遅くなりましたが、10月1日の夜と2日の午後に開催した設立20周年記念イベントの報告を申し上げます。きょうは1日目のイベントについて。
当スタジオはこれまで設立5年ごとに周年行事を開催してきましたが、今回は初めて2日間の日程にして違うイベントを企画開催しました。
1日目に開催した『不登校・ひきこもりを語り合うトークライブ』は、設立日である10月1日が金曜日なので、夜ならソコソコ集まるだろうと、気軽に参加したり抜けたりできる「webパーティー」というキャッチコピーで企画しました。
ねらいは当たって30人の定員を大きく上回る38人のご参加を得ました。5年前の説率15周年記念イベント同様、ゲストが多数出演するイベントは魅力的に映ることがうかがわれました。
代表の丸山が当スタジオの歴史や相談・家族会を通じて気づいた不登校・ひきこもり対応のあり方や課題、その他の事業の変遷と成果、などを語った第1部では、ご出演予定だった勝部麗子さんがお仕事の都合で間に合わず、アンケートでも残念だと記載なさった方が複数名いらっしゃいましたが、ゲストトークの第2部とフリートークへとつなげる第3部では、入れ代わり立ち代わりZOOMでそれぞれの場所からお話をうかがいました。
たとえば、元ひきこもり現代美術家の渡辺篤さんは、横浜市内の新しいアトリエからご入室。最初にパソコンを持ってアトリエ内部を1周して見せてくださいました。
また、第3部にご出演くださった支援者の石井正宏さんは「かつて訪問支援していた時代に感じていた葛藤を踏まえてひきこもり支援を考えている」「まるちゃんは考えていることに答え合わせしてくれる存在」などと語り、支援者としての歩みと内心を率直に吐露してくださいました。
そのあと、フリートークに移った第3部の後半でチャット欄の書き込みを取り上げて語るようにしたところ、書き込みが急増し時間内に取り上げきれなくなったため、終了後残れる方で“延長戦”に突入。一部のゲストも交えて皆さまにチャットと直接の両方で心ゆくまで語り合っていただき、気がついたら22時を回っていました。
アンケートでは、丸山の不慣れなZOOM操作についてスタッフの役割分担による円滑な進行の必要性を複数の方からご指摘いただくなど課題も残りましたが、第3部で丸山が語った「ひきこもり生活の質(ひきこもりQOL)を向上させる支援の必要性」にふれたご感想が約2割もあり、当スタジオのめざす方向性に間違いないことを感じさせていただきました。
ほかにも「ゲストの皆さんと丸山さんのひきこもり対応についての考えが偶然にも同じだったというお話が印象的で、ひきこもりQOLについては実践して行きたいなと思いました 」「1部の基調講演の内容はこれからこの分野に足を踏み出そうという私にとっては勉強になりました 」など、たくさんのご好評をいただきました。
全国各地からご参加の皆さまやゲストの方を含め、ZOOM画面が一体感に包まれた、心地よい秋の夜長でした。
<2日目の報告に続きます>