自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

冬,虫の目写真(6) ~タンポポ,晴れ~

2017-12-25 | 植物

いのちを持った生きものが生きていると感じるとき,こころが躍ります。タンポポのような草もその一つです。寒さの厳しい冬でも綿毛をつくって,なかまを殖やそうと必死です。たくましいといえばそのとおりです。

白い綿毛は晴れた日を待ちます。青空には白色がお似合いです。朝の綿毛は湿っていてまだ飛べません。乾くのをじっと待ち続けます。まだじゅうぶんに熟していない種子は旅立ちをじっと待ちます。

 

晴れると色彩がくっきりするので,虫の目レンズには撮影条件がばっちり。それを味方に付けてポイントを回ります。といっても,ウォーキング道なので前回と同じ構図ですが。

逆光を味方に付けてセイヨウタンポポを撮りました。水路に飛び出した花です。

 

 

路傍の片隅に,縮まったようにして咲く花。そこにマイクロバスが通りかかりました。 

 

雲が出て来ました。地上すれすれに咲くタンポポ。光を奪い合う相手はなく,ゆっくり,のんびり冬を越します。

 

比較的暖かい地表に這いつくばる格好で,陽を浴びてひたむきに咲きます。

 

 

咲き終わると,青空に向かって花茎が伸びます。先の綿毛集団が飛行を待っています。ガードレールは国道。トラックがやって来ました。

 

 

もう飛んで行った綿毛も。この天気は種子の散布にもってこい。

 

 

こんな日,虫の目レンズは威力を発揮します。