カルテ番号 へ・1(16)
ここで樋口は思い出したように微笑んだ。
「その院長はこう答えました。
正解を求めるのなら無駄でしょう。
でも、迷いから一歩踏み出す事なら手伝えるでしょう。
そういうことか、と私は気づきました。
正しい道を教わる事が、迷いから抜け出る方法と思い込んでいたのです。
だから、迷いから動けない」
辺見豊には樋口の気づきがピンとこなかった。
どこが、まいった、のか判らない。
「私には、その話がよく解らないのですが・・・」
樋口は頷いた。
「そうでしょうね。
それぞれのポイントがあるようです。
私には、その言葉が、私だけに響いていたのです。
ちょうどいいタイミングだったのでしょうね」
そして続けた。
「おそらく・・・ですが・・・
あの院長は、その人だけに響くタイミングで話したのでしょう。
私にそこを紹介してくれた女性も、その人だけに響く言葉だったのだと思います。
迷い、悩み、それらが解決するかどうかはわかりません。
でも、自分の何かが変わると、迷いも悩みも変化します。
そして、自分が軽くなるようです」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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