先日,ミュージアム傍の道端でスタッフがトゲナナフシを見かけました。その場所を教えてもらうと,なんとなく産卵中だったのかなあと思われるところでした。
部屋に置いて観察していると,案の定産卵しました。しかし席を外していたので,その瞬間を目撃できませんでした。
その後も何度か尾端をぐーっと上げて弓なりにし,産卵ポーズに入りました。相当力がいるみたいです。惜しいことに産卵には至りませんでした。
見つかった場所に近くにナナフシを置いて虫の目写真を撮りました。寒さのためにずいぶん弱っているようで,ほとんど動きませんでした。
それでもときどき尾端を上げるのは,産卵のためなのでしょう。
まもなくいのちは卵に託されます。生きとし生けるものにとって冬は厳しい環境です。ここまで精一杯生きてきたナナフシに拍手,ですね。