全員、歌のクオリティーが高いのに また驚きです。
しかもこのたびは、アフレコでも吹き替えでもなく、全員が 撮影時リアルタイムで歌を歌っている、というのがすごいじゃありませんか!

「ミュージカルって苦手」という人がよく言うのは、
「普通に芝居やってるのに、いきなり歌い出しちゃうのが納得できない」ということですが、この「レ・ミゼ」の映画は そんな違和感も全く感じさせないと思います。
なんでかな、と考えてみて思ったのは、セリフのほとんどが歌、ということ。
いっそここまで全部歌だと、逆に「ミュージカル無理」の人でもすんなり入れるような気がした。
どっちかというと、ミュージカルというよりオペラという感じもした。
ダンスはゼロだし、歌を「パフォーマンス」や「エンタメ」として見せるのではなくセリフとして使っているので、構成そのものはストレートプレイ(ミュージカルプレイに対し、普通の芝居のことを言う)だと思う。
3時間という長い映画だったけど、息つく間もなく、居眠りする間もなく、引き付けられたまま 一気にラストまで駆け抜けました。
も~、歌った歌った。(心の中でだけど)
最初から最後まで、劇中の人物たちと一緒にすべてのナンバーを(心の中で)歌っちゃいました。

幼いコゼットが歌う「雲の上のお城」も美しいし、エポニーヌがかなわぬ恋を歌う「オン・マイ・オウン」も切ないし、どの歌も好きだけど、中でも好きな演奏は、中盤のシメともいうべき「ワン・デイ・モア(あと一日)」。
物語の主要人物たちが、それぞれの立場で それぞれの居場所で 同時に掛け合いで歌い上げる「あと一日」への思い。
この、多重パートともいうべき分厚いサウンドの掛け合いは 大迫力です。

ミュージカルファンの人ならだれでも知ってると思うけど、あのミュージカルの金字塔ともいうべき「ウエスト・サイド物語」でオールキャストが歌う「トゥナイト」。覚えてますか?
それぞれが それぞれの立場で「今夜」への思いを歌い上げる、あの「トゥナイト」と、ちょうど同じようなシチュエーションなのです。

それから、エピローグで歌われる「民衆の歌」にはトリハダです。。。
舞台だったら、ここでカーテンコールがあり、俳優さん一人一人に「ブラボー!」と拍手の嵐を送りたいところなんだけど、映画なのでそれができないのが切ない。
ほんとは、映画の途中途中で、誰かが歌い終わるたびに大拍手と「ブラボー」を送りたかったです。
舞台だったら、そうするのがふつうだもんね。

劇場を出ても興奮冷めやらぬままなので、そのまま楽器店まで歩き、サントラCDと楽譜集を買っちゃいました ^_^;
みなさん、チャンスがあったら「レミゼ」観てね。
絶対、感動保障つき。

バッハ・シンフォニア 部分練習はゆっくり

2013年01月30日 | クラシック曲
Hさん:
バッハのシンフォニア 3番に入りました。
前回やった2番と またちょっと違った曲調は、カラッといたイタリア風、というイメージでしょうか。
前回やった2番にも増して 指使いが難しく、またテンポも速い曲です。
難しいところはゆっくり練習して、それから 曲本来のテンポで弾けるように調整していけばいいのですが・・・
Hさんは言うのです。
「ここはこのくらいのテンポなら弾ける、ってやりますでしょ。それからこっちの部分は、もう少し遅くしなきゃ難しい、とか・・・だからそれぞれ、テンポが違うので、続けて弾くと合わなくなっちゃうんです」
「つまり、それぞれ 拡大率がみんなてんでバラバラってことですか?」
「はい、そういうことですね」
だそうです!(^○^)

ま、でもHさんはバッハが大好きだけあって、シンフォニアのCDもちゃんと持ってます。
どの曲も繰り返し聴いているのですから、曲がわからなくなったりはしないはず。
指の動きが慣れてくるにつれて、曲の拡大率も統一されてくることでしょう!

和音の転回に迫力つけて🎵

2013年01月29日 | バーナム他・練習テキスト
Tちゃん(小5):
本日「バーナム」の曲は「深呼吸」というタイトルで表わされる、和音の転回の練習でした。
以前のTちゃんは、この「和音」「転回」が出てくると
「うわあ~」と絶句してしまうほど、これが苦手でした。
Tちゃんだけじゃなく、小さな子どもにとって和音をしっかり押さえるのは至難の技だし、それが転回していくとなると、音を見つけてつかむだけでも ものすごく時間のかかることなのです。
ところが先週あたり、和音の転回の課題が出たときには 音をつかむのに少し指をモサモサ探っていたものの、けっこう素早く音をつかんでいたし、
「鍵盤の上で、モゾモゾ探さないでよ。モゾモゾは頭の中だけでやって」と言うと、見事に鍵盤上では指をモゾモゾせずに音をつかむことができたのです。

そして今日。
再び弾いた「和音の転回」では、的確につかんだ4つの音(セブンスコードなので)が、今までになくはっきりと しかも強いタッチの音で出せています。
なんか、これまでと音色変わった・・・
よし、もっと自信出させてやれ。
「Tちゃん、すごいよ。なんか、すごいいい音出てる。和音、すぐにつかめるようになってるね」
「え、そうかな」
「そうだ。いいこと考えた。せっかくかっこいいから、リズムも変えて、もっとかっこよくしよう。こうよ」
先生がやってみせたのは、ジャーン・・・ジャーン・・・と鳴らす和音のリズムを変化させて・・・

 ジャジャーン!  ジャジャーン!  ジャジャーン!

そう、かの有名な、チャイコフスキーの「ピアノ協奏曲B♭」の冒頭のリズム。
「おおー」
「これでやってよ」
リズムを変えると、ただの和音の練習が たちまちかっこいい協奏曲風になった。
Tちゃん、これまでは柔らかで淡い感じのアルペジオ曲とかが得意分野だったけど、意外にこういう迫力ある分厚いサウンドも得意分野に加えられるようになってきたかも。
新しいウォーリー1号の誕生だ。

アルペジオのコツは1の指

2013年01月26日 | 音符・楽譜・テクニック
Y子ちゃん(中1):
今日のバーナムの課題は、レギュラーのテキストも、ルーレットでランダムに決めるものも、アルペジオ中心となりました。
アルペジオは、広い範囲の分散和音を粒のそろった音で弾いていくもので、ピアノのテクニックの中でも難しい方の部類に入ると思います。
手のポジションを決定していくポイントは「1の指」です。
まず最初の音を1の指で弾いたら、次の音を弾くとき もう1の指は次の位置に向かって移動を始めていなければいけません。
いつまでも元の位置にいると、いざ出番が来たとき ギクシャクした固い音になってしまうし、手のポジション移動がなめらかにできなくなってしまうのです。
アルペジオの時には、意識して「1の指の移動」をなめらかに進めていくのがコツなので、みなさんも覚えておいてね。

Y子ちゃんも、この「1の指を先へ先へ進めて」ということをポイントにしたら、アルペジオの音が一気になめらかに、きれいになりました。
「発表会には、どんな曲がいいのかな?」
と聞いてみると、
「うーん・・・テンポのゆっくりのは、きれいだけど、ヘタに弾くとボロが目立つし・・・」
「表情とかも上手につけないと、ダサいよね?」
「うん。そう」
「どっちかというと、テンポ速くて『スポーツ的』な快感のあるものがいいのかな?」
「うん・・・そうかも」
ということでした。
Y子ちゃんは、スケールやアルペジオも、まじめによく練習しているので、そういう「速い指さばき」を前面に押し出した曲、というのもいいかもしれない。
確かに、ゆったりしっとり、表情たっぷり、というのは、12才のY子ちゃんには まだ大人っぽすぎて 取りつく島がない、って感じかも。
まだもうしばらく、体育会系ノリで元気いっぱいに弾いてもらおかな?

満足いく音色を求めて

2013年01月26日 | レッスン日記(小中高生)

Tさん:
「カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲」の仕上げです。
前回、「弾けてはいるけど音色に不満」と言っていたTさんですが、自分で満足できる音色が出せるまでには、とてもたくさん時間がかかります。
逆に言うと、簡単に満足いく音が出せないからこそ、その音を求めて努力するのがピアノを弾くということであり、苦労でもあるけれども同時にまた 喜びでもあるのではないでしょうか。

誰しもピアノを初めて弾き始めた頃には、ただただ知っているメロディーが弾けたり、だんだん指が動くようになって 難しい曲やテンポの速い曲が弾けるようになったりして、そのことだけで充分嬉しいと思えるでしょう。
しかし、だんだんとそれだけでは満足できなくなり、より美しい音色や表現を求めるようになってくる・・・
Tさんは、すでにそういう「アマチュアピアニスト・第二ステージ」に入ったといえるのかもしれませんね。
一旦そのステージに入ってしまうと、これからはピアノを弾く喜びだけじゃなく、苦しみも増えるかもしれません。
けれど、苦労して、自分の探す音色に少しでも近づけたときの喜びは、今までよりもずっと大きくなることは保証します。
その小さな達成感と喜びが、ピアノを弾き続ける原動力となっていくのではないでしょうか。


マシュ・ケ・ナダ

2013年01月25日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Mちゃん(中2):
先週、新しくボサノヴァの曲集をもらい、その中から、まずは「マシュ・ケ・ナダ」をやってみることに。
ボサノヴァの定番曲で、エキゾチックなコード進行とリズムがかっこいいです。

いつもの通り、一緒に来ているM3ちゃんがレッスンしている30分間 エレクトーンで練習し、自分のレッスンに臨みます。
ボサノヴァは、去年の夏 発表会で弾いた「イパネマの娘」に続いて2曲目の体験。
リズムのノリや、アーティキュレーションなどは かなり身についているので、一人での30分間練習でもけっこう効果が上がっています。
こういう曲は、リズムをしっかりキープして流していくところと、ところどころにある「キメ!」のブレイクリズムがかっこよく決まることが大事。
いくつかあった、そういう「キメリズム」のアドヴァイスをし、練習すると、最初のAメロのところは もう大分ボサノヴァの雰囲気が出て、かっこよくなってきました。
「発表会これがいい」とMちゃん。
「へっ? 1曲目でもう決めるの?」
「うん。これかっこいいもん」
そうだね。マシュ・ケ・ナダは 確かにかっこいい。
これを発表会に弾いてもいいかもです。

ボサノヴァを弾き始めたばかりのMちゃんですが、いまにかっこいいボサノヴァ奏者になってくれるといいな♪

M3ちゃん 今年はJAZZで♪

2013年01月25日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
M3ちゃん(中2):
先日約束した通り、発表会の曲を相談しました。
今年は、なんとJAZZ系の曲をやりたい、という希望です。
これまでは どちらかといえば美しくしっとりした曲が好み、リズムのあるのは難しい、と言っていたのですが、中学生になっていろいろな曲を聴いたり、ブラバンに入ったりしたことも、彼女の音楽の幅を広げたのでしょうか。

かっこいい音の かっこいい曲がいい、ということで、軽いタッチのJAZZを何か弾いてみてあげることに。
JAZZ曲集を開いて
「これなんか知ってる曲だよ」
と、最初に弾いてあげた「Someday My Prince Will Come(いつか王子様が)」。
「あっ、これがいい。これ好き!」
ということで、あっさり決定しました。
これは名曲です。
ジャズワルツで、とってもおしゃれだし、コード使いも都会的ですてき。
よしっ、これにしよう。

さっそく、少しだけ練習してみました。
クラシック曲には使わないような和音が次々出てくるので、思わず
「間違ってるのかな?」と確認してしまうM3ちゃん。
でもいいんです。この音で。
「こういう音、気持ち悪い?」と聞いてみると
「ううん」とのこと。じゃだいじょぶだ。

「マイプリンス」のあと、「バーナム」を弾いたとき、ついミスタッチして変な和音になってしまうと、
「ジャズ風になっちゃった」と、すっかりJAZZのノリになったM3ちゃんであった。

ぴあのどりーむ がんばってます♪

2013年01月24日 | レッスン日記(小中高生)
M4ちゃん(小2):
「ハイジとおじいさん」という曲が宿題になっていました。
同音連打、短い音符での跳躍、広い範囲での跳躍&和音と、かなり難しいテクニックが盛り込まれた曲でしたが、いつも通り1週間でちゃんと仕上げてきてありました。
「この曲はけっこう難しかったね。1週間で、これだけ(見開き2ページ)やってくるのは大変だった?」
と聞いてみると、
「うーん、ちょっとだけ大変だったけど・・・最後の3日ぐらいで急いでやった」という返事です。
M4ちゃんは、まだ小さいのに、とても勤勉なのです。
毎日、勉強もちゃんとやっているし、ピアノもかかさず練習してる。
しかもそれを、楽しんでやってる。
ぐうたらだったヒバリ先生の子ども時代とは大違い・・・
さすが 毎日のたゆまぬ練習のおかげで、M4ちゃんの指はしなやかに動き、小さな体にもかかわらず手幅は大きく拡がるようになってきました。
「ぴあのどりーむ」も5巻になって、けっこうまとまった形の曲が課題となってきています。
少しずつペースを上げて、多くを要求していってもいいかな、と思うきょうこのごろ。

「とんぼのめがね」のくり返し方

2013年01月24日 | レッスン日記(小中高生)
Hちゃん(年中):
「ピアノひけるよ!ジュニア1」の、「とんぼのめがね」が宿題でした。
左手のソから右手のソまで、1オクターブの範囲の音を使い、音域の広い歌を弾く練習です。
もう、音と指、音符の関係は覚えたので、あとは何度も繰り返し弾いて、流暢(りゅうちょう)に、リズミカルに弾けるといいのですが。
先週はおうちの都合でお休みだったので、しばらくぶりのレッスン。
それでも、音符や指番号はちゃんと覚えています。
「Hちゃん・・・弾くときに、指をぜんぶしまっちゃうと、次の音を弾くときに困っちゃうよ。指は全部、鍵盤の上に出しておこうね」
先生が言いました。
いつの間にか、Hちゃんは、たとえばレの音を弾くときは「この指とまれ」みたいにひとさし指1本だけ、とかミの音を弾くときは中指1本だけ、とか出して、ほかの指を全部、丸めこんでしまうようになっていたのです。
「うん」
素直にうなずいたHちゃんは、左手をソラシド、右手をドレミファソ、とひとつひとつの鍵盤にのせました。
「こうやっておこう」
「そうそう、それがいいよ(ホッ)」
すると次に、Hちゃんは
「ファはつかわない」
とつぶやいて、きれいに並べた右手の指の中の、4の指だけ折り曲げて、「グヮシ!」みたいな形にしたので、
「使わなくても、しまわなくていいんだよ。全部出しておいて」と言いながら、先生は内心 非常になごみました。
(みんな、グヮシ!なんて知らないよね。昔々のマンガ『まことちゃん』のギャグ・・・)
また、Hちゃんの鋭い観察力(?)にも感心しました。
確かに、「とんぼのめがね」は「ファ(この場合はト長調なので第7音)のいらない、『ヨナ抜き』の音階で作られた『日本の歌』」なのでした!

さて、これをくり返し弾かせるには?
「『とんぼのめがね』って、3番まで歌があるよね。だから、3番まで、弾こうか」
「うん、いいよ」
こうして、ピアノには何の変化もない1番、2番、3番を続けて弾き、反復練習をすることができます。
実際には、今日はHちゃんは2番まで集中することで疲れてしまい、「これでいいよ」となったのですが。

次の曲は「赤い河の谷間」で、この曲は一気に難しい上、小さい子どもたちにはなじみのないアメリカ民謡なので、これまでほとんどの子は飛ばしてきた曲でした。
ところがHちゃんは、「サボテンの歌、しってるからやってくる」と言うのです。
ほんとにこの曲を知ってるのか、弾いてみてあげたのですが、「だいじょうぶ」と力強い返事です。
じゃあ、やってきて!ということになりました。
弾ければ、ヒバリ教室最年少での「Red River Valley(赤い河の谷間)」クリア記録となります。
Hちゃん、がんばれ!

「私たち」(西野カナ)

2013年01月23日 | レッスン日記(小中高生)
Aちゃん(中1):
西野カナが好き、というAちゃん。
「私たち」という曲を練習していますが、レッスン2回目の今日は
「問題ありまくり!」と言いながら譜面台に楽譜を置いています。
「ありまくりって、どうありまくりなの?」
ときいてみると、
「この辺の・・・右手と左手がゴチャゴチャになっちゃう。片手ずつなら弾けるんだけど、合わせるとわかんなくなっちゃう」ということらしい。
2ページめの終わりまで練習してきた、というので、それじゃ、両手でちゃんと弾けるところは弾いて、危ないところは、大丈夫な方だけ弾いて、2ページの終わりまでいくことにしよう、ということに。
まず前奏(両手) →Aメロ(両手) → 間奏(右手) → Bメロ(両手) という流れで、Aちゃんは弾き終わりました。
せっかくの曲なので、部分的には片手でも、きれいに流れたらいいでしょ。

で、「問題ありまくり」の間奏部分なんですが、左手のリズムに少し動きが出ているだけで、そのタイミングをつかめば全然問題なく弾けそうです。
左手・右手の順にパート練習して、タイミングを飲みこんだら、ちゃんと弾けました。
Aちゃんは 秋からヒバリ教室に来はじめて、レッスンも月2なので、まだお付き合いも日が浅いのですが、学校や部活の間を縫って よく練習しているということが感じられます。
「バーナム」も とりあえず2巻から入ってみたのですが、課題をちゃんと練習してマスターしてきていると思います。
ポピュラーピアノ希望なので、ポピュラー独特のリズムやタッチも学ばなければいけないのですが、短い間に ずいぶん固さが抜けて、ポピュラーらしい音色になってきました。
これからの成長が楽しみです。

ブルクミュラー「お別れ」は昔の恋人?

2013年01月22日 | ブルクミュラー
Tちゃん(小5):
ブルクミュラー「お別れ」が、一応最後まで弾けました。
「お別れって・・・どんなお別れなんだろう・・・」
Tちゃんが言いました。
「そうだね。『じゃ、また明日ね。バイバイ!』って感じではないよね?」
「うん。何か暗い・・・」
「だよね。きっと、もう会えないんだね」
「うん、会えないと思う。恋人なのかな?」
おお、Tちゃん。そういうシチュエーションを想像できるようになったか。
「かもしれないよ。最初のイントロのところは『どうして行っちゃうの。行かないで!(涙)~』みたいな感じじゃない?」
あははー、と笑ってるところは、まだまだ小学生か。
「今と違って、この時代は 遠くへ引っ越したら、もう一生会えないってことなんだよ。多分ね。今だったら、メールも携帯もあるし、すぐ連絡とれる。新幹線も飛行機もあるから、会いに行くこともできるよね。だけどこの時代は、別れるってことは一生のお別れ、つまり死んだも同然、ってことになると思うよ
「うん・・・そうなのか・・・
Tちゃんは神妙に聞いています。
お別れしたら二度と会えない、遠い昔の恋人たちに思いを馳せているのでしょうか・・・
「じゃ、来週『お別れ』を仕上げてきてね」
「うん。あと、どんな曲があるのかなあ」
楽譜をパラパラとめくって、Tちゃんが発見したのは
「あっ、『タランテラ』って、タランチュラのこと?クモだよね?」
「そうよ。毒グモのことよ」
「きゃ~、わたしクモが一番きらい~
と、クモ話で盛り上がり、クモでしめくくった今日のレッスンであった。

タイスの瞑想曲

2013年01月20日 | レッスン日記(小中高生)
キノパパ:
やわらかなアルペジオが流れ続ける「タイスの瞑想曲」。
キノパパの良いところを引き立てる、ぴったり似合った曲だと思います。
今やっているバージョンは、アルペジオ部分が重音になっているので、美しい音を出すのはむずかしいですが、キノパパさんは少しも汚い音にならず きれいに弾いているので感心します。
練習時間がなかなか取れなくて大変だと思いますが、フレーズを一つまた一つと、納得のいくまで味わってみてくださいね。
今日は、何年前かにやったのと違う重音バージョンの部分を、ほとんど全部クリアできました。
このあとは、繰り返し弾いて 自分のものにするだけです。
一気に完成へ近づきそうですね!

ブルクミュラー・鳥や動物いろいろ

2013年01月19日 | ブルクミュラー
Y子ちゃん(中1):
ブルクミュラーの「つばめ」が合格となり、来週はいよいよ、最後の曲「貴婦人の乗馬」に入ります。
最後のページを開いて、
「この曲、知ってる。聞いたことがある」と言っています。
「そうだね。よく発表会とかで弾く人がいるのかもね」

「貴婦人の乗馬」は、この「ブルクミュラー25練習曲集」の最後をしめくくる曲なので、今まで学習したテクニックがふんだんに盛り込まれて華やかだということ、かつ描写音楽としてイメージが浮かびやすいことなどで、発表会に演奏されるのでしょう。
先生は言いました。
「乗馬の様子だからね。しかも『貴婦人』だから。優雅に格調高く弾かなきゃね。
この『ブルクミュラー』には、前にも馬が登場する曲があったよね? ほら、『狩』。」
「ああー、あったね」
「『狩』にも馬が登場するけど、こっちはもっと勇ましく激しい感じだったね。同じ馬でも、『貴婦人の乗馬』とはぜんぜん違う感じになるんじゃない?」
「うん、確かに」
「今日合格になった『つばめ』は 鳥だったね。前に、ほかの鳥の曲もやったよ。『せきれい』」
「ああ、ほんとだ」

ブルクミュラーには、動物や鳥、自然の花や川など、たくさんの身近なものが登場します。
同じ馬でも、貴婦人の乗馬と勇壮な狩では全く違うイメージとなるし、鳥もそうです。
つばめは高い空を 速いスピードでスイッ、スイッ、と飛び交う感じ、せきれいは水際に降りてきて、小石の上や岸辺の枝間をチョン、チョン、チョン、と飛び移る感じ。
同じ鳥でも、印象はずいぶん違いますね。

ブルクミュラーには、川も登場していましたよ。
少し前に終わった「舟歌」、そして最初の頃にやった「澄みきった流れ」。
どちらも川の流れを描いていますが、大人っぽくゆらゆらとした「舟歌」と、絶えずキラキラしながらさらさらと流れていく小川では、ずいぶん表情が違うと思います。

こうした、身近な動物や風景、自然の事象やさまざまな感情など、ブルクミュラーには学習者がイメージを描きやすい題材が使われていて、とても良い教材だと思います。
ただ、成立の年代が19世紀と、今から200年ぐらい昔なので、現代の日本の子どもたちにはすぐにピンと来にくいものが多いかもしれません。
その場合は、指導者や大人が、曲の背景とかを教えてあげて、イメージの助けとなるようにしてあげましょう。
じゃないと、せっかくのロマンチックな「舟歌」が、今の日本の子どもたちには「演歌?」となってしまうのでね・・・(^_^;)



ドラクエ 「ジプシーダンス」

2013年01月19日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(小3):
「先週、バイエル忘れてきたから」と、まっさきに「バイエル」を弾きました。
一人でとてもしっかり練習できていて、
「こんなに上手に弾けてるのに、先週忘れてきてもったいなかったね」とほめられた(っていえるかどうか)
「ドラゴンクエスト5」の「武器商人トルネコ」も、完璧な出来上がりでした。
左右の手のクロスポジションから、レギュラーポジションへの移行、リズムのキレも申し分ないです。
本当に上手になったし、よく練習してるね。
がんばったね。
「わたし、『ジプシーダンス』が聴きたい♪」
「じゃ弾いてあげるよ。このページだったね」
ジプシーダンスは、スペイン風の、ダンサブルでかっこいい曲です。
先生が弾いてあげると、Sちゃんはもう夢中です。
「わあー、かっこいい。わたし、次はこの曲弾きたい」
「いいよ。トルネコは出来上がったから、次はこれにしよう。あっ、そうだ。いいこと考えた」
先生はテーブルの上からカスタネットを取って手にはめ、
「こうやって鳴らすのよ」
と、フラメンコ風のリズムを鳴らしました。
指を次々に繰り出しながら、立て続けに連打するのです。

 ♪タンタカ タッタッタッタッ、タンタカ タッタッタッタッ

「おお~、すごい・・・」
と感心しているSちゃんに、
「今のを、Sちゃんがやってよ。先生ピアノ弾くから」とカスタネットを手渡します。
「えっ、わたしがやるの?え~、できるかな・・・」
と言ってたSちゃんですが、叩き方のコツを伝授すると、なんとかそれらしくできるようになりました。
「いい?いくよ! せーの~」
で、二人同時に演奏を始めます。
カスタネットと、情熱的なジプシーダンスの曲。
ごきげん、ごきげん。
そのあと、Sちゃんが一人で練習してこれるように、ピアノの右手・左手のパート練習を少しやってから、
「来週弾いてくること」と宿題にしました。
Sちゃん、きっと上手に弾いてこれると思います。楽しみだ。