自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

虫の目レンズはおもしろい(続)

2014-09-23 | 日記

昼下がり,虫の目レンズを持って堤防を散策していると,イネ科植物の長い葉にバッタの幼虫がちょこんととまっていました。なんと無防備なことか,とびっくり。天敵にでも襲われたらどうなるのか心配になります。

バッタの向こうには河川敷が広がって,山々が横たわっています。恵まれた自然環境のもと,すくすくといのちが育っていきます。 

 


陽が西に傾いて,空がなんとなく穏やかに感じられる頃,草むらでトンボを見かけました。セイタカアワダチソウの穂先につかまって,安心し切っている様子。びっくりさせては申し訳ありません。感づかれるとすぐ逃げられるので,慎重に慎重に近寄ってパチリ。 

 

 
陽が西に沈みかけた頃,川原に出かけました。なにか被写体がないかと思っていると,トノサマバッタが! しめた! そっと寄っていってシャッターを切りました。秋のすじ雲が遠望できます。 古い橋を車が渡っていきます。バッタはなにを見ているのでしょう。

 


川原に下りていく道にカワラバッタがいました。歩いていると,いろんなバッタがあちこちから飛び出します。道にいたバッタは,わたしにビックリして飛び立ちます。それで,よほど注意深く近寄らなくては写真に収めることができません。


 

空き地に生えた草に,キリギリスがしがみ付いていました。長い脚を持て余さないかと思うほどの後脚です。翅は小さくて飛翔型昆虫ではありませんが,ジャンプ力は見事なばかりです。

 


昼下がりのこと。同じ空き地で見かけたのがベニシジミ。真っ青な空に,白い家と花弁。紅がくっきり浮き出ています。


そこに,ミヤマアカネが現れて……。


秋晴れの日はこころがくすぐられます。この先,まだまだわくわくするような風景が待っていてくれそうです。 

 


アカタテハ,孵化の瞬間(続)

2014-09-23 | アカタテハ

一枚の葉に複数の卵があって,時を同じくして孵化するというのは,観察者・撮影者としてなんとも忙しいなあと感じます。しかし,たのしいひとときではあります。

卵上部が黒くなっています。誕生が近づいた兆候です。 


左側の卵の上部から,アカタテハの幼虫の頭部が見えかけました。間もなく生まれそうです。 


スルスルッと頭を出しました。 


出始めると,一気に出てしまいます。 


外気を初めて吸って,一服といったところでしょうか。その後,幼虫は去っていきました。

程なくして,右側の卵から幼虫が現れました。これら2個の卵は同じ成虫が産付したものかもしれません。 


小さな宇宙といってもよさそうな小さな世界は観察のたのしさで満ちています。