さいたま新都心の街開きは平成十二年(2000年)の事です。公官庁の出先機関を集めた街づくりで翌年平成十三年には浦和市、大宮市、与野市が合併して「さいたま市」が誕生します。この時旧浦和市、大宮市にはそれぞれ「浦和区」「大宮区」が名称として残りますが、与野市だけは「与野区」とはならずに「中央区」となりました。
そもそも明治のころから浦和と大宮は隣接都市としてライバル関係にあり、文化歴史の上でも競い合ってきたことから合併に反対する意見も多くあったといいます。そこに政令指定都市を指定を目指し、東京の機能にも負けない大都市構想を遂げるために加わったのが与野市であったといいます。だからさいたま市区名選定委員会にて議論された際、公募の結果「与野区」が一位、「中央区」が二位になりましたが当時の与野市議会は「新都心に移り住む人々の未来のため」に歴史ある名前ではなく中央区を選んだそうです。行政区からは「与野」の名はなくなりましたが、駅名や公共機関の名前として今も生き続けているといいます。そんなさいたま新都心駅から歩いて五分の中華料理「成蹊」
祝日の「東方美人ランチコース」は一人前3500円です。11:30の予約で時間丁度に店に着くことができました。予約のためかよく冷えたお皿に4品目の小皿の乗った前菜が色鮮やかに即提供されます。
二品目は薬膳スープ。すべてが口当たりがよいのでは中華の良さが逆に味わえないかもしれません。身体によい雰囲気で、「良薬は口に苦し」という先人の教えを味わいます。小籠包の後に主菜としてエビチリと牛肉のとなすの甘辛炒めが選べます。夫婦で食事に来られましたので、一品ずつ選び取り分けて両方味わうことができました。「他人の作った料理はおいしいね」というのが妻の感想です。これは正直なところで、食材、調理法、雰囲気を含めお客さんとしておもてなしを受けていることへの感謝の気持ちかもしれません。
食事メニューも担々麺とあんかけおこげを選べますが、ともに一品ずつお願いして取り分けます。炒飯ではなくおこげというのが珍しくうれしいメニューです。中華コースの特性でしょうか、品数がありますので後半はあじは濃い目で少量に盛り付けられてます。スパイスが効いていて満腹感があっても美味しくいただくことができます。
デザートも少量ですが一人二品提供され、ゴマ団子の餡は程よい甘さで杏仁豆腐は癖がなく非常に口当たりが良かったです。
お酒は注文しませんでしたが、国内外で評価の高いイチローズモルトを置いています。店内は中華の雰囲気がよく伝わり、忙しいランチタイムでもその良さが目に留まります。
ブログとしてはもちろん勤務先の勉強の一環として食レポを作成しています。写真やメモを取らせていただきますと伝えると、「いいレポート仕上げてくださいね」と笑われてしまいました。やはりどんなところでもひとこと添えることで礼儀も伝わりまたお互い様の気持ちも生まれ、より楽しい時となります。
レポートの課題として評価を星の数で示せとありましたが、そうした指標はあまり好きではありません。もし星の数で表すならば
「満天の星」ということになるでしょうか。
~星空のライブ さいたまスーパーアリーナ~に輝く星を加えてくれた成蹊の料理。
これからもおおくの埼玉の人たちに愛されていくことでしょう。
さいたま新都心から~ごちそうさまを込めて~