自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

冬,虫の目写真(1) ~オオカマキリ~

2017-12-06 | 昆虫

休日,N公園にて。気持ちのよい晴れの昼間,オオカマキリを被写体にして虫の目写真を撮りました。

草の上を這うカマキリなら,私の撮影姿勢は腹這いです。地面にシートを敷いて,その上に腹這いになってカマキリの目線を感じます。カマキリの気持ちになれるかどうかは別にして,目線だけはしっかり地表に近づけます。

こんなわたしの姿勢が,通りかかる来園者の興味をときにはそそるようです。

年配の男性が近づいて来られました。「ほ,ほーっ! 今頃,カマキリがいるんですか」。そういいながら,「どんな写真を撮っていらっしゃるんですか」と問われました。こういうときはきちんと説明していきます。もちろん,画像をご覧いただきます。

 

「それならまるで虫の目に立つってことですね。すごいことができるんですね。写真の好きな友だちに話してやります」。そんなふうに会話が進みます。「今,虫の目っていうことばをお使いになりましたが,このレンズは“虫の目レンズ”って名前が付いているんです」と伝えると,「なるほど!」「ふだんわたしたちの目には見えていない世界が見えてきますね」とびっくりされていました。

「そうだ。せっかくなので,モデルになってください。指を大きく写しましょう」といって,モデルになっていただきました。撮った写真を見て,もっと納得していただけました。

 

向こうからご家族連れがやって来られました。カメラに向かってお母さんがおどけたようにポーズをなさいました。モデルにでもなったように陽気な格好! 

 

「なになさっているの?」と尋ねて来られました。「今頃,こんな大きなカマキリがいるの? へぇー!」とびっくり顔。虫の目写真の話をして,正式にモデルになっていただきました。好奇心を抱いて臨み込むような格好で。

 

出来上がった写真を見て,心底仰天された様子。「おもしろいなあ。これで虫の目線で周りの環境を感じるんですね。確かに訴えるものがありますね」。

これも自然環境に目を向けていただくきっかけになりうるかもしれません。