月が変わってしまいましたが、10月1日の夜と2日の午後に開催した設立20周年記念イベントの報告を申し上げます。きょうは2日目のイベントについて。
2日目のイベント『不登校・ひきこもり対応を考えるオンラインイベント』には、1日目のみお申し込みくださっていた方のうち数人が終了後にお申し込みくださったこともあり、定員の50人に迫る44人のご参加を得ました。
2日目のイベント『不登校・ひきこもり対応を考えるオンラインイベント』には、1日目のみお申し込みくださっていた方のうち数人が終了後にお申し込みくださったこともあり、定員の50人に迫る44人のご参加を得ました。
プログラムは、第1部が丸山の記念講演、第2部がZOOMでのリレー中継、第3部が丸山と割田大悟さんと新舛秀浩さんという“当事者活動家トリオ”の鼎談とフリートーク。
「居場所」をリレー中継する第2部では、それぞれの方々が楽しい中継にしようと考えてくださったようで、企画段階でイメージしていたよりはるかに盛り上がったのは驚きであり、うれしい誤算でした。
スタッフのYさんは「お祭りのようなイベント」と評しましたが、それはこの第2部によるところが大きかったと思います。
一番手の「ワラタネスクエア」(北上市)では、担当者である後藤誠子さんの進行で、ある利用者がギターの弾き語りでひきこもりの心境を歌ったあと、後藤さんが会場の様子を見せてくださったうえ、めざす方向をお話しくださいました。
続いて「ゆるり会」(横浜市)では、スタッフと利用者がまるでテレビの中継が来たかのように盛り上がり、ほとんどの方がカメラに近づいて自己紹介してくださいました。
主催者の青木貴子さんとスタッフの根本俊史さん(ひきこもりSOS)の進行で、喫茶店である会場内を映したり、ある利用者が作詞作曲して完成したばかりの「会のテーマソング」を流したりしていただきながら、丸山と楽しいやりとりに終始しました。
最後に、中断している定期イベント「布団の中のアーチスト」(神奈川県・東京都)に移りました。主催者である元ひきこもりミュージシャンの哲生さんは、前述した「ゆるり会」のテーマソングを歌った方。中継では「布団の中のアーチスト」の趣旨やコンテンツを説明したあと、当事者が書いた詩に曲を付けた歌を歌ってくださいました。
3か所とも歌が流れましたし、中継先どうしでのやりとりもありましたし、楽しみながら居場所の良さを実感できた第2部でした。
第3部では、この余韻に乗って割田さんと新舛さんに活動紹介と居場所体験を語っていただくとともに、割田さんには「リカバリー」という概念の説明もしていただきました。そのあとチャット欄の書き込みを取り上げ3人で答えていきました。
前述のとおり「居場所中継」という稀有な企画は大成功でした。第1部の記念講演では「家族と支援者に望む対応」を語りましたが、第2部以降では対応の一方法としての「居場所」の意義を、目と耳で感じていただけたのではないかと思います。
なお、最初のほうで5分以上中断するほどの重大なミスを犯してご迷惑をおかけしました。アンケートでもその件についてのご指摘やアドバイスをいただきましたので、今後の再発防止に活かしてまいります。
その一方、プログラム内容については「人選を含めとてもよかった」「リレー中継が臨場感あってワクワクした気持ちで視聴していました。そして弾き語りやテーマ曲の披露もあって素晴らしかったです!」「講演→居場所、布団アーチストの方々の音楽→当事者の方、質問と飽きない構成で、あっという間の3時間でした」等々、ご回答くださったほぼ全員にご好評をいただきました。
「毎年10月の恒例イベントになることを願っております」というお声もいただきましたし、来年10月に開催予定の「メールマガジン『ごかいの部屋』創刊20周年記念集会(ご20会)」の企画を検討してまいります。 どうぞご期待ください。
ご参加くださった皆様、ご出演くださった皆様、中継先の皆様のおかげですばらしい2日間になりましたこと、心からお礼申し上げます。
※2日目のイベント終了後、スタッフ・出演者・中継先と一緒に記念撮影