自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

りっぱな毛の若齢幼虫

2014-09-26 | ヤマトシジミ

ヤマトシジミやベニシジミの1齢幼虫を見ると,からだに似合わないほど長い毛が全身を覆っています。それは,ややオーバーな表現をすると,まるで魚の骨格を連想させるかたちに見えます。

なぜそんなに長い毛を持っているのかと疑問が湧きます。正答は,生物学者を含めだれにもわからないでしょう。ただ,推測するほかありません。たぶん,小さいからだなりに,外敵から身を守るとか,動いている際に物理的に接触するものから受ける刺激を和らげる,そんな理由があるのではないでしょうか。

さて,この幼虫に出合おうと思えば,カタバミの葉を探すことになります。卵はごくふつうに産付されていますから,その数だけ幼虫が生まれます。それで,繰り返して探しているうちに目が慣れてきて,次第にその“骨格” 的からだに容易に出合えるようになります。

 
身の安全を保つために葉の裏で生活しています。それを見つけても,その状態で撮影するのは結構むずかしいものです。


この写真は植木鉢に植えているカタバミで幼虫を発見して撮ったものです。植木鉢なら横に倒して撮影できます。運に任せて幼虫を探すかといえば,そうではありません。必ず食痕を目印にします。食痕は葉の表側からはっきり確認できます。

若齢幼虫は小さな食痕を残しています。確率は高くはありませんが,そこにいる可能性がかなりあります。そのぐらいの気持ちで適当に探します。そうして出合えると,「ヤッターー!」とこころが踊ります。こういう気持ちは,人にはなかなかわかってもらえそうにありません。 

 


ベゴニアと訪花昆虫たち

2014-09-26 | 昆虫と花

プランターにベゴニアを植えています。5月から今に至るまで花が咲き続けています。それも,花がたっぷりで,盛り上がるほどなのです。ベゴニアの生命力には驚き入ります。

その花に,朝から虫が訪れています。ホソヒラタアブは代表的な訪花昆虫です。花に近づくと,ホバーリングをしながらゆっくり着地します。 飛翔する昆虫をシャープにとらえて画像にできたら気分は最高なのですが,なかなかそこまではいきません。

 


花では,蕊に口吻を付けて熱心花粉を舐めます。目には花粉らしい粉がたくさん付着しているのは,花を巡ってきた証拠です。


ヒメヒラタアブもおいしそうに蕊を舐め回していました。 花と比べてなんとからだが小さく,愛らしい姿をしていること! “ヒメ”って,そんな形態から付けられたのでしょう。 

 
小さな小さなハエがいました。一つの花で,相当量の餌を口にすることができるでしょう。この花から離れることもなく,口吻を伸ばし続けていました。


数は多くはありませんが,こうして毎日虫が訪れています。