どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

カメラマンと写真3

2012-12-29 02:31:51 | 写真の話し
カメラと言うのは、ラテン語で「箱」を意味する。今あるカメラは、正確にはカメラ・オブスキュラ、「暗い箱」である。まあ箱にレンズとピント合わせのためのガラスを付けて、フィルムが撮像素子があれば、写真を撮影する事が出きる。その際脇から余計な光が入らないようにするために「暗い箱」が必要と言うだけだ。

なのでそういった一連のシステムを備えていれば、写真は撮れる。ビデオカメラだって撮れる。ムービーフィルムだってカット出しでやればいいはずだ。現実に行われている。

ただここで厄介なのは、道具としてのカメラの進化だ。なぜカメラが必要なのかと言えば、この一点につきる。止まった画、ということでムービーに対して「スティル・カット」と言われる写真なのだが、人が手元でじっくり観察できると言う特徴がある。ムービーは動いているのであの大画面であるのにレンズの解像度が実は要求されなかった。これに対して写真は要求されたのだ。あとブレは禁物だ。ムービーは実は被写体がかなり動いているので、切り出したカットはかなりぶれている可能性がある。


使い勝手の問題も大きい。だがその意味では今の携帯やスマートフォン、そしてiPodなりの機材でもかなり使えるものになっている。レンズが交換できない程度だろうか、不便さは。


ただカメラマンとしては、なかなかそこまで踏み切れない。まず画の基本になる解像度や色を揃える必要がある。どうゆう事かと言えば、例えば1ページに5点写真を掲載する仕事を受けたとする。その写真の色味や解像度がバラバラだったらどうなるだろうか。ページがデコボコ見えてしまうのです。この写真は出っ張ったりとなりは引っ込んだり。
なのであるラインのレンズを揃える必要になります。
キャノンのレンズがお高い理由はこの辺りなのです。キャノンのお高いレンズは、本当に良く出来ていますよ。


さてこの問題に対しては、簡単な方法論があります。機材を固定する事です。例えば森山大道は、オリンパスの「μ」というカメラで写真を撮っていました。シリーズ全部これです。なのでスマホならそのカメラで一貫して撮影すればいい事になります。


なので、カメラ素子をもったものでも写真は撮れるし、作品まで昇華できるのは間違いがありません。ただし他の機材を交えて展示する場合には、もの凄い計算が必要になります。


実は何をやりたいかで、機材が決定するのです。なので実はカメラは必要ありません。カメラ機能がある機材なら何でもいいのです。
だけどカメラマンは、多様なニーズに対応するために、カメラと言う機材を選択しています。


カメラマンと写真2

2012-12-28 00:42:23 | 写真の話し
視線の話しの前に、もう一つか二つ。

カメラはなぜ必要なのでしょうか。

もちろん写真を撮るためです。
でも旅行先で、「心に風景を刻み込む」ほうがかっこいいと言われていました。
さて旅行先で写真を撮ったのと、心に刻み込んで言葉で語った方と、どちらがいいのでしょうか。

写真は程々に、隣にいる友人や見知らぬ人とのコミュニケーションを楽しみましょうと言うのが今の私の答えだ。
そして適当に撮ってフェースブックなりに載せてイイネ!を取るほうが正しいだろう。
今ではね。

さて写真の起源で、やはりオートマティックと言う考えがある。元々の発明家は木口印刷の精密化と簡素化を狙っていたフシがあるが、それがどうこうしてダゲレオタイプと言う写真術になった。実は被写体に対してもの凄い苦痛を与えるのだが、それでも手間は省けた。ここに様々な、涙ながらのドラマがあり訴訟になったりするのだが、最も重要なのはその発明を利用する方法がイマイチ解らなかったのだ。逆に初めて成功した写真が、どうでもいい窓からの風景だった。そこまで未知の技術だった。
肖像写真が最初の利用法だった。最初の成功から、いちばんのハードルが人像写真だった。これを証明できなければ誰もが納得しなかったのだ。
発明された写真だが、初めに発明国のフランスが、都市開発と重要建設物のために写真を使う。そしてイギリスなのだが、ネガ・ポジ法を発明して大量複製の道を開いたにもかかわらず、芸術写真と言う道を開いてしまう。そしてドイツは遅れてワイマール共和国で最新の印刷技術で、フォトジャーナリズム、あの震災で海にプカプカ浮かぶ、アレを今でも掲載する文化を生んだのだ。
そしてイギリス生まれのネガ・ポジ法が、フランスに渡って名刺サイズの写真を一気に作る方法で流行する。
この流れだけでも、実は50年くらいの、しかも当時の技術発展の歴史が凝縮されているのだが、写真の利用法としてはあまり変わっていない事に気がつく。
工事現場の記録写真、フェースブックの顔写真、そして森山大道がまだ健在な理由。


なぜカメラが必要なのでしょうか。
答えは簡単です。道具だからです。
ビデオのワンショットとどこが違うのか、これも簡単です。ちょっとした気分の問題です。


ベイ・ブルースが健在な頃でしょうか、アメリカの大リーグでのカメラの写真を見た事があります。大リーガーがカメラマンをからかってカメラを取り上げて自分でのぞいているのです。
そのカメラはみかん箱です。そのサイズ。フィルムのサイズは大体A4です。8×10です。スポーツ写真でですよ!


もうこの頃にはドイツのライカはありますしローライもあります。なぜこの巨大サイズに彼らはこだわったのでしょうか。あのコダックの生まれた土地です。

答えは簡単です。彼らは写真の結果にこだわったからです。より精密に、更にプロだったら巨大な方向にこだわったのです。
私はこの方向がとんでもなく憧れます。あのみかん箱のカメラを私がぶん回す姿を望みますが、残念ながらフィルムがない。あるが高い。


香港活劇姉妹の舞台撮影は、初めっからブローニーで6×6であった。
デカイほうが楽しいのが写真だった。あの余裕が重要だったのだ。


なぜカメラが必要なのでしょうか。



続く


カメラマンと写真1

2012-12-27 23:00:10 | 写真の話し
カメラマンと写真1とタイトル打ったのですから、連載します。相変わらすの脊髄反射で書きます。


まずはわたしのプロフィールはいらないでしょう。そのうちオイオイ解ります。


写真に必要なものは何でしょうか。
これはデジタルだろうがアナログだろうが変わりません。なんでしょうか。

光です。これは絶対です。見えないものは撮れない。これは原則です。
もちろん写真技術には様々な技法があります。例えばレントゲン写真なんかそうです。他にも赤外線写真や紫外線写真など人には見えない光を使って、映像化すると言う技術があります。
医療現場で使われる、断層写真は写真でしょうか。MRIなんかコンピューターの化けもんですが、これは磁気を検出して人の目に解りやすいようにしたものです。目に見えるようにしたので写真かもしれません。

まずは光があって、人が認識できるものに変換できた、そういった定義でいいと思います。

ところが人が認識できると言う事は、実は厄介です。思い込みが大きいのです。しかも歴史的なものだったらどうでしょうか。例えば馬が障害を越える時には、前足をバンザイするように飛び越えているはずだ、そういった認識が多分1000年以上あったのでしょう。
いまでもその認識で調教された馬がいます。ウイーンにあります。
絵画にある馬の動きが真実で、それに従わないリアルな馬はおかしいということで、調教法が開発されて彼らはいます。なおすばらしすぎるので、マニアックな方はぜひ検索を。

人はどうして外界を認識しているのでしょうか。この情報はほとんど目だと言われています。ただ目からの情報はどのように処理されているのでしょうか。
今の所複雑すぎて解っていません。ただ大体解っているのが、人間の動物としての特性です。危険を察知するために目がキョロキョロしているようです。
実はじっと目を見るとかが親密な表現になると言うのは、この逆説です。本質的には敵対行動です。サルにやってご覧なさいな。威嚇されますよ。
関係性が無ければ、敵対行動になります。関係性があれば愛の表現になったりします。


なぜ視線は表現が出来るのでしょうか。なぜその視線が愛と受け取られ、別な人には敵と感じられるのでしょうか。
そしてなぜ私らは視線を使い分けられるのでしょうか。



まあ答えは無いな。


かなり来たぞ光学迷彩ズゴック

2012-12-27 22:08:38 | 相模屋ザク豆腐等
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ちょいっと気泡が大きいのだが、かなりの透明感でズゴック氷が出来た。
やっぱり温度管理だったのだ。
理由は簡単。冷凍庫がこの寒さで保温庫になっているからだ。どうゆう事かといえば、外気温が低すぎて冷凍庫が作動していないということだ。だからモーターが動かず急冷が起きないのだ。


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ザクもかなり来ている。

逆に屋外においている方が急冷になっていると言うのが、盛岡らしい。


年末です・当ブログの総括します

2012-12-27 22:02:46 | インポート
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まずは30日間の閲覧データーです。ちっちゃいブログです。でも一日140人ほどは来てくださっています。ありがたい事です。
基本的に脊髄反射で書かれている、それこそ書き散らしているブログですが、それでも読んで頂いていると言うのは光栄なことです。


ありがとうございました。


実は相模屋関連で、相当お客を逃がしていると分析しています。だがこれは止めないだろうと。ザグとかズゴックだとか、そんなばっかりな10月以降でした。途中で気がついてオカタイ記事を、オボツカナイ頭で書いたりしてきました。まあそれでも読者を逃がしたのは確かです。


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さて30日間の閲覧データーです。
実は当ブログでは、どうもNTTネタの2件でお客を引っ張っているのがよくわかります。そこで「NTTからの請求書・いい加減にしろ」を「NTTからの請求書・結論」に統合したのですが、まだ2件あわせてのランキングが高すぎます。この問題は私の中では解決した事なので、記事を削除するなり、もう一度移転するなりしたいと考えています。

ブログも脊髄反射だろうがなんだろうが、書いてゆけば何かヒットはあります。一番摩訶不思議なのは。「最近の円安・なぜ?」です。そしてこのところ少数ながら伸びている「コモンズの悲劇と右翼化」です。
これって常識ばかりを書いた記事なのだが。ただ「コモンズの悲劇と右翼化」は写真を大量に用いて、超曖昧な記事にしようともくろんだものなのだが、それが最近読まれているのが不思議だ。
すいません読んでくださる方に申し訳ないのですが、あれは8月の記事です。もっとひねくれた記事が書けるようにがんばります。


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この一週間の読まれた記事です。トップページから読まれたお客様、本当にありがたく存じます。
ワイヤーワークス関連の記事は、実はオススメなのです。何しろ写真がいい。地震があります。そうこの撮影の前に地震があったんだよな。

今頭にあるものをとにかく吐き出すブログです。これにお付き合いいただき本当にありがとうございます。

次回はザクとかズゴックですので、これはこれで愛でて頂きたく、愛情を込めつつお送りします。

年末は、なんらか集中した記事を書きたいと考えています。乞うご期待です。