ほうれん草のレシピといえば、おひたし、胡麻和えなど、そう多くはないが素材を活かしたおいしい調理法がある。学生になって初めてデニーズで食べたバターソテーの味が忘れられない。
またほうれん草といえば、子供のころに見たポパイのアニメだろう。アメリカの漫画が原作で、私たち世代の多くが子供のころに見て、ほうれん草を食べなくてはと思ってしまった。
ポパイはほうれん草を食べて、天敵のブルートをやっつけるのだが、恋人がオリーブだから油でいためる調理法が一番合うのだろうか。
ところで社会人となってすぐに社内研修等で「報連相」というのを教わるものだ。自分も就職してすぐにこの言葉を教えてもらった。コミュニケーションを図るためのビジネス用語で、ある証券会社の社長が社内キャンペーンで使ったのが起源らしい(諸説あり)
①報告とは 部下による上司への仕事の経過報告
②連絡とは 関係者への状況伝達
③相談とは 業務の判断が困難なさい、上司への意見伺い
定義としてはこのような感じであるが、実際に現場では上司から部下へ情報伝達あるいは収集のための躾としてとらえられるようだ。「どんなことでも報告しろ、必要な相手には連絡を怠るな、抱え込まないで相談しろ!!」
といった上司の鬼の形相が目に浮かんでしまう。
近年、所属部署の半期目標なるものを掲示する習慣がある。設定するのは部署の責任者。今季の目標は「報連相の徹底」だ。
数値目標でもなく、責任範囲も設定せず、なんとなくやってる感が否めない目標だ。
「報連相」本来は上司のための部下の努力目標ではなく、組織が問題点を集約し業務を円滑にするための手段なのだそうだ。
だから重要なのは報連相をする人よりも、それを受ける相手の方が責任が重い。だから報連相を受けたものの心得もあるらしい。それが「おひたし」
①お・・・(お)怒らないで聞く
②ひ・・・相手を(ひ)否定しない
③た・・・相手を(た)助けてやる
④し・・・相手を(し)指導する
上司なるものそのくらいの気構えと、マネジメントに対する指導力は必要だ。
マネジメントとは指揮者のタクト、元は羊飼いの棒を指し、皆が進むべき方向を示すもの。
志のない言葉には部下はついていかないものだ。