気にしていると,ちゃんと答えに近い生態が見えてきます。
その後の話です。勤務施設の庭で作業をしていると,芝生からシオヤアブが飛び上がりました。メスでした。 目で動きを追っていると,どうも庭から離れそうにありません。そういえば,昨年の今頃もここで産卵を目撃していたのでした。
草に降りたり,フェンスに止まったり,木に止まったりします。下写真はヤマモモの葉に止まっているところを撮ったものです。
アブを見ていると,腹端をしきりにピクピクさせて,なんだか産卵したくってしかたのない様子。「しめた! 葉に産卵するぞ!」と期待感が膨らみます。30秒ほどいたでしょうか。結局,飛び上がって建物の壁に移動しました。
「こんな行動をするシオヤアブがいるのだったら,もしかすると卵を産み付けた証拠があるかもしれない」と思い,探しました。すると,ブルーベリーの葉先に卵鞘が見つかりました。真っ白なので,離れていてもパッと目に入ります。表面は特有の波を打っています。地上高が50cmほど。昨年と同じ木です。
昼,ウォーキング中にシオヤアブの別個体を見かけました。腹先に白い毛がありません。 すねが黄褐色です。これもメスです。4本の脚でコガネムシを抱え込んでいました。
やはりシオヤアブの季節です。