花の四日市スワマエ商店街

四日市の水谷仏具店です 譚

第6回「諏訪商人塾・在庫管理」

2008年12月07日 | 諏訪商店街振興組合のこと
12月2日開講の第6回諏訪商人塾は、黒字転換への数値管理の第2回目として「在庫管理」のお話を杉浦貴氏にお願いしました。
品が売れている時代はなんとかやっていけたお店の経営も、現在では不良在庫が直接資産を圧迫するようになって来ました。かといって過少在庫は販売機会の損失につながり、発注回数が増えて事務費が増加します。ますます在庫管理が重要になってきました。
解を生むといけない事は、在庫は収益を圧迫するものではなく、売上と共に総利益を押し上げる大切な要素であるということです。
卸は決算だから仕方なしにおこなうのではなく、最低年2回はすることが必要だと教えていただきました。
庫を調べたところで、商品別の在庫高と売上高を出してみましょう。
体の売上高に対する商品別の構造比(総売上÷各商品×100)で各商品が売上の何パーセントの割合を占めているかがわかります。売上比率の高い順に並べて大きくABCのグループでくくります。
ABC分析では、商品グループをA(売れ筋商品)・B(準売れ筋商品)・C(死に商品)に分けています。パーセントの高い商品ほど売れ筋商品となります。よく売れる商品ほど在庫管理を綿密にしていかなければなりません。
上高を商品の平均単価で割ると個数が出ます。おもしろいのは、数をたくさん売っている割には構造比が小さい商品がある場合も出てきます。逆に、高価な商品が売れて利益が出たと思っていても、全体の売上高にはあまり寄与していなかったりする場合もあるのです。
のほかに、在庫管理の手法として商品回転率(期末売上÷商品在庫)・交差比率(商品回転率×粗利益率)・Zチャート(ワケワカラン)等があります。
卸を定期的におこなうことで整理整頓ができ商品が良くわかります。どこに力点を置けばよいのかが理解できて、「お店の売り」を数値的に知ることができ一店逸品主義につながってくるのです。在庫管理イコール一店逸品なんですね。
回1月は「一店逸品」について、石川明湖先生にお話いただくことにします。