寒いこの日の昼前。お気に入りの公園を歩いていたら，目の前をヒメアカタテハが横切りました。大慌てで後を追うと，近くの草に舞い降りました。そして，からだに日の光をいっぱいに浴びるように翅を左右に大きく広げました。
程なく舞い上がり，近くのタンポポの花に移動。そこで蜜を懸命に吸い続けました。
おかげで，カメラ位置をあれこれ変えながら写真に収めました。
動くことがうれしいようで，しばらくするとまた舞い上がって別のところへ。
そこでも翅を思いっ切り広げて休憩。
しばらくするとまた花へ。タンポポはあちこちでたくさん花を付けているので，吸蜜に苦労することはありません。遠くに行ってしまったとき，目で追っていると再び戻って来て，黄色い花にピタリと舞い降りるのです。地表すれすれで咲く花をうまく見つける能力は大したものです。
午後そこを通りかかると，ヒメアカタテハを見かけました。同じ個体なのでしょう。ここが気に入っているようです。寒くても晴れた日は，虫の観察には好条件だとみました。