釣り合わぬ二人だが、秀は妊娠している。
しかも二人とも乗り気だ。
釣り合わぬ、という点では小兵衛とおはるも同じ。
そこで又六は、小兵衛に母親への説得をお願いする。
「おふくろは、先生を神様のように思っています」
小兵衛「ワシは人間の端くれだ。
お前たちと同じような事をしてきたのじゃもの」
おはる「あい。剣術は神様でも、女にかけては・・・」
人を観る名人でも、そんなものだ。
だから、人は面白いのだ。
そして、人は可愛いのだ。
結局、又六の母親は秀の妊娠に気づいた。
小兵衛からも「ワシが仲人する」と言われて承知した。
三冬と同じような素直な女剣客、杉原秀。
余計な見てくれなどに心を奪われず又六を選んだ。
人の世など、いずれ変わるのだ。
ならば、結構、似合いの二人だと思う。
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