青く澄んだ冬の海を背にして立つ、出雲日御碕灯台です。
島根半島の西端、出雲大社の西方の岬に建つ、白い石積みの灯台は、(明治36年初点灯・日本一の高さを誇り(約40米)・光の到達距離約39km)世界灯台100選にも選ばれた灯台です。
50数年前、小学校の遠足でこの灯台を初めて訪れ、係の人(灯台守?)の案内で、急な螺旋階段を最上部まで登り、眼下の海を眺めた記憶があります。
「俺いら岬の灯台守は、妻と二人で、沖行く船の無事を祈って、灯をかざす、灯をかざす」~喜びも悲しみも幾歳月~
きっと、この灯台にもかつては、そんな灯台守の生活があったのでしょう。
現在、国内で灯台守の駐在する灯台は、「長崎県・女島灯台」と「青森県・竜飛埼灯台」の2個所のみとなってしまい、これらの灯台も1~2年後には無くなると云うことです。
以前、雑誌で灯台守の方のコメントを読んだ事がありますが「(灯台の灯を見るとホッとする。)と語られた、ある船長さんの言葉を拠り所に、使命感のみでここまで来ました。」とあり、感動しました。
過酷な条件の下で、人知れず使命を果たす、灯台守の生活の染みついた建物、そんな「灯台」を見て歩くのが好きです。
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