例年より一日早い節分、立春と慌ただしく過ぎてしまった。
二月二日の節分ということで、商売に関しては恵方巻きの販売動向が憂慮されたが、緊急事態宣言下の巣篭もり需要もあって昨年以上の売れ行きであった。
勿論時節に即した商品に目を奪われてしまいがちだが、そうした繁忙期こそ所謂定番品の売り場に目をやるべきだ。
しっかり揃えてある商品群に加え、端から端に至るまで手の入れられた売り場を見て驚いた。夜間従業員が直していたのだった。
正に縁の下の力持ち。言葉の由来は大阪四天王寺の経供養で披露された『椽の下舞』。昭和の初めまで、公衆に披露されることなく、演者は無観客の中で踊り稽古を重ねたという。
城であれば石垣といった処だろうか。人生の後半に至り何かに当たってそうした役割を果たしたいと思う。