君は行く 奪われた暗闇の中に戸惑いながら
君は行く ひび割れた幻の中で苛立ちながら
いつか孔雀のように 風に翼を広げて
西の果てから東の果てまで
休みもなく車を走らせている
二十歳の約束
ドラマを見ていた。放映した1992年。自分の成人の年。
松の内の行事。今日は成人の日。各地で式典が開かれていた。遠い記憶の片隅に自分の二十歳の姿を思い浮かべる。
東京にいた。貧しくとも毎日が輝いていた。
始めて渡った海外は当時所属していた大学のゼミの研修旅行だった。
グアムでの思い出が蘇る。刑事政策の研究の一環として、グアムの警察署矯正施設の見学であった。
語学が堪能な横山先生のおかげで、貴重な海外での経験を積むことができた。今でもHPには当時の写真が載っている。止まったままの時間だ。
記念にもらったキーホルダーは若かった自分の夢が詰まっている。
君は踊る閉じたバラのつぼみの前で背伸びしながら
君は踊るくるおしくミツバチの群れをすり抜けながら
いつか燕のように 風に翼を広げて
町の果てから 森の果てまで
振り向きもせず 車を走らせて行く
今までの君は間違いじゃない
君のためなら七色の橋を作り河を渡ろう
二十歳の約束は果たせたのだろうか。
そもそも二十歳の約束自体がどこかの川に流されたかもわからなくなったか
二十歳の自分に一つだけは言える
あの時の君は間違いじゃない
30年後もただがむしゃらに生きている。同じように夢を追っている。
夢を共にする相手がいる。仲間がいる。
未来を託す子供たちもいる
新成人の皆さんに伝えたい。生きているって素晴らしい。感謝を忘れず懸命に生きてほしい。
二十歳の約束を胸に橋を渡り未来という次の世界へ歩みを進めてほしい。