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2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【南雲つぐみ】緊急時の対応 ~心筋梗塞~

2018年02月17日 | 医療・保健・福祉・介護
【南雲つぐみ】緊急時の対応 ~心筋梗塞~

 心筋梗塞は発作が起こって1時間以内に亡くなる確率が半数以上だという。胸の真ん中の強い痛みや呼吸困難などの異変に気付いたら、すぐに救急車を呼ぶ必要がある。
 狭心症の発作は、階段を上がったときなど運動中に起こるが、安静にすれば数分以内で治まる。一方、心筋梗塞の発作は時間生理学により、夜中から朝にかけての時間に起きやすいことが実証されている。安静にしても治まらないのが特徴だ。
 発作が起こったら、救急車を待つ間に、ベルトやネクタイなどを緩め、できるだけ心臓や肺に影響を与えない姿勢で安静を保ってほしい。意識がない場合は、寝かせて気道を確保する。方法は片方の手のひらを患者の額に乗せ、反対の手の人さし指と中指をそろえて顎の下に当てて、軽く上に引き上げる。こうすると喉の奥の気道が開き、窒息を防ぐことになる。
 呼吸や心拍がないときには周囲にAEDを探して、ためらわずに心肺蘇生法を行う必要もある。AEDはカバーを開くと自然に電源が入るので、説明書通りに電極を患者の胸に貼って、通電させればいい。

□南雲つぐみ(医学ライター)「緊急時の対応 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年5月16日)を引用
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