自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

虫の目レンズはおもしろい(続々)

2014-09-28 | 日記

夕闇が迫るひとときのこと。陽がすっかり傾いて裏山の向こうに沈み,辺りは薄暗くなっていました。我が家の前栽の手入れをしていて,偶然,ツマグロヒョウモンがマンサクの葉にぶら下がるようにして休息しているのを見かけました。

隣接地で産卵を繰り返し,疲れているはず。隣りにある庭にたまたま飛来して,都合がよいと判断したのか,ここを休息・休眠場所と決め込んだのでしょう。


これは絵になるなと思い,虫の目レンズを持ち出してきました。このレンズは暗い場所では力が発揮できません。それで,フラッシュを使って撮ってみることにしました。

ところが,わたしの動きを感じてサッと舞い上がりました。「残念!」と思いながら目でその姿を追っていると,うれしいことに元の木に戻ってきたのです。そして別の葉でしたが,同じようにぶら下がる格好をしました。「今度こそ,もっと慎重にしなくちゃ。どうか逃げないで」と願うようにしてレンズを近づけていきました。

結果,得られた画像が上のものです。結構いい線にいっているように思えるのですが。ツマグロヒョウモンに感謝。

翌朝見ると,そこにちゃんとぶら下がっていました。やっぱり休眠場所にしたのです。 

 


ルリタテハ,孵化次々

2014-09-28 | ルリタテハ

9月24日付け記事で取り上げたルリタテハの卵が3個とも孵化近くなってきました。これまでの観察から,いつ頃孵るのかだいたい予測は付くので,そのときを待っていました。

夜のこと。卵の天井部分を噛み砕いて,そうしてやがて出てきました。待ち構えているときに,こうして誕生してくれるのは撮影者としてほんとうにありがたいばかり。 

 
頭を出すと,そのままスルスルッと殻から抜け出しました。そのあとは,殻には無頓着で,遠ざかっていきました。

次の卵もまったく同じ経過をたどりました。出てくる瞬間というのは,何度見てもスゴク感動的です。殻を透して見えるからだ,外に出ているからだ,この両方が見える瞬間はこころにジーンときます。

 
この夜の撮影は,観察・撮影の両面で十分に満足できるものとなりました。感謝。