水都松江の自慢の風景、これは先日宍道湖岸に早朝散歩に出た折、明け方の景色があまりにも美しかったので、鉛筆でスケッチして帰り、パステルで描いて見た。 宍道湖は、どちらかと言えば「朝焼け」よりは、「夕焼け」が有名で、その夕焼けの綺麗な秋口には、「嫁が島」を背景に、真っ赤に染まる夕焼けを写真に収めようと、たくさんのカメラマンの砲列が並ぶ。 水の都松江は、この「宍道湖」からの分水によって潤っているのだが、その水源(みなもと)は「斐伊川」である。 この川は「古事記」の昔から、幾度となく大洪水を引き起こして来た大変な暴れ川で、度々、その流れを変えたことから、「八岐大蛇( やまたのおろち )伝説」の基になったという説 もあるほどである。 また、上流の奥出雲の地から流下する、真砂が河床に堆積して天井川となったと言われている。 上流の奥出雲では、「砂鉄」を多く含んだ真砂が採れるため、古くから日本刀の「玉鋼(たまはがね)」を製造する、伝統的な「たたら製鉄」が発達し、現在でも、日本で唯一玉鋼が製造されている。 少し横道に逸れてしまったが、江戸時代には、ほぼ現在の様に「斐伊川」がこの湖の大きな水源(水流)として定着し、以来、宍道湖に流れ込んだ水は、大橋川を中海へと流れ、やがて日本海へと注いで行くのです。 そんな湖を赤く染める夜明けは、「斐伊川・たたら・出雲神話の世界」彷彿とさせる水を湛えているせいか、神秘性さえ感じる。 ちなみに、本県出身の錦織良成監督による映画「たたら侍」は、モントリオール世界映画祭に於いて、ワールドコンペティション部門 最優秀芸術賞作品を受賞しており、17,5月20日公開の予定となっており、これを観ない訳にはいかない。
~貴方にとって、今日も良い一日であります様に~
愛犬ミカ嬢、今日は少し歩き疲れたのか、早目に自分の布団に潜り込み、転寝をしています。
アルフレッド・ハウゼ~夢のタンゴ