この剣客商売も最終巻になってしまった。
秋山小兵衛は93歳まで生きる設定になっている。
息・大治郎や三冬、孫の小太郎を考えれば、物語は続いた。
だが、作者の池波氏が急逝してしまう。
惜しい・・・
小兵衛は嘗て剣を交え、剣客同士として倒した相手がいた。
26年前の40歳の小兵衛。
「もうだめか・・・」と思ったほどの相手だった。
その息子と知り合い、危急を救った。
もちろん、父を斬った相手だと名乗った後の出来事だ。
人の世の不可思議さ。
どこかの宗教がいうような因果応報などではない。
この世は、そんなに単純な法則で成り立っていない。
当たり前だが、人は血が通って生きているのだ。
多種多様と交じり合いながら、生きているのだ。
理屈だけでは、観る事も愉しむ事もできない。
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