カルテ番号 ね・5(10)
院長は穏やかに言った。
「相手の気持ちを出来るだけ正確に読む、あるいは近づく。
それは、相手の気持ちに同調していくということです」
根本拓也は黙って頷いた。
「相手の気持ちといっても、美容院に求めるものを読もうとしているわけです。
ですが、気持ちに同調しようとすると、それ以外の気持ちにも同調してしまうのです。
心が読める、というのではないのですが、近づいてしまうのです」
根本拓也はどうやら院長が原因を教えてくれているらしい事に気づいた。
「誰でも生きている限り、様々なものを背負っています。
お客さんも様々なものを背負っています。
そして、中にはかなり厄介なモノを背負っている場合があります。
そして、時に、その厄介なモノと同調してしまう場合があるのです。
特に相手の身体に接触する仕事の場合は、その割合が高くなるのです」
ここで根本拓也は、院長が腕と肩の原因はお客からだと言っていると思った。
「では、原因はお客さんなのですね」
「違います」
?・・・今お客が厄介なモノを背負っていると言っていたのに?
院長は少し困ったような顔をした。
「厄介なモノは誰でも持っているのですよ。
原因は厄介なモノではなく、同調した事でもありません」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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