皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

新人戦 県大会予選~我ら忍中庭球部

2022-09-27 21:25:33 | 日記

令和四年中学校部活新人戦が始まりました。埼玉県大会の予選である北埼大会の団体戦が行われました。会場は加須市民公園です。

早朝4時からお弁当作りが始まっていました。忙しい大会の合間においしく食べられるようにと「肉巻きおにぎり」を作っていました。さすがにこういった調理は私にはできませんので作ってくれる奥さんに感謝するばかりです。

夏以降の練習試合での成績を見るとおそらく県大会に出場する実力はありそうですので期待は高まる一方でした。戦う本人以上に親のほうが力が入ります。初日の今日は団体戦。明日が個人戦です。大会運営の都合で今日の団体戦は保護者の観戦ができませんでしたので、一日ただ祈るだけでした。

一校から3ペアが出場し、リーグ戦で戦います。決勝もリーグ戦のようで成績上位の2チームが埼玉県大会に出場できます。私自身も同じ中学2年の新人戦で野球の県大会に出場し、準優勝したことがあります。

一日期待しながら神社内の草とりや畑の耕運などしていました。

夕方遅くに帰ってきましたのでてっきり決勝まで残ったものと思い、県大会出場ではないかと思い込んでいましたが、意外な結末でした。
サスペンデッド
日没による順延です。
また本人のペアは相方の怪我による棄権があり明日の決勝リーグには出場できないこととなりました。
ただし交代して出場したペアの頑張りで決勝リーグまで残れたこと、明日は審判として参加すること。
すべての結果を受け入れて、胸を張って帰ってきました。
自分の勝ち負けよりもチーム結果を優先する。ともに戦う仲間を大事にする。
負けても自分の役割を果たす。
団体戦の結果を個人戦で生かす。
すべて自分で答えを出していました。

中学校での部活が社会問題化しています。先生の引率や指導時間の拘束。また勝利至上主義や外部委託化など様々な問題に直面しています。
ただこうして部活を通して子供が人として大きく成長する機会にあふれている。
様々な側面から議論があっていいと思いますが、こうした貴重な経験ができるということだけは忘れないでほしいと願います。
指導してくださる先生はじめ、大会運営に携わる多くの方に感謝するばかりです。
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皿尾八幡宮の曼珠沙華

2022-09-23 21:35:52 | 日記

秋分の日も雨模様の一日でした。ここのところ台風の発生が多く、お彼岸商戦もどことなく寂しい日が続きます。

昨日の皿尾八幡宮の彼岸花の様子です。八幡宮は昔から氏子持ちのお宮て現在も神社庁下の登記神社ではありません。
こうした神社も各地に点在し代々その家々で守っています。神社という形よりも祖先から継いできた信仰が途切れていないのでしょう。

彼岸花は江戸期にはその様相から人々に恐れられる花だったようです。「幽霊花」「死人花」.とも呼ばれていました。
「曼珠沙華」という名は赤い花のことで、仏教では天界の花の意味します。
昼夜の長さが同じになる中日。真西に沈む太陽の先にご先祖様がいると信じられてきました。秋には感謝を捧げる自然信仰意味合いもあるそうです。

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斎條 剣神社

2022-09-22 20:41:27 | 神社と歴史 忍領行田

行田市斎條は西条とも書き、条里制水田に由来した地名である。同じく私の住む星宮地区の中里も同じ条里制に由来する地名だ。
社記によれば景行天皇の御代御諸別王(みむろわけおう)が勅命を報じて、父彦挟島王(ひこさしまおう)に代わり東国支配を宣言する。ご祭神として御諸別王を祀る御室神社は加須市にある神社で、この時代の地方支配を今に伝えている。(樋遣川古墳群)御諸別王は東国開発の祖である日本武尊の霊を水陸の要である当地に守護として祀る。さらに康平五年(1063)には八幡太郎義家が安部氏を討伐するにあたり、社前に馬を休めたと伝わる。行田八幡神社も源頼義、義家親子の伝承が残るなど、武家社会より先にこの地(忍の行田)が東国の律令国家の支配の重要地点であったことを伝える伝承である。
利根川の酒巻交差点からわずかに離れた場所に鎮座しており、長く治水に苦心した歴史を伝えるように本殿は小高い塚に乗るような作りとなっている。利根川沿いの神社に多く見られる作りである。
御剣様と呼ばれる当社は斎条の鎮守として信仰され、毎月二十七日が縁日に当たる。農耕地区らしく春の祈年祭、秋の感謝祭を執行する。夏祭りは天王様ともいわれ末社八坂神社と合わせて氏子の無病息災を祈願する。三百貫ほどの神輿を担いでいたといい、最後は星川まで行って川に入れて揉んでいたという。また八坂社の地元の大道耕地ではキュウリの切り口が八坂様の神紋に似ていることから作作りしなかったという。
終戦まで神社境内に宮守が住み祈祷を行っていたという。
利根川からすぐ近くに広がる田園地区の氏神様として今も多く農耕信仰を集める神社である。
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新米さん、新前さん

2022-09-14 22:59:48 | 心は言葉に包まれて

気候変動のせいでもあるのか、ここ北武蔵の米の収穫も年々早くなっている気がする。耕作委託する農家から今年の新米の納入日が10月3日と連絡があった。通勤時辺りを見渡すとすでに刈り入れも始まったところも見受けられる。
 農家曰く、「コシヒカリ、キヌヒカリは早稲の部類で、彼岸前には刈らないと間に合わん」そうだ。ここ数年政策で増やしてきた彩のかがやきだけは晩稲に近いそうで、10月過ぎで十分間に合うという。やはり刈り入れ時というのもあって、穂が実りすぎて倒れてしまっては元もこもない。無事に稲刈りが終わることを願う。

新米とつくとスーパーでは価格が高くつけられるようで、西日本中心に続々と各地の新米が店頭に並ぶ。
新米というと仕事の入りたてのひとを指す時に使われるが、語源としては新しい前掛けの「新前」が先だったという。

新入りというと少し無愛想な表現だが「新米さん」とさんづけすると可愛がられているイメージもわく(侮蔑の意味もややあるようだが)
ひとを育てるのは難しい。新米が古米となるのに一年かかるように新前が一人前になるのにもそれ相当の期間と忍耐がいる。
先日仕事に入った新前さんは残念ながら三日で来なくなった。
新米、新前。いずれにしても早く仕事をしてくれる人が来日とを願うばかりだ。
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ヤクルト1000人気で思い出す時任三郎

2022-09-12 22:48:35 | 食べることは生きること

ヤクルト1000の人気が続いている。我が家ではヤクルトレディーから宅配でヤクルト400をとっているが何度か1000も買ったことがある。生産が追い付いていないそうで、小売店(SMやCV)では点数制限がかかっており、入荷してもすぐに売り切れていまい、棚がからになっていることが多い。また高齢者の購買頻度が高く、早朝SMでは開店と同時に売り場へ駆けて行く客も多い。(それだけ健康なのだろう)

ヤクルト1000の人気の秘密は乳酸菌シロタ株を約1000億個含み、ストレス緩和と睡眠の質向上をうたっている点だろう。もともとは地域限定商品だったそうで、21年4月以降全国に販売を広げ宅配利用者の口コミがヒットに繋がり、品薄となるほどの人気をはくしている。
これだけ人気が出てしまうと当然他のメーカーも同様の商品を投入して来ており、森永乳業、日清ヨークなどが類似品を投入しているが、まだまだ及ばない。調査会社によるとストレス緩和、睡眠サポートをうたう食品市場は本年度460億円になると予測されている。コロナ禍で行動範囲が狭まり、巣籠もり生活の結果、睡眠に対する質の向上を期待する人が増えたというのは非常に分かりやすい理論である。
掲載している新聞記事も結びで、機能性表示食品はその摂取によって病気が改善するというものではなく、国の認可に基づいて事業者が食品の安全性と機能性を根拠を示して届け出れば表示可能なものであるから、過剰な摂取や依存に気を付けるべきだとしている。

睡眠に対して質の向上を願う人が増えたのはまさしく時代の流れで、むしろコロナ禍による生活の変化は結果論であろう。
実は根本的な需要は超高齢化社会の進行によるものだと思う。高齢者の睡眠に対する悩みは多い(はず)
そうした人々が40年ほどまえに何を飲んでいたか。
リゲインだ。「24時間戦えますか、リゲイン、リゲイン、僕らのリゲイン」
CMキャラクターは若き日の時任三郎。
まさか寝る間を惜しんで働き、遊び、生きてきた人々が、安心して眠るためにヤクルトを求めて早朝のスーパーを駆け回る時代が来るとは思わなかった。
残念ながらこれが今の日本の現状であろう。全否定するつもりはないが、目先の安心のため手軽な食品ですべて片付くほど人の身体は単純ではない。食品はもちろん運動、思想、環境等改善すべき項目は多岐にわたる。
そうしたことに多くの人が気づくことを願っている。
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