飼育箱で飼っていた個体は一つ,ハナウドの葉柄で前蛹になりました。からだを固定する土台は,わたしが準備したものでなく自然のものだということで,印象に残りました。それで,記録しておこうと思います。
じつは,前日の午後5時には前蛹になっていたので,24時間後には蛹になっているだろうと予想していました。しかし,この個体はそれよりずっと遅く,午後10時,つまり前蛹化後30時間程して蛹になったのです。これまで観察した中では,いちばん遅い個体となりました。
午後10時13分。背中が裂けて,脱皮開始。
午後10時15分。 上半身が現れました。
午後10時15分。皮が帯糸の下を巧みに通過。
午後10時16分。皮をほぼ脱ぎ終わりました。
午後10時17分。皮が小さくまとまってきました。
午後10時18分。からだが現れ始めてから5分後です。
何度見ても,変化時には驚きがつきものです。かたちも色も,動きも,とにかくすごいのです。それで,繰り返して同じような光景をご紹介することになります。