キンカンの木で,クサカゲロウの卵を見かけました。卵柄の先にぽつんと1個。長細い,紡錘型の卵です。柄は全部で6本ありました。そのうち,卵があるのは2本だけ。他はもう孵化を終えたのでしょうか。
この卵は“優曇華(ウドンゲ)”,あるいは“優曇華の花”とも呼ばれて,よく知られています。語源は仏教用語です。
我が家で見かけるのは珍しいので,さらに見ていくうちに今度は成虫を発見。ただ,その姿は無惨にもクモの巣に絡め取られ,とっくにいのちを失っていました。しばらく経つと,クモがわたしへの警戒心を解除したらしく,そこに現れてクサカゲロウに取り付きました。
卵の母親はこの成虫だったのでしょうか。判断材料はまったくありませんが,もしかするとそうなのかもしれません。
観察を怠らなければ,身近なところでも結構発見が続きます。