やられたらやり返す、倍返しだ。
名台詞と共に半沢直樹が帰ってきた。コロナ禍の影響で撮影も大変のようだが、最後まで楽しみだ。やや原作二作を10話に収めるのに展開が早く、端折りがちに感じてしまうが、共演者を含めややオーバーな熱演に、見ているほうも力が入ってしまう。
銀行員同士の会話に、『隋徳寺を決める』とあった。営業職でもそうだが、担当を外れた後は知らぬ存ぜぬを決め込むのはサラリーマンの常。自分もかつて営業の先輩から、『いいか、辞めるときは、お客の情報は後任なんかに話すことなんかないからな』と教えてこまれたのを覚えている。ぺんぺん草も残さず消し去れ!それがサラリーマンの生き方なのだろう。
後は知らぬの隋徳寺とは、後先構わず、一目散に逃げ出すことの様。『ずいと出て行く』を洒落で寺の名に仕立てた表現。一目山(一目散)隋徳寺などとも言う。
諺や慣用句に於いても神社よりお寺に纏わる表現の方が多い様に思う。江戸時代の寺子屋文化のせいか、お寺のほうが身近文化だったのだろう。