自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

産卵行動と産付卵

2014-09-25 | ツマグロヒョウモン

我が家の隣接地に,更地になった宅地があります。そこは草が伸び放題で,昆虫が適当に棲みついています。自由に出入りできる土地でもなし,魅力的な場所にもなっているし,というわけで,すこし関心を向けている土地です。

たまたまそこにツマグロヒョウモンのオスがいたので,撮影しようと思って遠慮しながら入らせていただきました。ツマグロヒョウモンはわたしの動きを認め,エノコログサやらイネ科の草やらに盛んに移動していきました。いくら慎重に近づいても,パッと飛び立ちました。しかし,その草むらから飛び去ろうとはしませんでした。

そのうちに,今度はメスが目にとまりました。その直後,草丈の低い部分に舞い降りて,草の間を歩き始めました。産卵行動です。「こんなところにスミレが生えていたのかなあ」と不思議に思って見ていると,確かにスミレが見えました。


ツマグロヒョウモンは,飛び立つとまた別の場所に移動していきました。それが,スミレのある場所をちゃんと心得ているかのような動きなので,びっくりしました。そこにはちゃんとスミレが生えていました。

結局,その後卵を確認して回ったところ,みんなで4株,5個の卵が確認できました。葉の裏側に3個,葉柄に2個です。これらが同じ成虫が産み付けたものかどうかは不明です。


これだけあれば,孵化の瞬間が観察できそうです。今季締めくくりの撮影になるでしょう。それにしても,この空間にスミレが生えていたとは!