6月の梅雨明け猛暑から一転、七月に入って梅雨前線の南下、低気圧の停滞が重なり連日の激しい雨に見舞われている。「戻り梅雨」というのが本当にあるものだとは今年初めて知った次第だ。雨が上がっても、各地の降水量の影響か、市内を流れる忍川の水位が上がり、佐間水門を解放する胸の連絡が流れてきた。現在夜の10時を回っている。
激しかった雨も上がり東の空には大きく美し月が昇り、きれいな星も見られるのに、限度を越えた雨は時間が過ぎても各地に影響を見せている。こうした治水に関する注意警告は数年前なら九州や西日本の一部であったように思うが、ここ数年で利根川や荒川といった埼玉の一級河川に二まで影響を及ぼしつつある。
雨が上がれば美しい虹もかかる。田んぼかかる壮大な虹は見る人を魅了するが治水を考える上で重要なのは:-大きな河川の堤防より耕地面積の多くを占める田んぼの役割であろうと思う。
天然の貯水地の役割を果たしていることは言うまでもないが、こうした田んぼの維持管理が年々放棄されつつあることから殆どのひとが目をそらせているのが現実だろう。
過疎化が進行してもこの稲作文化だけは守らなければならない。先人の残した豊葦原瑞穂国としての歴史は紡いでいかなければならない。
激しい雨と美しいに虹。そして緑に映えるその風景が私たちに訴えかけている。