朝顔に つるべ取られて もらい水
井戸に水を汲みに行ったところ朝顔の蔓がつるべに巻き付いているので、とってしまうのはかわいそうななので、お隣まで水をもらいにいくことにしました。
江戸時代の俳人である加賀千代女の美しい俳句は日本人と朝顔の関係を表す名句として知られます。せっかく咲いた朝顔の花をあわれに思う気持ちが滲み出ています。私が子供の頃(昭和50年代)すでに水道が整備されていますが、井戸水も残っていて『水を汲む』ということがどういうことだか実際にわかります。
朝顔の種を日本に持ち込んだのは遣唐使だそうです。奈良時代末期のことですが、平安時代になってから入ったとも言われ、その場合朝顔と呼ばれていた花は桔梗を指すそうです。
夏の花の印象がありますが俳句の季語としては秋の季語になります。
毎年自宅と神社境内の境の垣根に朝顔の種を撒きますが、秋の彼岸を迎えて美しい花を咲かせています。残暑も厳しい中で、爽やかな朝顔の花が境内に咲くことで美しい彩りを与えているようです。