へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

瀬戸ワンタン日暮れ天ぷら

2007-07-23 21:48:47 | へちま細太郎
「あら?小柳ルミ子再婚だって」
と、おばあちゃんが今朝のテレビの芸能ニュースを見て驚きました。
「しかも、27歳も年下だって」
「何だかなあ、相手は俺より年下だよ、信じらんないね」
おとうさんは、納豆をかき混ぜながらあきれた口調です。
「好きなら別にいいんじゃないか」
けんちゃん先生は、ししゃもを丸かじりしています。
「私も、がんばればなんとかなるかな」
お、おばあちゃん
「おい
今度は、おじいちゃんが新聞をたたんでムスッとしました。
「あら、今までは男が古女房を捨てて若い女と結婚するパターンだったけど、これからは逆よね。小柳ルミ子と私はあんまり年も違わないしねえ」
「ええっ
僕たちは、全員こうちょく。
「ま、まぢ?」
「私の方がちょいと年上だけど」
「げえええっ
またまた、驚き。
「今のが一番驚いた
けんちゃん先生は、ししゃもをくわえたまんまびっくりしています。
「孫がいてもおかしくねえってことか、小柳ルミ子は…」
「んで、20代と再婚だあ?」
けんちゃん先生とおとうさんが顔を見合わせ、ぼくとおばあちゃんを交互に見てまた顔を見合わせると、同時にため息をつきました。
「俺より年下の初婚の相手が、孫がいてもおかしくねえ女と再婚だなんて、信じらんない」
「いくらなんでもなあ」
それをきいたおばあちゃんは、
「ため息つく前に一度くらい結婚したらどうよ」
と、ピシャリ。たしかにねえ
へちま細太郎でした。
コメント
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