明後日九月一日は立春から数えて二百十日。八朔、二百二十日と共に農家の三大厄日と呼ばれる。季節の移り変わりの目安となる季節点の一つで、台風が来て荒れやすいとされる。「二百十日の嵐除け」として農村部を中心に風神祭を行うとことも多い。
大神神社の「風鎮祭」、富山の「おわら風の盆」といった風鎮めの祭りも行われる
富山県八尾町の「おわら風の盆」はまさに二百十日の九月一日から三日間行われる北陸の祭りで、大勢の観光客で賑わうという。江戸時代から続く祭でゆったりとした踊りで、踊り手が各町内を練り歩く光景は幻想的とされている。踊り手が皆編笠で顔を隠して踊る様子が特徴で、風情が増すという。
漫画『島耕作』の専務編の中で描かれていて、書かれていたのは2007年頃。祭りの様子もさることながら、企業買収に関するテーマで、日韓関係の現在を先取りしているようでとても興味深い。
実際の二百十日前後は、八月九月の台風の合間で、むしろ気候的には嵐は少ないという。但しこのころ稲の出穂期にあたり、強風が吹くと米の取れ高が目減りしてしまうことから、農家では稲穂の風に注意せよといった習わしが伝わったといわれている。