ヒュースタ日誌

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「『ごかいの部屋』創刊15周年記念集会」開催報告

2017年10月13日 15時13分53秒 | 記念企画
 秋の長雨が始まったようですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

 さて、本欄でも数回にわたって詳しくお知らせしてきました標記イベント(略称「ご15会」)を、去る9日に開催しました。

 定員30人のところ、おかげさまで終了までに44人のご参加をいただきました。ご参加くださいました皆様、誠にありがとうございました。

 会場の横浜市健康福祉総合センター9階、みなとみらいを一望する横浜市社会福祉センター901・902会議室。第1部ではパーテーションを外してひと部屋として使用。定員に余裕ある54席でしたが、受付と講師席を除くほとんどの席が埋まってほぼ満席となりました。

 まずは筆者で当スタジオ代表の丸山が、標記メルマガの歴史や、一部書籍化以降の広がりをお話ししたあと『不登校・ひきこもり対応を考える~何が適否を分けるのか~』と題した記念講演を行い、書籍化にあたって序章に収録した“「願い」と「思い」の葛藤”や収録しなかった“本人への見方と対応の発想”、さらには最近講演に取り入れているウサイン・ボルト選手の言葉を使ってのたとえ話などを、コンパクトにまとめました。

 続けて分科会担当講師の方々が前に並んで分科会の紹介と活動の告知を行い(写真)、質疑応答を経て第1部を終えました。

 休憩時間はテーブルのレイアウトを元に戻しながら会場の職員の方にパーテーションを閉めていただき、903会議室を加えた3部屋で3つの分科会に分かれました。

 第1分科会『ひきこもり本の○と×~当事者による書評会』では、担当講師の林恭子氏が持参した本を並べて勝山実氏とともにお薦め本と薦められない本を紹介。順番に回される本を手にして目を通す方や質問する方もいらっしゃり、役立つ内容になったようでした。林氏によると参加した12人のほとんどが当事者の方で、後半にはひきこもり言説の功罪について痛烈な批判もあり、ひきこもり20年の歴史についてあらためて考えさせられた、とのことでした。

 第2分科会『ひきこもり支援の○と×~当事者活動を通じて~』では、担当講師の割田大悟氏と木村直弘氏の注目度を示すかのように、当事者・親・支援者・研究者など幅広いお立場の約20人が参加。割田氏によると、ご両人の現在の活動、活動に至った経緯、今後の展望について話題提供し、参加者からご意見ご質問を受けました。対話や居場所活動の重要性のほか、これらの活動を行うマンパワーと資金の不足などの課題も出たとのことです。

 第3分科会『メルマガをテキストに~家族会はこう行われる~』には20人近いご家族が参加。丸山と遠藤恭子氏が「呼ばれたい名前を書いた名札を作る」「最初にテキストを読み上げる」などいつもの「しゃべるの会」と同様に進行しました。不登校状態のお子さんのご家族を中心に想定していましたが、何しろ人数が多く時間が短く、またひきこもり状態のお子さんのご家族も多かったため、話題は前半がひきこもり状態、後半は不登校状態が中心で、最初にお断りしたとおり「さわりだけの体験」にとどまりました。

 このイベントによって初めて当スタジオをお知りになった方や、昔ご利用くださっていた方、ある講師の方に会いたくて参加した当事者など、丸山にとっても参加者にとっても、多くの出会いと交流の場になり、開催して良かったと実感した丸山でした。

 スタッフ不足などで不手際や至らない点が多々ありましたことを心からお詫び申し上げますとともに、休憩時間中のテーブル移動などにご協力くださった参加者や講師の皆様に、厚くお礼申し上げます。

 今後とも当スタジオならびに『ごかいの部屋』およびその書籍化『不登校・ひきこもりが終わるとき』をよろしくお願い申し上げます。


『ごかいの部屋』の案内ページを見る

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