皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

人生100年時代に

2021-12-01 19:02:25 | 先人の教えに導かれ

人生100年時代というフレーズをよく耳にする。自分はいまその半分まで来ている。早いのか、遅いのか。先は長いのか短い長いのか判断しづらいころ。もし人生80年ならばすでに後半戦にはいっている。

小さなハンバーガー店に将来をみいだし、マクドナルドを世界的なフランチャイズ店に発展させたレイ.ロックがビジネスを手掛けたのは52歳の時だという。
「親ガチャ」などと唄われて、生まれた環境や経済力によって人生決まってしまうという風潮が広がっている。
彼は著書「成功はゴミ箱の中に」で次のように語っている。
「信念と継続だけが全能である」
日本マクドナルドの藤田田氏の本で読んだのは二十代の頃だったか。
少し自分のやっていることに不安を覚えたときには、立ち止まって振り返ってもいい。またまだゴミ箱のなかであがいていたい。諦めたら試合終了だから。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

同じ町で同じ景色を別の角度で

2021-10-26 22:13:53 | 先人の教えに導かれ

田舎教師の景色が広がる私の住む行田市。特に秋から冬にかけて澄みわたる空気によって西には秩父山脈、北には赤城山の雄大な景色が広がる。子供の頃から見慣れた景色であっても、地区によってやや見える角度に違いがあるものだ。

このブログやFacebook等のSNSを通じ、コメントをいただくなりして交流を持った方がいる。行田市民大学の活動を介して得られたご縁だ。三年ほど前に一度お会いできる機会を逃してしまい、いつかいつかと思っているうちに元号も代わり、コロナという思いもよらない疫病が蔓延して時間ばかり過ぎてしまった。自分自身ワクチンを接種し終わった後には、思いきって会いにいってみようと心に決めていた。

自分の今年の目標のひとつが「会いたい人に会いに行く」というものであった。近くて遠い存在。ただ会って思うままに話がしたい。そう感じていた。失礼ながら世代の離れた方と初めてお会いすることのひとつの心配に、耳が遠くなっておられて、会話が難しいという点があった。88歳になられたNさんは亡くなった自分の父の四つ年上になる昭和一桁のお生まれだ。初めてお会いしてそうした心配事は全くの杞憂に 終わった。想像した以上に博学で、話す姿勢も素晴らしく、穏やかで言葉の隅々に教育者としての経歴を感じた。

都内のご出身で長く大学の教壇に立たれていたNさんがここ行田の地に住まいを構えたのは昭和54年のこと。当時すでに住宅地として開発されていた持田地区に決めたのは、住宅メーカーの担当者に連れられてこの地を訪れた際に見た遠く広がる美しい山々の景色に魅せられたためだそうだ。大学のある浦和まで約一時間。SNSで知り合った当時、私はやり取りのなかでその経歴からN先生と呼んでいたが、「さん付けで結構」と指摘されたことを覚えている。
自宅二階にご案内いただき、これまでのやり取りを振り返りながら約一時間半に渡り、お話しさせていただくことができた。どうしてもついこちらのことを話してしまう。代々続く社家に生まれ、親の意向に反して大学で神主の資格を取りながら、民間企業に進んだこと。実際に自分の代になってからの苦労。兼業として販売業で働くなかでの意識など、非常に穏やかに聞いて頂いた。

一方Nさんのお嬢様が私の高校の先輩であること、現在の生活のご様子、持田地区のふるさと創成クラブに共感していることなどともに、私の勤める会社のサービスについておほめの言葉も戴き、非常に嬉しく思えた。
専門とされていた経済学の話につて、近年の金融システム等の話はわからないと前置きしたうえで、マルクス主義の歴史について、旧ソビエトの社会主義経済を除き、実際にその理論を実践した例はなく、今日の」中国における歪んだシステムを見る限りマルクス主義は資本主義の先を見越したものを見いだすことはなかったという点に非常に感銘を受けた。理論と実践との解離。そうしたものを埋める上で教育は非常に重要だともおっしゃっていた。私自身経営者ではもちろんないが、年齢的に若年者の労働者を指導する立場であり、変化の激しい時代のなかで、過去の価値観を踏まえた上で、理念に沿ったサービスを産み出していく、それによって利益が生まれる。
晴天をつけの論語と算盤。近江商人の「三方よし」のは非常に考え方が重なっていると思っている。

もっと早く知り合っていればとおっしゃっておられたが、今こうしてご縁を賜ったのも天の導きだと感じている。戦中の集団疎開のことや高度成長期のことなどもっと聞かせていただきたいことがあります。どうぞこのブログをご覧になりましたら、若輩の兼業神職の我儘と思って昔のことも、また今の世の中に対する考え方もまたご教授いただければ幸いです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一生幸せでいたいならば

2021-07-02 16:15:34 | 先人の教えに導かれ

幸せの形は人それぞれで、どのように感じるかもその人次第。

幸せとは感じるものであって状態ではないともいう。人として生きる上で何をもって自分の幸せかを知ることは、単純なようでまた難しい問いだと思う。

イギリスの諺を引用した漫画を読み、非常に印象に残ったため自分でもその考えを踏襲したいとおもう。

一日だけ幸せになりたいなら床屋へ行け

一週間幸せでありたいなら車を買え

一か月幸せでありたいなら結婚しろ

一年幸になりたいのなら家を買え

価値観を何に置くかによって幸せを感じる時間が決まってくるという。

見た目を変えるだけでその日一日明るくなれる

行動範囲を広げることで一週間はすぐに過行くだろう。

大事な人と共に過ごす日々は一か月という月日を忘れさせる。

終の棲家を定めたならば、一年は何事もなく過ぎるだろう。

人生百年時代を迎えて、見た目や環境の変化によって一過性の幸せを感じることは人生の時々を彩ることだろう

一生幸せでありたいならば

『正直であれ』

自分に対して。大切な人に対して。世の中に対して。信じるものすべてに対して。

正直者は馬鹿を見る。そんな諺がある一方、さらりとこうした一言が胸に刺さる。

短いようで自分自身の一生は長い。こうした人生を歩みたいものだ。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

うるさいか厳しいか

2021-05-05 23:09:00 | 先人の教えに導かれ


 立夏。新緑の生命力に溢れる季節。
多くの新社会人や新入生もGW休み明け、本格的にそれぞれの役割を担う頃になる。五月病などというのも日本独特のものだろうが、季節は過ごしやすくも、心を病んでしまう人も出てくるところだ。


職場には昨年入社の若い社員もいて、連日周囲からの期待や叱責に悩みながら試行錯誤の日々を重ねている。二年目というのも良かれ悪しかれで、ようやく後輩が入って来て、注意がそちらへ向くはずなのに、むしろ先輩のくせにと見られてしまうこともあるだろう。


彼らを見ていて、彼らの周囲のひとの振る舞いについて気に留めている。できない子にうるさく指導するタイプ、大雑把に指示する人。厳しく指摘する人。優しく褒めてやる人。最近ね流れは、所謂コーチング重視。教えるのではなく、導くことを良とする。基本的には褒める事が多い。取り組みを褒め、できるようになる過程を褒め、結果を認めてやること。たとえ失敗しても。
至れり尽せりのよう。


今思うと、うるさくて厳しい人の方が其の場は辛く煩わしくもとも、数年後ためになる事を感じる。
うるさいだけの人もいるし、厳しいが根はいい人とわかる人もいる。
うるさくて厳しいひとは嫌われるかも知れないが、父がそうであったように、そういう人のおかげで今の自分がいるように思う。

一番困るのは何も言わない人。
愛情の反対は無関心
そう言ったのはマザーテレサ
煙たがれても嫌がられても必要なことは言える人でありたい。
#




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仕事とは

2021-04-07 21:50:48 | 先人の教えに導かれ

明日は高校の入学式。下の子の中学入学式も重なり忙しい年度始めとなる。新たな環境の中でどんな生活が待っているのか期待と不安の交差する時だろう。

 薄れゆく自分自身の学生時代の入学式の記憶。特に大学入学に当たっては学ぶというより一刻も早く働きたいと思っていた。机の上で学ぶことから自由になりたかったのだろう。仕事に対する自分なりの価値観もあまりなかった。ただある程度好きなことをして稼ぐ。そんな気持ちでいたように思う。

好きなことは趣味でやればいい。

仕事っていうのはお金をもらってやることだからそれはお金を払う人に対して責任を取らなきゃいけない。

こっちが好きか嫌いかなんてどうでもいい

向こうがお金を払ったことに対して責任をとれるか

そういうことがちゃんとできているというプライドが持てるか

そこだけでいいと僕は思う。

ここでいう僕とは 林修氏。

誇りをもって生きる。仕事に対して、生き方そのものに対して。

10年後、20年後彼らがこうした気持ちでをもって自立してくれたらと思う。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする