こんばんは、へちま細太郎です。
グレープフルーツの種を植えたら、芽が出てだんだんと成長してきました。実はならなくても、大きくなるのが楽しみなんですが、あるとき、せっかくのびた木の葉っぱが1まいもなくなっていました。
なんだろう…。
ぼくは、木をようくしらべてみると、
「あ」
いました、アゲハのよう虫です。頭が大きくていくつもの足でえだにとまとているところは、まるでしんかんせんに見えます。
「3びきいるね」
ぼくは、一ばん大きいのから、ごういち、ごうじ、ごうぞうと名前をつけました。
ごういちの頭をつつくと、きいろいつのを出してへんなにおちをはっします。一しょに見ていたリカが、きゃんと鳴いてにげてしまい、とおくからこっちをうかがっています。「リカおいで」
と、よんでもきません。犬だってくさいのはだめなんだな。
それからぼくは、まいにちまいにちごういち、ごうじ、ごうぞうのようすをかんさつしていましたが、きょう、グレープフルーツの木にはごういちたちのすがたがありませんでした。
「まさか、リカ、おまえ、いじわるしちゃった?」
ねていたリカは、顔をあげて、ふんっとはなをならしただけでした
「どうしたんだろうな」
ぼくは、そこいらへんをさがしましたが、いません。
「鳥が食べちゃったのかもな」
と、えんがわでゴロゴロしていたおとうさんがいいました。
「ひどいこというなよな」
ぼくはあたまにきて、窓ガラスをしめちゃいました。
「ほ、細太郎~」
あ~うっとおしいなあ、もう。 そのとき、ぼくはあまどいを登っていくよう虫を見つけました。このさい、ごういちでもごうじでも、ごうぞうでもかまいません。 生きていてくれただくでも、うれしい。
きっと、おなかがいっぱいになって、さなぎになるばしょを見つけにいったのかもしれません。
「げんきでね、早くきれいなアゲハになってよ」
ぼくは、いつまでも登っていくよう虫をみまもっていました。
ん?
あ~、おとうさんが窓の向こうで、ぼくをうらめしそうに見ています。
ぼく、アゲハのよう虫になりたい。
グレープフルーツの種を植えたら、芽が出てだんだんと成長してきました。実はならなくても、大きくなるのが楽しみなんですが、あるとき、せっかくのびた木の葉っぱが1まいもなくなっていました。
なんだろう…。
ぼくは、木をようくしらべてみると、
「あ」
いました、アゲハのよう虫です。頭が大きくていくつもの足でえだにとまとているところは、まるでしんかんせんに見えます。
「3びきいるね」
ぼくは、一ばん大きいのから、ごういち、ごうじ、ごうぞうと名前をつけました。
ごういちの頭をつつくと、きいろいつのを出してへんなにおちをはっします。一しょに見ていたリカが、きゃんと鳴いてにげてしまい、とおくからこっちをうかがっています。「リカおいで」
と、よんでもきません。犬だってくさいのはだめなんだな。
それからぼくは、まいにちまいにちごういち、ごうじ、ごうぞうのようすをかんさつしていましたが、きょう、グレープフルーツの木にはごういちたちのすがたがありませんでした。
「まさか、リカ、おまえ、いじわるしちゃった?」
ねていたリカは、顔をあげて、ふんっとはなをならしただけでした
「どうしたんだろうな」
ぼくは、そこいらへんをさがしましたが、いません。
「鳥が食べちゃったのかもな」
と、えんがわでゴロゴロしていたおとうさんがいいました。
「ひどいこというなよな」
ぼくはあたまにきて、窓ガラスをしめちゃいました。
「ほ、細太郎~」
あ~うっとおしいなあ、もう。 そのとき、ぼくはあまどいを登っていくよう虫を見つけました。このさい、ごういちでもごうじでも、ごうぞうでもかまいません。 生きていてくれただくでも、うれしい。
きっと、おなかがいっぱいになって、さなぎになるばしょを見つけにいったのかもしれません。
「げんきでね、早くきれいなアゲハになってよ」
ぼくは、いつまでも登っていくよう虫をみまもっていました。
ん?
あ~、おとうさんが窓の向こうで、ぼくをうらめしそうに見ています。
ぼく、アゲハのよう虫になりたい。