東日本大震災から9年が経ちました。
いろいろな特番が組まれていました。
そんな中、あるニュースがすごく印象に残りました。
海近くの自動車学校でアルバイトをしていた一人娘が津波の被害にあって行方不明となってしまった。
両親は、毎日のように娘の情報を求めて避難所を歩き回り、その後も、潜水士に頼んで沿岸を捜索してもらっていました。
しかし8年以上も何の手がかりもありませんでした。
そして、つい最近、漁船に引っかかった歯を鑑定した結果、娘さんの歯型だとわかった。
骨壺に入ったその歯を受け取る両親。
見ていて涙が止まりませんでした。
「やっと帰ってきたね~。待たせたね~。」といった事を言っておられました。
漁船の網に引っ掛かっていたのが奇跡と思えるくらい小さな歯です。
「娘が両親を不憫に思って戻って来てくれたのでしょうね~。」とお父さんは言っていました。
9年という時の流れを長いとは全く思えない・・とのことでした。
時が止まってしまっていたのでしょうね・・。
お父さんの満面の笑みだったのがすごく印象的でした。
心から喜んでいる・・というのがよくわかりました。
「おかえり、おかえり。」と何度も言っていました。
家族全員を無くしたお父さんのニュースもありました。
そして、敢えて、元の土地に家を再建。
無くなった家族が待ちわびているだろうから・・と。
みんな、様々な思いを抱えてこの9年を過ごしてこられたのでしょうね・・。
今、当たり前だと思っているこの日常がかけがえのない事だと改めて知らされました。た。
穏やかに過ぎていく日常が幸せ。
この事をを胸に、日々過ごして行きたいと思います。