例年より早く桜満開の季節を迎えました。令和の時代となって初めての桜の季節がかように情勢不安となることとは思いもよりませんでしたが、花は何事もないように咲き誇っています。自粛要請、正念場、不要不急といった言葉も花の美しさ儚さの前にかすんでしまうように思います。ですが今起こっていることが数年後歴史的事態と語られるのは間違いない事で、人として今すべきことは何かを考えなければならないと思います。
市民大学同窓会「城址の風」として少ないながらも活動を続けてきましたが、今春の状況を鑑み皆で集まることを文字通り自粛しています。親しい仲間と花を愛でることを楽しみにしておりましたので、残念ではありますが個々の花見の写真をLINEで共有し交流を図っています。年齢を重ねてもこうしたSNSでの情報共有は楽しいものです。
さくらを眺める猫の後姿は前玉神社での様子です。
行田市野のある万願寺のしだれ桜は推定樹齢600年を数える見事なもので、市の天然記念物に指定されています。『増補忍名所図会』に記載のある貴重な古木です。(清水正澄さん)
都内晴海の桜を贈ってくれたのは榎本恵さん
吹上新宿公園から、元荒川、駒形遍照院、埼玉古墳、水城公園と自転車で市内を廻った齋藤さんご夫妻は、夕方になって皿尾城の桜を見に来てくれました。
西日に照らされる皿尾城公園のさくらはいっそう儚く美しい姿です。
美しい桜の花の下で同じ時を過ごし、会話を交わすことは人が生きる上で最高の喜びであると思いますが、今のような状況ではそれもかないません。ですがこうしてインターネットを通じて瞬時に景色を共有できる時代。
それはそれでまた素晴らしい事。事態の収束を願いつつ桜の花と心の交流を深めた令和弥生の一日となりました。