カルテ番号 へ・1(8)
何も考えない貴重な時間だが、そろそろ帰路につこう。
ゆっくりと腰を上げ、もう一人の登山者の脇を通った。
「こんにちは」「こんにちは」
それだけの挨拶をして、同じルートを戻ることにした。
彼はまだ座っている。
もしかしたら、すぐ近くの山小屋に泊まるのかもしれない。
下り道も順調で、ロープウェイ駅の駐車場に戻った時も予定時間より早かった。
そのまま、いつもの日帰り温泉に寄って、少し休息仮眠をして帰ろう。
気持ちのいい登山だった。
日帰り温泉の施設に入ったら、急にお腹が空いてきた。
軽く全身の汗を流し、すぐ出て食事をたのんだ。
食べてから、もう一度入り直すつもりだった。
すると、同じように食事をたのんでいる人がいる。
よく見ると、あの頂上にいた登山者だった。
辺見豊と同じコースではない。
ロープウェイは使わないタイプだ。
あれから健脚者向けのコースを下りてきたのだろう。
それにしても、かなり早い。
いや、早すぎる・・・
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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