タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

   ~ 遠いとおい日に見た、思い出が過(よぎ)る・・・ ~

2020-07-14 | その他

遠い日の思い出

『注文の多い料理店』 序
 わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、きれいにすきとおった風をたべ、桃(もも)いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。
 またわたくしは、はたけや森の中で、ひどいぼろぼろのきものが、いちばんすばらしいびろうどや羅紗(らしゃ)や、宝石いりのきものに、かわっているのをたびたび見ました。

 わたくしは、そういうきれいなたべものやきものをすきです。
これらのわたくしのおはなしは、みんな林や野はらや鉄道線路やらで、虹や月あかりからもらってきたのです。

 ほんとうに、かしわばやしの青い夕方を、ひとりで通りかかったり、十一月の山の風のなかに、ふるえながら立ったりしますと、もうどうしてもこんな気がしてしかたないのです。 ほんとうにもう、どうしてもこんなことがあるようでしかたないということを、わたくしはそのとおり書いたまでです。

 ですから、これらのなかには、あなたのためになるところもあるでしょうし、ただそれっきりのところもあるでしょうが、わたくしには、そのみわけがよくつきません。 なんのことだか、わけのわからないところもあるでしょうが、そんなところは、わたくしにもまた、わけがわからないのです。
 けれども、わたくしは、これらのちいさなものがたりの幾(いく)きれかが、おしまい、あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、どんなにねがうかわかりません
          大正十二年十二月二十日  宮沢賢治

 

ダウンロード


 
県庁所在地と言っても、中心地から少し離れると、きれいな水のたゆたう小川とみどりがあるだけの、心安らぐ自然があふれています。  これが田舎の一番の宝と言っていいくらいです。

少し山道に分け入ってゆくと、かつては、人の手により植栽されたと思われる花や雑草が生い茂り、静寂の中に、ひとり取り残されたように咲き誇っているのです。

アガバンサスもアザミ(モンシロチョウ)も・・・

アベリアの花には、沢山のミツバチが蜜を吸っています。

近くには、既に使われなくなったミツバチの巣箱が・・・今は使われていない。

道の脇には、ガクアジサイが・・・

アザミの花モンシロチョウが・・・

朽ち果てた廃屋の庭では、キジバトが水浴びを・・・

過疎で失われゆく、廃屋が・・・

 

「廃屋」に、幼き日に見た農村(実家)の、原風景を見た様な気がする。

 

 

 


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ゆりさん、おはようございます! (takaちゃん♪)
2020-07-15 08:30:41
雨の方はお陰様で、県西部で少し被害があったものの、全体としては大きな被害も有りませんでした。  有難うございます。
宮沢賢治の書籍、読書好きのゆりさんなら当然読まれていますでしょうね。
後世に名を成す作家ですから、当然のことながら、考えさせられる・心打つ詩もたくさんありますね。
返信する
雨どうですか (ゆり)
2020-07-14 13:38:09
こんにちは。

松江を旅したとき、タクシーの運転手さんが電信柱に記録?してある水害の水位を教えてくださいました。
今日の雨は大丈夫ですか?

キジバトのお写真、日本画みたいですね。

宮沢賢治のものはたくさん読みました。
銀河鉄道の夜など印象深いものが色々思い浮かんできます。
心打つ詩もたくさん!

雨、どうぞお気を付けて!
返信する

コメントを投稿