自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ヒガンバナで吸蜜するクロアゲハ

2014-09-21 | クロアゲハ

辺りはもうヒガンバナの真っ盛り。その群落にでもなると,とんでもないほどの風景です。でもわたしは,もっとすくなくても林間のささやかな空間でポッ,ポッと咲いている風景の方が,趣きが感じられて好きです。

 


ウォーキングをしているときのこと。わたしがこの時期気にかけていることの一つに,ヒガンバナにアゲハチョウが飛来している風景が見られたら申し分ないのだが,というのがあります。そういう風景を目にすることはそうそうあるものではないからです。

ところがこの日は,この偶然に恵まれました。

路傍の斜面にヒガンバナが並んで咲いているところにさしかかりました。その前方の花に何やら黒いものが付いているように感じました。そっと近づいて行きました。クロアゲハです。慌ててポケットからコンデジを取り出して,被写体にレンズを向け,シャッターを切りながら近寄りました。幸いアゲハは吸蜜に夢中らしく,気づかれませんでした。 


途中モードを接写にし直して,撮りました。「どうか去らないで」と願いながらの,どきどきする撮影でした。

 


しきりに翅を動かし,からだを震わせながら吸蜜するので,写真はシャープな画像にはなっていません。しかし,その動きが伝わってくるのではないでしょうか。口吻もぼんやりとではありますが,伸びているのが確認できます。

赤い花と黒いチョウ,このコントラストは最高です。すてきなウォーキングになりました。 

 


ジャコウアゲハ観察記(その331)

2014-09-21 | ジャコウアゲハ

ジャコウアゲハが羽化するのを待っていたら,困ったことに焦げ茶色に変色してきて,なにやらクモの巣のようなものが付いています。「いったいどういうことなんだろう」と注意深く観察していくと,クモの巣のように見えたものは幼虫の一種が作っているものとわかりました。 


おまけに,蛹の腹部に穴が開いていたのです。これはもういのち絶えている姿です。なんと無惨な!

穴と幼虫とのつながりまったく不明です。体内からそれがでてきたものかどうか,それもわかりません。巣を触っていると,幼虫が飛び出してきました。そうして,口から吐いた糸にぶら下がって宙吊りに。動きはぴんぴんして,力が余っている感じです。

 


葉にたどり着くと,大急ぎで逃げようとしました。その機敏な動きには驚きました。 


あとで調べると,どうもハマキガの一種のようなのですが,どうでしょうか。それにしても,わからないことが起こるものです。