6月10日(月)。棲息地の現状を確認しました。
栗林の脇を走る農道を見ると,草がきれいに刈り取られていました。こういう事態はジャコウアゲハの幼虫にとってかなりのダメージです。
大きくなっていた幼虫にとって,食草の大半が刈られてしまったら,元も子もありません。それでいるかどうか心配になって,探しました。ざっと見ただけでは,幼虫の姿を確認できませんでした。そんななか,トタン板でかろうじて2個体を発見。
1個体は前蛹。
もう1個体は蛹化直後のものです。薄黄色をしていました。触ると,ピンピンとはねるような動きを見せました。これは6月最初の蛹化個体です。
生きものが種族を維持するのに,数々の災難が待ち受けています。わたしは,ジャコウアゲハのいのちを少しでも手助けできれば,と思っています。