ワシは買い物が大雑把だ。
「あ、コレとソレでいいやぁ・・・」
吟味して買うタイプではない。
丹精込めて作ってくれた人に申し訳ない。
普段エラソウに言ってる事と矛盾している。
まぁ、しょうがないかぁ・・・
ワシなんて矛盾から生まれたような人間だし・・・。
小さな琥珀の根付け(ストラップ)。
色弱のワシは色の区別が苦手だ。
細かい色事に向いてない・・・。
一つ一つが天然の違う色の琥珀だ。
本妻も愛人もそれぞれ勝手に選んでくれ。
成り行きで買ったようなものだ。
店から出にくいので買ったようなものだ。
本妻と愛人の二つ買えばいいと思っていた。
ところが、つい、ハズミでワシ用まで買った。
特に欲しいと思わなかったのに・・・。
帰ってきて携帯に取り付けた。
数日たって、覗いて見た。
あれぇ?・・・虫が入っている。
しかも綺麗に触覚と羽を広げている。
何かの破片と重なっているので、
角度によって見つけにくかったのだろう。
妖精だ。
ワシはそう思った。
ワシは独善家だ。
勝手に好い様に解釈する。
他の人の意見は関係ない。
ワシがそう思ったのだ。
モンクあるか?
ラッキーだぜ。
これで、更に幸運が訪れる。
8500万年前から待っていたのだ。
ワシを待っていたのだ。
早速「氣入れ」をする。
ワシと8500年前からの妖精との交流だ。
「氣」は「時」を超えて作用する。
そこで双方に「氣」が通うのだ。
今回の盛岡出張にも多重の意味があった。
直接の依頼主との縁だけではない。
旧知の人達との再びの交流だけではない。
ワシの「運命」が呼んだ。
今後の為に・・・。
それが何であるかは、ワシは未だ知らない。
(本館は 「氣の空間・氣功療法院」